~孤独な開拓を支えてくれた「生命の躍動」~みなさん、おはようございます!みなさんのご支援のおかげで、最初に建てることができた開拓小屋。そのすぐそばには、一本の桜の木が立っています。今、その枝にはふっくらと丸い蕾が膨らんでいます。先日大地を潤した雨は、まさに花開く時を優しく促す「催花雨」でした。静かな雨の匂いを感じていると、この場所で駆け抜けた7年間の記憶が、昨日のことのように蘇ってきます。◆ 2019年、絶望のジャングルからの再起「必ず、この場所に農場を復活させる」どん底の中でそう心に誓ったのは、2019年のことでした。辿り着いた旧芳井小学校の跡地。そこは、蔓やイバラ、笹と竹の藪が幾重にも絡み合い、陽の光さえ届かない鬱蒼としたジャングルでした。重機などありません。握りしめた鉈と鎌、そして斧だけを頼りに、一歩、また一歩と目の前の藪を切り拓く孤独な日々が始まりました。◆ 弱り果てた桜が教えてくれた「生命の躍動」開拓の最中、私はこの桜に出会いました。激しく蔓に締め付けられ、今にも息絶えて倒れてしまいそうな痛々しい姿。私は祈るような思いで蔓をほどき、そっと支柱を立ててやりました。そして迎えた、最初の春。死を待つだけに見えたあの桜が、わずか数輪、健気な花を咲かせたのです。そのたくましい生命力に、どれほど涙したことでしょう。「頑張れば、きっとやり直せる」たった数輪の花に宿る「生命の躍動」が、私の心の暗闇に差し込んだ、一筋の希望の光でした。◆ 「開拓地」から、命を育む「農場」へあれから、桜と共に歩んで7度目の春を迎えます。流した汗と涙が土に染み込み、幾度もの季節を越え、ここはようやく「開拓地」から、本当の意味で命を育む「農場」へと生まれ変わろうとしています。振り返れば、心が折れそうな困難が幾度もありました。けれど、どんなに苦しい時も、この桜は静かに私を見守り、寄り添ってくれました。共に戦い、支え合ってきた、かけがえのない私の「戦友」です。◆ 5月16日、新しい歴史の始まりやがて満開の桜が風に舞い、季節がまぶしい新緑へと移り変わる頃。いよいよ、この場所に「鶏さん」たちを迎える日がやってきます。5月16日の再出発に向けて。いつも支えてくださるみなさんへの感謝を深く胸に刻み、新しく生まれ変わる「しゅりの森自然農園」の歴史を、ここからまた、この桜の木とともに、力強く歩んでいきたいと思います。



