大学を卒業しました!プロジェクトメンバーの石川です。先日、大学を卒業し、4月からは大学院に進学することになりました。振り返ってみると4年間はあっという間で、入学式で居眠りしたことや初回の授業でビルマ文字のテストがあったことも昨日のことのように感じています。特に後半(大学3年、4年)はコロナの影響でキャンパスに行く機会も減り、久しぶりに足を踏み入れると懐かしく感じるなど、大学に在籍していることを忘れてしまう時もありました。また、最後の1年は専攻地域であるミャンマーのクーデターが起こり、現地情勢やお世話になった友人・知人の安全が気がかりで、いつも気持ちの晴れない日々が続いていました。「留学に行って、ミャンマー語がペラペラになる!」という目標は夢のまた夢に終わってしまいましたが、この4年間、ミャンマーという地域を通じて、様々な人との出会いがあり、その度に自分の世界の幅も広がったと思います。今後も問い続ける特にクーデター以降は、同じ想いを共有する人たちと共に活動することで、たくさんのことを学ばせてもらいました。国際協力に関心を持つ学生として、そしてミャンマーと関わりのある人間として、何ができるのかを自問自答したことは、決して無駄ではなかったと信じています。大学院に進学してからも、こうした「問い」を続けながら、ミャンマーの未来につながる学びや活動をしていきたいと思います。日頃からヤンゴンカルタを応援してくださっている方々の温かい支えが大きな励みになっています。引き続きよろしくお願いします。(そして、5日に入学式を控え、ミャンマーの基礎知識が不足していることに若干焦りを覚えています。未だにシュエダゴンとスーレーしか見分けがつかないので、ヤンゴンカルタのブックレットで、パゴダの名前を勉強しなければ…)※写真は、卒業式の様子です。(実際には、このモニュメントは人気のフォトスポットで、卒業式は混雑しているので、別日に撮影。)着ているのは、シャンの民族衣装です。ドラえもんのコスプレではありません。(石川航)
東京新聞TOKYO発 3月28日朝刊に掲載されています皆様おはようございます。今朝の東京新聞朝刊に、記事を掲載していただきました。最終面に、カラーでヤンゴンかるたの活動が紹介されています。ぜひご覧いただけると嬉しいです。会社、カフェなどで新聞の一面を読んでいただくと、周囲の方にミャンマーを知っていただけます!どうぞよろしくお願い致します。NTT労組の社内報に掲載していただきました3月12日号先日、NTT労組の社内報にも記事を掲載していただきました。労組の方、28万件に送付されるそうです。世界に社会問題は多すぎて関心を継続していくのは難しいから、たくさんの方に読んで頂きたいです。活動が多くの方の目に留まり、ミャンマーについて、一人でも多くの方に考えていただけるよう、これからもミャンマーを伝え続けます。(野中優那)
「ウクライナのニュースを見る度、ミャンマーのことを考えずにはいられない。」先日、そう言ってくれた友達がいました。彼女は「あなたが思っているより、この活動は、世界に関心を持つきっかけになる」と言ってくれました。「ミャンマーで起きていることは、正直、遠くの国で起きていることという感覚でした。でも、活動報告を読むうちに、そこにはごく普通の市井の人々がいて、私たちと何ら変わらない日々の生活があることに思いをはせるようになりました。」ご支援いただいた方から、こんなメールもいただきました。プロジェクトを始めてよかったと思える瞬間です。えほん×かるた東京都の小石川図書館でヤンゴンかるたを展示してくださっていると聞いて、早速行ってきました。図書館の方がこれまでもミャンマーと繋がりがあり、私たちの活動に関心を持ってくださいました。図書館でミャンマーの方ともお会いしたのですが、「読み札がとてもわかりやすくて、伝わる」と言っていただきました。かるたは、中高生がよく通る場所に、石川啄木の展示と並べて置いてくださっていました。ミャンマーについての本も一緒に置いてあり、私も図書館が好きなので、企画はよく見るのですが、とても素敵な展示でした。図書館は、自分から本を探す場であるのはもちろんですが、ふと立ち止まって、目に留まった本を手に取りたくなる、出会いの場でもあります。これから春休み、たくさんの人が新しい季節に向かう春に、足を止めてミャンマーのことを考えていただけるような出会いになればいいと思いました。そんな素敵な季節の企画に、ヤンゴンかるたを選んでいただいて、とても嬉しかったです。3.11に思いを馳せて今日で、震災から11年。私の中三の担任の渡部先生は(渡部先生からのメッセージはこちらをご覧ください)、当時、福島の中学校の先生でした。震災の当日のお話や、その後、原発で学校が避難区域となり、再会の目処が立たない中で、避難先での学びが続いたこと、そして津波のお話など、お聞きする機会がありました。当時、幼かった頃の私は、同じ日本で起こっていることだったのに、東北での出来事が、どこか現実感がないような感じがありました。でも、目の前の先生が福島の震災を経験したことを知ってから、一気にリアリティが増し、テレビで放映される映像に、色や音が入ってくるような衝撃がありました。卒業式はオンラインでした。卒業証書は先生が届けてくださいました。人から実際の経験を共有していただくことで、自分ごとになるという経験が、このプロジェクトのきっかけでもあります。多くの方との出会いを通して、私も学び、刺激をいただく毎日です。私たち一人一人に、平和な未来をつくる責任があります。小学生から大学生などの同年代の人々に、ミャンマーという国を通して、世界の様々な問題を考えるきっかけをつくることを中心に、活動していきたいと思います。かるたが届き始め、たくさんの方から、多くの感想をいただいています。許可を頂いて、皆様にも少しづつシェアしていきたいと思います。(野中優那)
つながり、つむぐ未来プロジェクトの始まりは、兄妹弟の妄想でした。でも何から始めたら良いのか全くわかりません。帰国したばかりの日本には、あまり知り合いもいなくて、コロナ禍、外出もできない状況でした。そこで、雑誌を読んでHPで連絡先を調べ、突然お手紙を書いたり、メールをしたりしました。(上智大学の根本教授からお返事を頂いて、Zoomでご意見を頂いた時はただ震えました)ミャンマー料理のお店に行って、お店で食事している方に声をかけて、かるたを見てもらったりしましたが、関心を持ってくださる方も少なく、心が折れることもありました。日本人学校の先生のご協力で、東京外国語大学の学生の方とつながり、プロジェクトはなんとか進んできました。プロジェクトを応援してくださる方は、本当にたくさんいて、全ての方をご紹介しきれないのですが、2月のイベント「カラフルなミャンマー」を一緒に開催してくださった皆様(団体)をご紹介いたします。亀山 仁さん実は、日本に帰国して最初に「ヤンゴンかるた」をお見せしたのが亀山さんでした。亀山さんの写真展が新宿で開催されているのを知り、「とにかく誰かに見ていただいて感想を聞こう!」と兄が会場に伺ったのがご縁でした。3月4日から26日までギャラリー冬青で、写真展「日常のミャンマー2」を開催中です。WART MyanmarWART「言論・表現の自由・若者の未来」をコンセプトに 漫画・イラスト・講演などの表現を用いて、自由と平和な表現活動を 支援する団体です。これまでは、ミャンマーでもよく描かれている 一コマ漫画・風刺画を中心に活動されています。ヤンゴンかるたのイベントの中でも、WARTさんの風刺画やLight Up Myanmarさんのポスターなどをお借りしています。一コマ漫画をきっかけに 「言論・表現の自由」に関心を持ってい ただき 「若者の未来」に目を向けていただけたら幸いです。 3月6日にはウェビナーも開催されます。 新畑 克也さん ミャンマーのラカイン州、バングラディッシュの難民キャンプなどでロヒンギャの写真撮影を続けている新畑さん。私はミャンマーで暮らし始めた時、ロヒンギャのことを聞いてみたかったのに、聞けない雰囲気がありました。新畑さんからお聞きしたエピソードにとても感動しました。日本でもロヒンギャの方と出会い、対話し理解し合う機会を、これからもぜひ頂きたいと思います。新町智哉さん映像プロデューサーの新町智哉さん。ヤンゴンかるたプロジェクトに映画「一杯のモヒンガー」を無償で提供してくださいました。ご協力いただいた経緯は、過去の活動報告をぜひご覧ください。この国のために自分ができること生きるためにはユーモアが必要だいつか、かるたと映画のコラボイベントができないかなぁ・・・と考えています。Connect Myanmarミャンマーのお料理を通じて、ミャンマーの文化や人々の暮らしについての理解を広げ、収益を寄付する活動をされています。目で見て楽しい、味わって美味しい「かるたと食のコラボ企画!」絶対に実現したいと思っています。支援するより助けられているプロジェクトを通して気付いたのは、10人に声をかけて10人がダメでも、100人に声をかけたら30人くらいは関心を持ってくださるということでした。このプロジェクトを始めて、本当にたくさんの方との出会いがあり助けて頂きました。励ましの言葉をたくさん頂き、ミャンマーの知人から生まれてきてくれてありがとうと言われたときは、胸が一杯になりました。たとえ1人に力がなくても、つながり、未来を紡いでいける。それは理想じゃなく、本当だと感じるようになりました。色々なことが起きて、複雑な思いがあるけれど、人々が楽しく幸せな気持ちになる活動を続けていきます。今はもう、ヤンゴンかるたは私だけの活動ではありません。ひとつの色では単調なキャンバスも、たくさんの色が集まれば、カラフルな彩りになる。たくさんの方の様々な思いが、カラフルなミャンマーを、人々の心に伝えていけると信じています。(野中優那)
ミャンマーでものづくりをする人々ヤンゴンかるたプロジェクトは、Z世代とよばれる若者が中心の活動のようにお伝えしていますが、実は、若者よりもたくさんの大人の方の支えがあって進んでいます。私は、かるたで人々の暮らしや文化を知って頂くと同時に、ミャンマーでものづくりをしている方の存在もぜひ知ってほしいと思っていました。ミャンマーの品物は、日本の製品のように洗練されていないし、異国情緒というよりは、素朴で華やさもあまりない。でも、知れば知るほど、手織布でつくられるバッグや、絶妙に手にフィットする木工品は、作り手の方の顔が見えてくるようで、大切に使いたいと思えてきます。そしてミャンマーのコーヒーは、果実のような香りがして、私にとっては特別です。リターンでご協力頂いた皆さまに、感謝の気持ちをこめて、改めてご紹介をさせていただきたいと思います。dacco.Myanmarヤンゴンのお土産といえばdacco.さん。ヤンゴンの風景の描かれたマグカップを見ていると、ヤンゴンの日常が思い出されます。daccoのマグとCafe KalawのドリップパックCafe Kalawシャン州の本店にいつか行ってみたいです。最近オープンされた埼玉県の秩父市のカフェスペースも、コロナが落ち着いたら伺いたいと思っています。Thitsaさんではコーヒーだけでなく、琥珀や阿片を量る分銅など、気になる小物も販売されています。Sapibiミャンマーの手仕事を集めたSapibiさんからは、木工製品を選びました。小鳥の靴べら、キッチンセット。どれもすごく素敵ですが、私のお気に入りは、にぎり星ともみの木です。肩こりなので、毎日お世話になっています。飛行機に乗って、気軽に旅行ができるようになったら、機内持ち込みグッズにしたいなーと想像してワクワクしています。左:小鳥の靴べら 右:キッチンセットmoringaミャンマーの女性たちと一緒に働き、その技術にきちんとした対価を 支払うことで、生活の向上を支えているモリンガのバッグ。素朴でしっかりとした手触りに、とても愛着がわきます。いつか作り手の方に会いに行きたいです。左:moringa手織りバッグ少しずつ、春の訪れを感じる季節となりました。週末は、かるたを広げて、コーヒーを飲みながら、少しゆっくりする・・・そんな時間を過ごしていただけたら嬉しいです。私は期末試験中。ゆっくりするのは、もう少し先です!