今年、西表島にお住まいの方から「仔猫がほしい」という要望が複数寄せられています。 西表島に猫を入れるには、上記画像の条件を満たす必要があります。 ①ウイルス検査は生後5ヶ月以降、島内獣医師からは毎年1回検査するよう求められています。 ②ワクチンは「猫伝染性白血病ワクチン」を含む4種または5種、毎年の接種が必要です。 上記①は来島1ヶ月以内に検査していること、②は来島1年以内に接種していること、いずれも証明書の提出を求められます。 ③の避妊去勢手術は来島前に済ませていること。 ④のマイクロチップは、飼育開始から1ヶ月以内に済ませること。 ⑤はウイルス検査済みの猫たちとの同居であれば隔離しなくてもよいが、屋外に出したり未検査の猫との接触は不可。 西表島には、絶滅危惧種イリオモテヤマネコがいます。 イリオモテヤマネコは、イエネコに近い種であるため、共通の感染症があります。 致死性の高い白血病ウイルスなどを島内に流入させてしまったら、イリオモテヤマネコが感染して絶滅してしまう危険があります。 そのため、西表島の獣医師は、正確な結果が見られる生後5ヶ月以降の検査を求めています。 また、1回の検査だけではなく、毎年ワクチン接種のついでにウイルス検査もするよう求めています。 絶滅危惧種を守るための条例ではありますが、飼い猫にとっても良い条例です。 どうか厳守お願いします。2020年に石垣島の保護主から西表島の里親希望者に猫を譲渡した際は、保護主宅に未検査仔猫が複数滞在中だったこともあり、別の家へ移して完全隔離してからの譲渡になりました。当時に関するエピソードは、下記リンク先のエッセイ集にあります。【西表島へ行った「ユキ」「レン」】がそのエピソードです。八重山諸島の犬猫の話 西表島の医療についてのお問い合わせは下記へ【どうぶつたちの病院西表】 〒907-1434 沖縄県八重山郡竹富町南風見201-47 竹富町離島振興総合センター内 050-5526-2969
画像は7/1撮影、ミルクボランティアが預かり中の仔猫たちです。今日は体重500グラム以上になった仔猫(よもぎ・くろみつ・だんご)の混合ワクチン接種をしてもらいました。みたらし・あんこはまだ500未満だったので来週予定。この子たちは人懐っこく警戒心の無い性格で、グイグイ迫ってきます。ワクチン接種後はキャリーの中でお腹見せてスヤスヤ……30分くらい様子見のため待機していたら、通りすがりの人々にカワイイカワイイと言われていました。こういう性格なら、譲渡会でも人を惹きつけて譲渡が決まるのも早くなりそうです。8月にはワクチン2回目とウイルス検査を予定しています。それが済み次第、里親募集を開始しますので、今しばらくお待ち下さいませ。
画像は6/24に避妊手術を終え、抗生剤投与期間を経て6/30にリリースした猫さん。猛烈パンチ猫で、リリース当日の朝も1発パンチが飛んできました。リリースに立ち会ってくれたボランティアKさん曰く、捕獲時は大人しく警戒心も無く、ケージへの誘導であっさり捕まった猫だったそうです。我が家に滞在中は初日から最終日までキレのいいパンチを放っていたので、人間嫌いの野獣みたいな猫だと思っていました。↑の画像右下は、先にTNRした姉妹猫さん。その猫さんは、ケージの奥で固まっているだけで攻撃はしてきませんでした。姉妹でも随分と性格が違いますね。↑術後の猫さんが滞在したLケージ。手術が済んだ後は、しばらくトイレに籠城。翌日以降は、入れたままにしておいたキャリーに立て籠もってました。リリース日はトングを格子の間から差し込んでキャリーの扉を閉めた後、ケージの扉を開けてキャリーの取り出し成功。それを車に積み込んで、餌場まで搬送&リリース完了。餌場にリリースされた猫さんは一目散に走り去りました。捕獲されたり屋内に閉じ込められたりで人間不信になって、しばらく餌場に来なくなるかもしれないので、リリース前にドライフードと缶詰をたっぷり御馳走しています。↑ケージに近付くと、飛びかかってくる猫さん。ケージに入れられて狂暴化する猫はTNRでは珍しくはないですが、この猫さんの豹変ぶりは驚愕するレベルでした。屋外生活に戻って、落ち着いてくれますように。
画像はラリマーメンバーが制作した缶バッジ。近日追加予定のリターン品です。新リターンはポストカードと缶バッジのセットになる予定です。缶バッジの材料に限りがあるため、数量限定になります。画像の缶バッジの猫たちは、ラリマーの保護施設にいます。カツオ2023年12月1日、緑地公園に遺棄された4匹の仔猫のうち1匹。4匹のうち2匹は捨てられてすぐいなくなり、1匹は東京へ。カツオだけが未だ里親さんの御縁が無く滞在中。マロラリマー2代目代表・平地の飼い猫。地域猫時代に石垣島の北部から南部まで歩いて移動した伝説の猫。現在、慢性腎臓病ステージ3で点滴生活中。ファミマラリマーの保護施設から近いファミリーマート前に居着いていた猫。地元では有名猫で、新川地区住民で猫好きならほとんどの人が知っているらしい。その中の1人が保護主となり、必要医療を全て自己負担で済ませてくれてラリマー入り。チョビタ2022年6月12日、八重山保健所に収容された仔猫。収容番号R4-No.30。筆者が保健所譲渡ボランティアとしてレスキューしてラリマー入り。仔猫時代は隠れてばかりで里親さんの御縁が無いまま、そろそろ2年が経つ。さくら2023年7月12日、仔猫と共に緑地公園に遺棄された母猫。遺棄直後の発見時に首から胸元にかけて火傷のような大怪我をしていた。治療のための長期保護からそのまま里親募集に移行した。むぎ2024年4月23日、遺棄された緑地公園で出産した猫。その後に母子で保護されラリマー入り。出産間もなく豪雨に遭ったせいか仔猫は全員死亡、母猫のむぎだけが生き残っている。さまざまな事情でラリマー入りした保護猫たちの缶バッジ。制作しているメンバーに限定数を確認後にリターン追加予定です。
画像はラリマーのスタッフ猫マロの検査結果です。マロは現在あまりゴハンを食べなくなっており、毎日病院へ点滴通いです。今後はボラが補液方法を覚えたので、自宅点滴に切り替えるとのことです。ブログでも呼びかけましたが、腎臓ケアのゴハンでオススメのものがあれば教えて下さい。↑こちらがマロです。ラリマーに来た時点で既に成猫だったので、年齢不明。今は口内炎もできてしまい、食欲がかなり落ちているようです。慢性腎臓病の症状に「老廃物を尿で上手く排出できないため口内炎や胃炎が起こる」というのがあり、マロの口内炎はおそらくそれと思われます。口内炎の猫はエイズキャリアが多いですが、マロはウイルス検査結果FIV(-)・FeLV(-)です。