みなさま、おはようございます。とらいふ武蔵野・運営企画推進室です。先日、とらいふぁーむにて「第二回もしもの会」が開催されました。今回は、ご入居者1名とご家族2名の合計3名が参加され、前半はもしバナゲーム、後半は武蔵野市が発行しているエンディングノートを開きながらのミニ講座を行いました。初対面の皆さんがそれぞれの立場から、在宅介護で大変だったこと、施設に入居してからの心境の変化、これからどう暮らしていきたいかなどについて語り合い、また、成年後見制度の利用方法など、もしもに備えた具体的な取り組みについても学び合うことができました。今日は、「もしもの会」が考えるエディングノートの意義についてお話したいと思います。* * *高齢化が進む日本において、ACPの推進は社会の大きな課題となっており、エンディングノートの普及はそのためにとても重要な役割を果たします。エンディングノートは、個人が自身の望む医療や介護、財産管理などに関する意思を記録するツールであり、自分が意思決定できない状況になった場合でも、家族や医療・介護従事者が適切な判断を行いやすくなるからです。ホップの苗(大事に大事に育てています)「もしもの会」では、参加者がエンディングノートを開いて自身の要望を書きとめることが、これからの人生のあり方を考えるきっかけになる、延いては自身の健康増進や介護予防に関する行動に繋がる、という効果を期待しています。そして、そのことは参加者のQOLを向上させることだけに留まらず、医療・介護分野の公費削減や、未来世代(子ども子育て支援)に対して、現役世代が責任を果たすための重要な手段になると考えています。「もしもの会」は、地域包括ケアシステム構築の一助となることを目標としながら、高齢者が安心して暮らせる社会を実現するとともに、次世代へ良好な環境を継承することを目指しています。私たちは、こうした考えが、地域全体で高齢者やその家族を支える力を醸成し、より強いコミュニティへと発展させる役割を果たすと確信しています。第二回もしもの会の様子(毎回お茶会のようなゆるやかな雰囲気で開催しています)* * *▼第三回もしもの会(概要)身近に起きるかもしれない「もしも」のことを一緒に考えてみませんか?【日時】2023年4月23日(日)14:00−16:00【場所】デイサービスセンターとらいふ武蔵野/とらいふぁーむ【対象】地域にお住まいの皆さん、入居者家族の皆さん(定員6名程度:先着順)【内容】もしバナゲームとミニ講座【申込・問い合わせ】0422−38−5221(担当:河原・宮澤・井口)皆さまのご参加をお待ちしております!収穫間近!長文をお読みいただき、ありがとうございました。今週は花曇りが続くようですが、まだまだお花見が楽しめそうですね。皆さま、良い一日をお過ごしください。とらいふ武蔵野井口・河原
皆さま、おはようございます。とらいふ武蔵野・運営企画推進室です。昨朝とらいふぁーむでは、入居者のAさんが、長い間会いたくて仕方なかったお相手と感動の再会を果たすことができました。そのお相手とは・・・Aさんの愛犬 ななちゃん(真っ白ふわふわ)Aさんのご家族がとらいふぁーむをお散歩コースにしてくれたことで、この再会が実現しました。「会えて嬉しいよ」としばらく感極まっていたAさん(と大興奮のななちゃん)でしたが、少し経ってから様子を見にいくと、そこには、穏やかな表情で静かに佇むAさんと、その横でくつろぐななちゃんの姿がありました。「家に帰って、ななちゃんの様子をみてあげないと・・・」と、普段からそわそわされることの多いAさん。すぐには会えないことを伝えると、がっかり淋しそうな表情を浮かべ、時に苛立つご様子もありました。* * *皆さんは『リロケーションダメージ』という言葉をご存知でしょうか。『リロケーションダメージ』とは、「住み慣れた場所から馴染みのない場所に転居して、環境が変化することでストレスがかかり心身に弊害を与えてしまうこと」を言います。Aさんに限らず高齢で認知症を患う方々は、施設入居に際して「見知らぬ施設に突然連れてこられた」(実際にはそうでなくても)という感覚に陥りやすく、混乱や不安から認知症の周辺症状(BPSD)が出現してしまうことが多くあります。そのような状況にあるAさんにとって、『春の陽の光を浴びながら、馴染みのご家族と愛犬と一緒にゆっくりくつろぐ』というとらいふぁーむでのひとときは、とても特別なものだったと思います。このエピソードの背景には、入居に際して「Aさんの大切にしていること」を教えてくださったご家族、それをケアチームに共有していた相談員、Aさんの言動からニーズを把握し発信していたユニットリーダー、Aさんに訪れたチャンスを逃さなかったユニット職員・・・とAさんを囲むチームメンバーの協働がありました。ケアマネジャーのMさん(野菜の写真ばかりじゃダメ!と花を撮影中・・・)午後になると、A様のユニットを担当する介護職員から、こんな報告が届きました。「とらいふぁーむから戻ったAさんは、ずっと穏やかな表情で過ごされていました。いつもと違うご様子に驚きました」* * *私たちは今日あらためて、認知症の周辺症状(BPSD)は、『ケアの質』に大きく左右されるのだということを再確認しました。ケアの質の向上のために、私たちがすべきこと。その答えは、とらいふ武蔵野のサービス理念にあります。とらいふのケアとは、入居者一人ひとりの生活を支えるために、その人を知り、その人の幸せについて考え、その人の生き方に沿った伴そう者になることである。サービス理念にある「伴そう」は、伴走と伴奏という2つの意味が込められています。後者の「伴奏」は、主役(入居者)が素敵なメロディーを奏でられるように、オーケストラの団員(家族や地域住民、施設職員などのチーム)が各々の音色を重ねて伴奏する、そんなイメージです。コロナ禍において、入居者と家族、家族と職員、地域住民との交流が激減し、その状況が今も続いています。このことがケアの質に深刻な影響を及ぼしていること、この現状をどうにかして変えていきたい、と私たちは強く願っています。一日も早く面会制限が緩和され、とらいふぁーむでたくさんの素敵な音色が奏でられることを願って・・・朝から長文にお付き合いいただき、ありがとうございました。週明けの月曜日、良い一日をお過ごしください。また来てねとらいふ武蔵野・運営企画推進室河原・井口
おはようございます。とらいふ武蔵野運営企画推進室の河原です。武蔵野市は雨の週末となりましたが、いかがお過ごしでしょうか。* * *3月16日 13時 とらいふぁーむに(株)スイベルアンドノットのKさんとHさんがやってきました!Kさんの持つバケツの中には、水に浸かったゴボウのような根っこたち・・・これがホップの苗なのだそう。この苗が、とらいふと同じ武蔵野市関前の農家であるOさんから株分けしていただいたものだと伺って、歓声が上がりました。Hさんからの説明を真剣に聞くT師匠土を被せる前スコップで穴を掘り、苗を入れて、土を優しく被せて、あっという間に植付け完了です。「苗を中心に、直接苗に当たらないように水をあげてください」とご指導いただき、「苗の周りに水をあげる!」と何故かみんなで復唱していました(笑)* * *作業の後、職員のMさんが収穫したてのらぼう菜を使ったスープとおにぎりを振舞ってくれました。スイベルのお二人からも「うまい!」をいただきました♪* * *ホップの生育は気候や土などの環境によるそうですが、順調にいけば7−9月頃に収穫を迎える予定です。ツルが建物の2階までのびるそうなので、皆さまもぜひホップの成長を見に来てくださいね。夏場は1日3回の水やりが必要とのこと。「水やりだけなら手伝える」という方がいらしたら、ぜひ 0422−38−5221 までご連絡ください!ご利用者、ご家族、地域の方々、職員、みんなで一緒にとらいふビールで乾杯できる日を夢みて・・・応援(&ご参加)よろしくお願いします!* * *明日 3月19日 14時〜16時 第2回もしもの会を開催します。まだ席に余裕がありますので、お時間の許す方がいらっしゃいましたらぜひご連絡ください。それでは、皆さま良い週末をお過ごしください。とらいふ武蔵野河原優子
皆さま、おはようございます。とらいふ武蔵野・運営企画推進室です。カバー写真にある「GO SLOW」は「のんびり行こう」という思いを表しています。 年が明けたと思っていたら、あっという間にもうすぐ新年度になりますね。武蔵野市は、春はもう目の前という陽気が続いています。花粉症持ちの方々にとっては、たいへんな季節かと思います。* * * 『とらいふぁーむ』では、今月からホップの栽培を始めます!皆さまはホップと聞いて、何を思い浮かべるでしょうか。ホップは、ビールに苦味や香りを添える、ビール作りには欠かせない原料の一つです。私たちはこの春から、2基のプランターを使用して、特養とデイサービスで1基ずつホップ苗を育てていきます。順調に生育したら、収穫したホップを使用して、『とらいふビール』を醸造してもらう計画を立てています。 この活動は、〈クリーンむさしのを推進する会〉の会長から、『東京でホップを育てようプロジェクト』を展開する〈株式会社スイベルアンドノット〉様を紹介していただいたことから始まりました。「武蔵野市の産業振興に尽力していただいてる稀有の存在」と称される方々との新たなご縁をいただき、今後の活動展開がとても楽しみです。 この活動の主目的は収益事業ではなく、施設利用者のQOLの向上(役割創出・社会的交流など)に寄与することです。自分たちで育てたホップでビールを作る、そんなワクワクした非日常を利用者さんに楽しんでいただきたいです! 詳細に関しましては、追って適宜ご報告させていただきます。晩夏の頃には、皆さまを『とらいふマルシェ』にお招きして、ビアガーデンを開催できればと考えています。* * *▲利用者さんたちに間引きをしてもらった小松菜は、その日の夕食のお味噌汁の具として食べていただきました!▲施設内の厨房で出た生ごみの堆肥化も、順調に走り出しています(写真中央右)。とらいふぁーむは、事業所内保育所の子どもたちのお散歩コースになりました。園芸活動を中心にした多世代・多主体交流が増えてきています。 今朝のご報告は以上でございます。 素敵な朝をお過ごしください。とらいふ武蔵野井口・河原
皆さまおはようございます。とらいふ武蔵野運営企画推進室の河原です。昨日までぽかぽか陽気が続いたおかげで、とらいふぁーむでは連日家族面会が賑やかに行われていました。「ひさしぶりだねぇ」と嬉しそうなご入居者から、私たちも幸せをおすそ分けしてもらっています。カフェのオープンテラスのように、時間を気にせず一緒にゆっくりお茶や食事を楽しめる、そんな日が早く来ることを願っています。* * *さて、とらいふぁーむでは11月に植えつけをした玉ねぎといちごがゆっくりゆっくり育っています。玉ねぎは、植えつけた日から殆ど見た目が変わらず、むしろ弱ってきているようにもみえます。お水を多めにしてみても、控えてみても変わりません。あまりに葉が弱々しいので心配になり試験的に一本抜いてみたところ、なんとか根は伸びていました。少し心配な玉ねぎたち。5月に無事収穫が迎えられることを願います・・・!ひょろひょろの玉ねぎ(頑張れ!)* * *いちごはとらいふぁーむ一番の人気者です。防寒のため藁を敷いて、藁のお布団の上にそっと実をのせています。真っ赤な実がプランターの外にぶら下がる様子を想像しながら、「これだけ大切にしたんだから、一個いくらにしようか」「じゃんけんで勝った人が食べよう」と、盛り上がっています。いちご写真にある玉ねぎやいちごのプレートは、職員の息子さんが絵を描いて、そこにご入居者が割り箸を貼りつけて完成したものです。「どんどん刺しますよ〜」と入居者Aさん大きく育ちますように・・・「(職員の息子さんが)とらいふで一緒に絵を描いてくれたらもっと楽しかったでしょうね」とご入居者とおしゃべりしながら、館内が面会者で賑わっていた頃の様子や、コロナ明けのとらいふについて想像していました。新型コロナウイルスの流行ががなければ、私自身、人と人のつながりについてこんなに考えることはなかったと思います。人がつながり合うことによる効果として、「孤立防止」「健康増進・介護予防」「防災・防犯」等たくさんのものがあげられますが、そのうちの一つに「子どもの自己肯定感の向上」があるという話を聞きました。自分にも思い当たるところがありますが、親以外の大人から褒めてもらったという体験は、子どもにとって大きな自信につながるのだと思います。とらいふにはベリールームという保育園が併設されています。テラスで遊ぶ子どもたちに、優しい眼差しを向けながら「2歳って言えるの、すごいねぇ」「元気に走れて偉いねぇ」と声をかけているご入居者たち。こんなやりとりが、目には見えないところで子どもたちの成長に影響しているのかも・・・と考えると、とても明るい気持ちになりますね。* * *(お知らせ)とらいふぁーむでは、3月19日(日)に交流会を開催します。▼概要第二回 もしもの会 〜もしバナゲームをやってみよう♪〜身近に起きるかもしれない「もしも」のことを一緒に考えてみませんか?【日時】2023年3月19日(日)14:00−16:00【場所】デイサービスセンターとらいふ武蔵野/とらいふぁーむ【対象】地域にお住まいの皆さん、入居者家族の皆さん【内容】もしバナゲームとミニ講座【申込・問い合わせ先】0422−38−5221(担当:河原・宮澤・井口)▼第一回もしもの会の様子https://camp-fire.jp/projects/608808/activities/451969#mainもしバナゲーム、特養のお看取り、エンディングノートなどご興味のある方はぜひ気軽にお問合せください。ご参加をお待ちしています。今日の武蔵野市はあまり気温が上がらず、くもりの一日になるようです。暖かくして、良い一日をお過ごしください。とらいふ武蔵野河原優子