※すみません、遅れに遅れまして今日は14日(水)のことを書きます。14日目、無事に終わりました。クラファンも中盤となりピタッと動きも止まるのかな…なんて思っていましたが支援して下さる方は少しずつ増えており、ありがたさを感じております。水曜日もお休みのため、今週も好きなお店へ行ってきました。今週は中目黒にあるバーガーファクトリーさんへ行ってきました。リターンの「早川を食事へ連れ出す(食事代は割り勘)」という、とてもふざけた内容の写真に使わせてもらっているお店です。こちらは中目黒の桜並木とは反対側にある目黒銀座という商店街をひたすら真っ直ぐ歩き、商店街が終わる一番端っこにあります。もともと同じ場所に「Sun 2 Diner(サンツーダイナー)」というハンバーガー屋さんがあり、そちらのオーナーがお店を手放さそうとした際、社員で働いていた現在のオーナーである川さんに場所を譲ったという経緯があります。その場所がハンバーガー屋さんであることは変わりないのですが、現在のお店は川さんの好きなものが詰め込まれたおもちゃ箱のような内装になっていて、いわゆる「映える」お店であるものの、落ち着いて食事ができる不思議だけど最高なお店なのです。お店作りやグッズを作る際、オーナー(作り手)の想いが強く込められるのは悪いことではありませんが、独りよがりになってしまうケースも多々あります。もちろんオーナーの意向ということでそれも良しなのですが、僕自身はあまり良しとは思いすぎないようにしています。お店を一軒出すのにこんなにお金がかかるのかと、飛び出る目玉を拾っては戻すということを繰り返す毎日でしたが、一方でそこへ通って下さるお客さまの多さにも驚く毎日なのです。そんなお客様が過ごしやすく、楽しんでもらいやすい環境やメニューを用意するにはどうすれば良いかと考えれば考えるほど、店を始める前に抱いていた想いとは「ほどよく」距離をとれるようになってきた実感があります。当初の想いの全てを捨ててしまうのは大問題ですが、凝り固まっていた思考の無駄を省いていくことで当初の想いに込められた「本当にやりたいこと」が明確になっていきます。HAYAKAWA coffeeではハンドドリップコーヒーを楽しんでもらいたいと思っていましたが、初めから強く押し付けるのもどうかなと考えて5種類の豆からスタートしました。しかし、あれよあれよと増えていき今では10種類の豆を常時扱っております。ただ、コーヒーを増やすだけではなくそれに合わせたお菓子の種類も少しずつ増えていきました。僕のお菓子作り技術がまだまだ未熟なため、このところ新作は出せていませんが、オープン当初よりは選択肢が多くなっています。その一方で何か辞めたことといえば……。ん?あまりないかもしれません…。もともと週に3日もらっていたお休みは2日になり、昼から開けていてところ平日は朝から開けるようになりました。1年やってみて「こうしたら喜んでもらえるのでは」を考えるうち、やりたいことがどんどん増えて今に至ります。強いて言うなら辞めたことはバックルームの片付けくらいかもしれません。よくありませんね。もともと僕1人で始めたお店ではありますが、これからは2人で出来ること、3人で出来ることを探しながらお店を成長させられたらいいなと思いますし、皆さまにもそんなお店を見守ってもらえると幸いです。ただし、余計な想いばかりが投げ込まれ、ガチャガチャでのんびりできない環境になりつつある時は、是非とも皆さまの厳しい目で温かくご指摘下さいませ。クラファンもいよいよ折り返し、引き続きどうぞよろしくお願い致します。HAYAKAWA coffee早川 侑
13日目、無事に終わりました。先週と同じ案内になりますが、火曜日はお店を休ませてもらって野菜の移動販売をしています。おばあちゃんのフリートークが面白いという話を先週は書きましたが、今週はおばあちゃんの味覚がすごいという話を書きたいと思います。僕が行っている移動販売で扱う野菜で特別なものはありません、スーパーでよく見かけるラインナップを仕入れるように心がけています。マルシェで見かける移動販売や◯◯直送!などと謳っている期間限定店舗等では珍しい野菜や、珍しい地域の野菜を楽しめたりしますが、僕の八百屋はそうではありません。理由はとてもシンプルで、需要がないからです。おばあちゃんたちが求めているのは珍しい野菜ではなく、ごく一般的な野菜なのです。そして一見どれも同じに見える野菜をそれぞれ手に取り「こっちの方が熟れている」とか「これはお尻がとがっている」などと比較しながら買い物をするという、体験を求めているのです。なので僕が用意するのは一般的な野菜なのですが、いつものように野菜や果物を並べていると常連のおばあちゃんがいつものようにやってきてくれました。着くやいなや「先週のスイカは三浦の木村さんが作ったやつじゃない?」と、おっしゃるんです。八百屋が市場で野菜を仕入れる時、大手であれば一つの野菜を何十ケースと仕入れるため難しいのですが、僕のような小さな八百屋はよく「生産者名」や「生産者番号」を確認するんです。例えば今の季節ならキャベツは群馬の嬬恋が旬なのですが、嬬恋のキャベツであればどれも一緒かといいますとなかなか違うんですよね。農家さんも人なので野菜に愛を注いで仕事が丁寧な方もいれば、あくまで物として雑に扱う農家さんもごく一部にはいらっしゃいます。中身を見ずにケースで仕入れて、自宅で蓋を開けてみたらとんでもないことになっている…なんてこともあったりします。なので八百屋は生産者の名前を気にすることもあるのですが、小玉スイカは現在三浦半島が最盛期のタイミングです、市場では三浦のスイカが入ったダンボールが山のように積み上がっていて、その数ある箱から好きな生産者さんを探し出すのは至難の業です。ですがおばあちゃんがそんなことをおっしゃるので、箱を確認してみると確かに「木村」という生産者の名前が書かれていたんです。「毎年、木村さんのスイカを頼んでるからわかるのよね」って言うんですけど、スイカはスイカですし、木村さんも色んな品種のスイカを育てているはずなのにそれを当てちゃうなんてとんでもない味覚をしていますよね。さすが主婦歴60年、頭が下がります。コーヒー業界には様々な大会があるのですが、カップテイスターという味覚の正確性とスピードを競う大会があるのですが、そのおばあちゃんにHAYAKAWA coffee代表として出て下さいと頼もうか真剣に悩んでいます…。大会に出る出ないは別として、コーヒー屋にとってとても大切なクオリティチェック、要は美味しいコーヒーなのかどうかを日々チェックするのですが、当然優れた味覚がないことにはチェックできません。そのため日々トレーニングの積み重ねがとても大切なのですが、おばあちゃんたちは毎日台所に立ち続けたことで自然と特殊能力が身についていたんですね。「センス」イコール「才能」と思われがちですが、センスは磨けば光るものです。逆に言えば毎日少しずつでも磨かないことにはセンスが良くならないですし、少しでも磨くためには数を積み重ねていくしかありません。移動八百屋はまもなく12年になりますが、コーヒー屋はまだまだ1年。地道に丁寧な仕事を積み重ねることを心がけていきますので、皆さまにも末長く通ってもらって、おばあちゃん並の味覚を手に入れる努力を早川が怠っていないかどうかを引き続き見守ってもらえると幸いでございます。HAYAKAWA coffee早川 侑
12日目、無事に終わりました。祝日ということもありのんびりスタートでしたが、最終的にお盆は特に関係なくいつもの休日と変わらずたくさんの方が遊びに来て下さいました。中には「クラファン申し込みましたよ、楽しみ!」と、伝えて下さる方もいて僕も嬉しく楽しく1日を過ごせました。改めましてありがとうございました。HAYAKAWA coffeeで働いていて自分自身でも不思議だなと思うのは、平日と休日とでお店の雰囲気がガラリと変わることです。平日はテイクアウトが8割に対して、休日はイートインが8割と真逆になるんです。そこで休日にたくさんの方からご注文頂くのがハンドドリップコーヒーでして、お店では10種類の豆を用意しており、その中から好みの味わいを選んでもらって1杯ずつ抽出します。1杯ずつ抽出しながらお客様と話している時に「どうすれば美味しく淹れられるのか?」という質問をよく頂きます。そんな時に僕は「お母さんやお父さんが家族のために淹れるコーヒーが1番美味しい」という話をすることがあります。コーヒーはとてもシンプルなので、コーヒー豆(粉)とお湯しか使いません。そのため、それなりに良いコーヒー豆を使用すれば「今日、初めてドリップします」という人でも60〜70点のコーヒーは淹れられるんです。ただ、お店で提供するコーヒーにするためにはいくつもある「加点ポイント」を確実に獲得していき、100〜120点のコーヒーを提供しなくてはいけません。ここで話を少しまとめますと、美味しく淹れるためには「お母さんやお父さん」という点と「120点」という点がとても大切になってきます。要は「誰が誰のために淹れたのか」という点がとても大切であると僕は考えています。もしもの時に身動きがとれなくなる可能性がゼロではないため、なるべく明言しないようにしてきたのですが支援して下さった皆さまにだけ少し秘密を。僕がドリップする時は必ずお客様の前で抽出することをルールにしています。「今、あなたのために淹れている」ことを伝えたり、会話を楽しむためなのですが、僕自身に言い聞かせる意味でもあります。1人で営業をしていると、どうしてもオーダーが詰まってきてしまう瞬間があり、どんなにギアを上げてもこれ以上は早くならない…かくなる上は少し手を抜くのもやむをえまい!!なんてことは絶対にせず、1杯ずつ「あなたのために淹れています」と、カウンターの中心で愛を叫んでいるつもりなのです。そうすることでシンプルな材料しか使わないコーヒーがグッと美味しくなると信じていますし、どんなに人気だったり注目されているお店であっても淡々と流れ作業で淹れられたコーヒーを出されるとガッカリしてしまうこともあったりなかったり…。ご自宅で自分のために淹れることが多い方は「今日も仕事を頑張る自分のために」とか「1週間頑張ってようやくのんびりできる自分のために」など、理由をつけてあげると良いと思います。細かい技術論もあるのですが、まずはこの1点を気にかけるだけで味わいは大きく変わります。お盆でも変わらずお店へ来て下さったり、クラファン申し込んだよと伝えてくれるら優しいお客さまたちに僕は支えてもらっているため、そんな皆さま一人一人を想いながら淹れ続けていきますので、これからも早川からの少し重たい想いが乗ったコーヒーを受け取ってもらえると幸いでございます。毎日暑い暑いと思っていますが、特にここ数日は朝からとてつもない暑さですので、皆さまなるべく出かける用事は入れないようにして、無理なくお過ごし下さいね。そんな時のお暇つぶしにでも引き続き読んでもらえたら僕も嬉しいです。HAYAKAWA coffee早川 侑
11日目、無事に終わりました。昨日も新たに支援して下さる方がたくさん増えました、皆さま誠にありがとうございます!連休2日目、日曜日ということもあり町はとっても静かでしたが、おやつの時間あたりからありがたいことにたくさんの方が遊びに来て下さりました。また、普段は出勤されたタイミングで来て下さる方が「近くに用事があったから」と、休みなのにお店へ来て下さる嬉しい出来事が1名ではなく、何名もいらっしゃるなど嬉しいことばかりの1日でした。実はお盆を営業するかどうかはギリギリまで悩んでいました。それは昨年のお盆が壊滅的な売上で、ちょっと苦い思い出となっているからです…。昨年の8月4日にお店を開き、ありがたいことにたくさんの友人や近隣で働かれる方たちに来てもらえたのですが、ご近所さんにしっかり認知してもらう間も無くオープン1週間後からお盆へ突入し、ピタッとお客様が来られなくなりました。「いやいや、そんなことカレンダー見ればわかるじゃん」って思いますよね、確かにそうなんです。ただ、そういうことを平気でやってしまうのが早川で、なんとかなるっしょと根拠のないポジティブで墓穴を掘り続けるのが早川なのです。そこからの3ヶ月ほどは本当にどうしたものかと頭を悩ませる日々でした。当時は武蔵小山でさせてもらっていた間借りカフェも継続していたため、火・水・木と飯田橋のお店は休んでいました。そのためお盆が明けてからも近隣で働かれている方たちからは「いつ開いてるの?」という質問もたくさん頂きました。お店から徒歩1分のところにあるコンビニが土日は閉めるエリア、つまりTHEビジネス街で平日3日休むなんて正気の沙汰ではありません。とはいえ本当に厳しかった時にとてもとてとお世話になった武蔵小山での活動を無碍(むげ)にはしたくありませんでしたので、短い期間ではありますがスタートから丸1年というタイミングまでは頑張らせて頂き、11月からは飯田橋を1日多く開けることにしたことで、少しずつ認知してもらえるようになり現在に至ります。そんな紆余曲折あった時期のスタートが昨年のお盆、果たして今年はどうなるのでしょうか。2日開けてみて今のところ「常連さまがたくさん来てくれて最高すぎる、来年も絶対開ける!」と、なっておりますので残り1週間も根拠のないポジティブで楽しく過ごすことができそうです。皆さまのお土産話を聞かせて頂くのを楽しみに頑張りますので、ご旅行や帰省などされている方は無理なく怪我なくお過ごし下さいね。引き続きクラファンもお店も、どうぞよろしくお願い致します。HAYAKAWA coffee早川 侑
10日目、無事に終わりました。本日も支援して下さる方が増えました、皆さま誠にありがとうございます!お盆連休初日でしたがたくさんのご来店を頂けまして、感謝でいっぱいの一日でした。タイミング的にかなりお待たせしてしまう時間帯があり、暑い外で列を作ってもらうのは申し訳ないので店内で列を作ってもらうという初めてのことがありました。待って頂いている方には申し訳ないなと思いつつ、カウンターの常連さんが待たれてる方に話しかけてくれたりするなど、HAYAKAWA coffeeでよく見かける光景もありました。もちろん僕が最大限のスピードで動き、お待たせする時間を出来る限り短くするのが大前提ですが、お客様同士の会話が自然と発生することもよくあります。カウンターだけのお店や立ち飲みのお店は僕も利用したことがありますが、そのような光景はあまり生まれなかったり、生まれてもいまいち会話が続かないことは多々あります。それは何でだろうと考えた時に、まずはお客様みんながとても優しいということです。お店の状況を察して理解してくれる(そこに甘えてはいけないのですが…)方が多く、いつも助けてもらっています。もう一つは店内が明るいのも影響しているように思っています。また、店内に使用している木材が明るかったり、窓が大きいので差し込む光が多かったりなど、立ち飲みがメインのお店としては明るい印象があります。テーブルがたくさんある明るいカフェは見かけますが、立ち飲みメインのお店としてはなかなかの明るさなのです。お店の内装は「フランスのケーキ屋さん」というテーマでお願いをしました。ケーキ屋さんのドアを開けると目の前に大きなショーケースがドンとあって、中にはキラキラ光るケーキがたくさん並んでいる絵が昔から大好きでした。自分でお店をするにあたってケーキ屋さんはできませんが、そんな雰囲気にしたいとずっと思っており、普段はケーキ屋さんばかり作っている設計士さんにお願いをしました。設計士さんや内装屋さんといっても、それぞれ得意分野があるようなんです。住宅がメインとかマンションがメインとか、店舗といってもカフェが得意とか居酒屋が得意とかなどなど。僕がお願いした方はパティスリー(ケーキ屋さん)が得意な方だったので、カフェを作る上で色々と無理なお願いもしたのですが、最高に素敵なお店に仕上げてくれました。そんな明るい印象のお店なので、1人でも気にせず気軽にお越し下さいね。ビジネス街ということもあり、お盆期間中も基本的にはのんびりしているお店でございます。クラウドファンディングは3分の1が終了しました、改めましてありがとうございます。毎日とても暑い中、ゲリラ豪雨や地震など不安になることも多い毎日です。長期休暇はお出かけチャンスでもありますが、無理はなさらずゆっくりのんびりする時間もたくさんとって下さいね。HAYAKAWA coffee早川 侑