みなさん、おはようございます。 昨日は久しぶりの雨でした。降ったかどうかも分からないような霧雨でしたが、乾燥し切っていた空気には恵みの天然モイスチャー。大自然の生きとし生けるものすべてが喜んでいる気配を感じます。「もっとしっかり降ってほしい」と願いつつ、私はある作業に取り掛かることにしました。「湧水地の本格整備」以前発見した湧水。前回は水量を測るために砂と石で簡易的な堰を作りましたが、あくまで仮設置です。今は穏やかでも、春の雨、梅雨、そして秋の台風シーズンを迎えれば、この場所は濁流へと変わります。のんびりしている時間はありません!恒久的に水を得るためには、大雨にも耐えうる強固な堰が必要です。20キロのセメント、土のう袋、工具類。リュックに入る限界まで詰め込み、山の水源へ向かいます。険しい山道に踏み入るやいなや、荷物の重みがずっしりと肩に食い込んできます。脳裏に浮かぶのは「歩荷(ぼっか)」の姿。かつて「強力(ごうりき)」と呼ばれた彼らは、100kgもの荷物を背負い、山小屋の生活を支える山のプロフェッショナルです。「彼らの荷物の5分の一だ、軽い軽い!」そう思い込むことで、足取りを軽くする。いわゆる発想の転換ですね(笑)とはいえ、現地に着く頃には息も絶え絶え。体からは湯気が立ち上り、汗まみれの状態です。それでも休むことなく作業を開始します。土のう袋に現地の砂と小石、セメントを混ぜ込み、積み上げていく。本来ならコテを使う左官作業も、ここではすべて素手。昔は手荒れに悩みましたが、今では私の手もすっかり現場仕様になりました。セメントを使い切り、あとは乾燥を待つのみ。 残りの時間で新たな湧水を探しましたが、この霧雨が私の嗅覚を鈍らせたようです。湿った土、朽ち木、苔の混じった濃厚な「水の在り処」を示す香り。今回は残念ながら、その漂ってくる方向を感じ取ることができませんでした。まあ、こういう日もありますよね。また次回、森の声に耳を澄ませてみます。




