▲個人情報保護のため、画像を加工しています。みなさま、こんにちは。とらいふ武蔵野 運営企画推進室でございます。10月5日と10日の2日間、「みんなでつくった『とらいふビール』をみんなで味わう夕べ」を開催することができました。今日は、そのご報告とお礼をお伝えいたします。「せっかく『みんなで』つくった『とらいふビール』なので、みんなで乾杯したい」という思いから、今回の企画は立案されました。ご入居者には別の機会にビールを楽しんでいただいているので、今回は職員と地域の方々を対象に企画しました。9月20日に企画会議を開催し、「『検温』と『抗原検査』を実施して、『マスクを着用』して互いに『距離』をとり、『屋外』で懇親会を実施することは、一定の感染症対策になる」という見解で一致しました。これを「福利厚生」の一環としてとらえるなら、シフトの関係もあるので、「夕べ」を2回に分けて開催し、そこに「参加希望申し込み」をして参加した職員に「とらいふビール」を提供して懇親会も兼ねる。さらに、この「夕べ」に、とらいふぁーむ開設当初から主体的に参画してくださっている「クリーンむさしのを推進する会」の方々や、地域の高齢者福祉事業に携わる関係者の方々をご招待しよう、という流れになりました。もちろん、「入居者と家族に面会制限を設けているいま、職員たちが飲み会をやるだなんて何事だ」というような反対意見もあがりました。議論を重ねた結果、私たちが出した答えは「福祉従事者のQOLの向上はケアの質の向上に資する。それは、法人理念『福祉文化の創造』の実践である」というものでした。ホップの栽培とビールの醸造で協働させていただいた「スイベルさん」に企画のご相談すると、なんと「生ビールサーバーセット」をお借りすることができました。▲生ビールサーバーのチェックをする人々そうした経緯のもとで開催された「夕べ」には、二日間で総勢約60名の方々にご来場いただきました。参加者の方々から頂いたお言葉でいちばん多かったものが「もっと宣伝に力を入れなさい」というものでした。私たちからすれば、「老人ホームがビールを作った!」という達成感を得ていたところに、「発信力が足りない」「認知されなければ意味がない(もったいない)」というお言葉をたくさん(笑顔で)頂き、まさに背筋が伸びる思いでした。* * *私たちは、「とらいふぁーむ」の価値は、要介護高齢者のみならず、多世代・多主体の市民が自ら健康であり続けるための自律共生の「居場所」として機能することによって高まるものだと考えています。たとえば、とらいふぁーむという空間が、子育てや孫育てを経験した高齢者たちと子育て家庭との「出会いの場」になれば、それは「異次元の少子化対策」と「高齢者の介護予防」の連携に寄与できる可能性があります。▲施設で出た生ごみを活用して、堆肥を作っています。住み慣れた地域で安心して暮らし続けられるために、あるいは、ひとり暮らしでも安心して暮らし続けられるために、武蔵野市には高齢者福祉に関するサポートがたくさんあります。けれども、まだまだ認知度が高いとは言えません。そこで、複雑化・多様化した支援ニーズに対する重層的な相談支援体制を強化するための「情報提供」や「相談」の場として、緑に囲まれた とらいふぁーむ を活用することができれば、(高齢者介護に従事する現場の職員たちにも)さまざまな制度の活用方法を、具体例を通じて周知をする機会を創出できるかもしれません(実際に、とらいふぁーむでも独自の取り組みとして「もしもの会」を開催しています。そこでは、「市民から市民へ」の経験談が、当事者たちのことばによって共有・継承されていくようすが見られます)。▲2023年10月のとらいふぁーむ「介護する人/される人」の垣根を超えて、多世代で一緒に勉強していくことができれば、延いてはダブルケア・トリプルケアへの支援や介護離職防止、ヤングケアラー支援にも貢献することができる、とらいふぁーむという空間は、そうした「まちぐるみの支え合い」のためにある、と私たちは確信しています。まさしくそれは、地域共生社会の実現に向けた取り組みにほかなりません。そして、そのような社会を目指すことによって、災害や感染症が発生しても安心して生活できる地域社会ができるのだと思います。* * *とらいふぁーむは2年目の冬を迎えます。私たちがこのような活動を継続することができるのは、みなさまからご支援を頂いたおかげです。心より感謝申し上げます。▲コールラビ▲落花生▲デイサービスの窓から見える花壇ようやく涼しくなり、秋野菜もすくすくと育ち、絶好の「とらいふぁーむ日和」が続いています。お近くにお越しの際は、ぜひ、ふらっと遊びに来てください。Let’s go slow :)
夜分に失礼いたします。本日、完成したとらいふビールを囲んで『とらいふビールの夕べ(1日目)』を開催しました。参加者は総勢39名、みんなの笑顔があふれる優しい時間でした。今日は胸がいっぱいなので、詳細は後日ご報告いたします。おやすみなさい。とらいふ武蔵野 運営企画推進室河原優子
皆さま、こんにちは。とらいふ武蔵野 運営企画推進室です。本日は、とらいふビールの完成のご報告(!)をさせていただきます。老人ホームでビール?! とらいふビールの構想が生まれたのは、昨年9月のこと。 とらいふぁーむの開設前から現在まで、活動の中心になってくださっているクリーンむさしのを推進する会(以下、クリーンさん)の会長(当時)から、株式会社スイベルアンドノット(以下、スイベルさん)をご紹介いただいたことがきっかけでした。 スイベルさんは、「人と人 人と社会を繋げる」を企業理念として、地域プロモーション事業を通して武蔵野市の地域活性に貢献されている会社です。「東京でホップを育てようプロジェクト協議会」の協力団体として、近隣の農園や企業、学校や福祉施設との事業(ホップ栽培支援、ビール醸造、イベント開催など)に取り組まれていることを知り、「コロナで制限だらけの閉塞的な生活をどうにか打破したい!」いつもこんなことをご入居者やご家族と話している私たちにとって、ぴったりな企画だと感じました。とはいえ、施設内では当初、こんな意見が上がりました。「社会福祉法人が運営する老人ホームでお酒なんてだめでしょう」「ご入居者はきっと飲みたがらないよ」けれども、同時にこんな意見も。「今まで普通にビールを飲んできた人たちが生活する場で、お酒がだめなんて変じゃない?」「ホップなんて見たことない。やってみたい!」クラウドファンディングで皆さんからご支援いただいた大切なお金を使って行う事業、さてどうする・・・? 悩んだ結果、出した答えは「やってみよう」でした。 私たちの法人理念のひとつ「福祉文化の創造」の実現を目指した、既成概念にとらわれない挑戦のはじまりでした。今年3月のことです。あっという間の半年間! やると決まってからは、スイベルさんやクリーンさん、この挑戦を応援してくださるご入居者・ご家族の方々、職員の力に支えられ、あっという間の半年間でした。 3月16日にホップ苗を植付けてから、発芽したての芽先に水がかからないよう水やりは慎重に、大雨に備えてカバーをかけてみたり、虫がついていないか点検したり・・・。梅雨が終わるころには、バルコニーの2階、3階へぐんぐん伸びていく弦の様子がとらいふぁーむを訪れる人々を驚かせていました。7月末に大きくなったホップの実(毬花:まりはな)のお試し収穫、そして8月11日・12日には特養入居者やデイサービス利用者の皆さんと一緒に最終収穫を行いました。初めて手にする不思議な植物に皆さん興味津々の様子でした。作業については、黙々と摘み取りに集中される方、おしゃべりに花を咲かせる方など、自由な雰囲気の中で、皆で一緒に初めての体験を楽しみました。 摘んだ毬花は真空冷凍して、スイベルさんが運営する醸造所(26K Brewery / ニーロクケーブルワリー)へ。8月18日に醸造を終えたところで、醸造担当の方から嬉しい連絡が入りました。「初年にもかかわらず、柑橘系の香りが良く含まれている品質の高いホップでした」 (やったー!) 9月15日、完成したビールとオリジナルラベルが到着し、200本のビールに特養のご入居者と一緒にラベルの貼り付け作業を行いました。ラベルの貼り方にも個性が光りました(笑) 皆さまのご支援・ご協力のおかげで完成したとらいふビールです。本日(9/18)の敬老会にて、まずは特養のご入居者と、デイサービスセンターのご利用者の方々にお配りいたします。 平素より特別養護老人ホームとらいふ武蔵野の活動にご理解とご支援を賜り、誠にありがとうございます。引き続き、「人の幸せ・地域の幸せ・福祉文化の創造」のために、とらいふぁーむの活動を推進して参ります。(やったー!)
おはようございます。とらいふ武蔵野 運営企画推進室の河原です。ようやく朝晩は(少しだけ)過ごしやすくなってきましたが、皆さまはいかがお過ごしでしょうか。今朝は、とらいふぁーむにやってきた新しい仲間についてご紹介したいと思います。* * *先日、夏の間大活躍した水やりのホースについに穴が空いてしまい、新しいホースを購入することになりました。全長30m以上もあるとらいふぁーむの端から端までの水やりは、重くて長いホースを引っ張って(途中で折れ曲がったり、ねじれたり、絡んだりするのを直しながら)、それをまたまとめて片付ける、という意外と大変な作業でした。せっかく新しいものを購入するなら、長く使えて、誰にでも扱いやすいものを…ということで、吟味に吟味を重ねて商品を選び、皆さまからの支援金で購入させて頂きました。プランターと同じ廃材を使って土台を作りました土台の取り付け完了本体の取り付け完了!「プラスチックに日が当たると傷みやすくなる」と施設長から助言を受けて、廃材を組み合わせて作った日除けを取り付けたところ、何とも愛嬌のある姿に。傘おばけ(からかさ小僧)を思い出すのは私だけでしょうか…?早速水やりをしてみたところ、ホースは楽々引き出せて、進む方向に合わせて本体が首を振ってくれて、しかも自動巻き取り機能付き。手の力が弱い人でも扱えるので、これからはご入居者とも一緒に水やり作業ができそうです。近くにお寄りの際には、ぜひとらいふぁーむの傘おばけに会いにきてくださいね。水やりボランティアも募集中です♪* * *最後に、今月のもしもの会のご案内です。ご興味のある方は、ぜひお気軽にお問合せください。▼第7回もしもの会【日時】2023年9月24日(日)14:00−15:00【対象】地域にお住まいの皆さん、入居者家族の皆さん(定員6名程度:先着順)【場所】デイサービスセンターとらいふ武蔵野 【内容】医療との上手な付き合い方を考えよう【申込・問合せ】0422−38−5221(担当:河原)それでは、今日も良い一日をお過ごしください。とらいふ武蔵野河原優子コールラビ(UFOのような実がなる野菜、らしいです…!)
皆さまこんにちは、とらいふ武蔵野・運営企画推進室の河原です。今日は【ホップ収穫完了】についてご報告をしたいと思います!8月11日台風6号の接近により大雨の予報が出ていたため、8/15に予定していたホップの最終収穫を行うことが急遽決定しました。人手の確保もままならない中、「やるしかない!」と立ち上がってくれたのは、施設長と、事務のNさん とMさんの3人です。「急遽ホップの摘み取りをするので、ご入居者に協力してもらいたい」とユニットに声をかけて回ったところ、勤務終了後にもかかわらずサポートしてくれる職員たちも現れました!ロープを外して...弦を地面に落とした後、土から60㎝のところで切り落とします(剪定ばさみがないため、パン切り包丁を使いました!)毬花(まりはな/ホップの実)を落とさないように、そーっと運びますご入居者たちが集まり、丁寧に毬花を摘んでくださいました真剣な表情こちらも真剣こんなにたくさん採れました!(伝わるかな・・・)翌日は、デイサービスの方々とも一緒に、もう一つのプランターで生育していたホップたちの収穫を行いました。最終的に、初年度の今年は合計で12パック(!)のホップを摘み終えることができました。真空冷凍して、醸造所(26K Brewery / ニーロクケー ブルワリー)に運びます* * *ホップの植付けをしたのは、今年の3月16日のことです。3/16 ホップ苗到着今回の企画は、コロナで制限だらけの毎日に「自分たちで作ったビールで、ご入居者と一緒に乾杯したい!」「ホップ作りを通じて、みんなで一緒にワクワクしたい!」そんな思いから生まれました。3/21 芽先が雨に濡れないよう、カバーをかけて大切に・・・3/30 次々芽が出てきた!6/25 ぐんぐん成長して、気付けば3階まで7/23 はじめての収穫体験は、脚立に登っておそるおそる...このプロジェクトをはじめるにあたって、苗のご提供から伴そうしてくださった(株)スイベルアンドノットの方々、「これは面白いな!」と興味津々でお世話を続けてくださったクリーンむさしのを推進する会の皆さん、「ビールを楽しみにしています」と応援してくださった入居者家族の皆さん、朝夕、暑さと蚊にやられながら欠かさずに水やりを続けてくれた職員、お昼休みにこっそり水やりを手伝ってくれていた職員、真剣な眼差しで丁寧に毬花を摘み取ってくださった入居者、利用者の皆さん、その他にもたくさんの方々の力により、企画を進めることができています。最後まで手伝ってくれたAさん収穫したホップは、8/18に醸造を終えたところです。醸造を担当された方が、「非常に柑橘系の香りが良く含まれている、品質の高いホップだった」とご連絡をくださいました(やったー!)。皆が楽しめるよう軽やかな風味に仕上げてくださったそうです。収穫後のプランター(根っこの状態で越冬させます)ビールは9/18(敬老の日)の完成を目指して準備を進めています。関係者の皆さま、ぜひお楽しみに・・・!とらいふ武蔵野河原優子* * *(お知らせ)次回の【もしもの会】は、9/24(日)14:00-15:00を予定しています。事前予約制となっておりますので、ご興味のある方、お申込みの方は下記までご連絡ください。とらいふ武蔵野 0422-38-5221(担当:河原)