前回まではフェスティバルを企画した理由①という事で「精神障害」についてお話させて頂きましたが、本日は「身体障害」についてです。精神科病院を退職し、現在は他の病院で勤務をしています。配属になったのは形成外科・眼科。そこでも、言葉にならないほどの現実を知る事となりました。生まれつき変形していたり備わってこなかった体の一部や、大けがや手術で失ったり、切り取られた体の一部を手術などによりなるべく元の状態に戻すことを目的とした外科専門分野のひとつです。現在勤務している病棟では事故が原因で脊髄損傷となり体の一部が不随になったり、事故や病気で体の一部を切断したり、生まれつき体の一部が欠損している患者が多く入院していました。◉ 時には自由にならない体に苛立ちをぶつけてくる人◉ 昨日までいつもと変わらぬ日常を過ごしていたはずが、予期せぬ突然の事故で体の一部が不随となり泣き叫ぶ人◉ 事故や病気で体の一部を切断し、「もう死んだ方がいい」と生きる希望を失なっている人◉ その後の自分を全くイメージできず不安や喪失感で無気力になっている人毎日、そのような患者と接しているのです。その患者が抱えている問題の多くは・・・次回は、私の体験談をお話したいと思います。
副理事 小泉です。発達障がいのお子さんのダンスを週1レッスンしています。色んな子がいてレッスンを進行するのが本当に大変でした。発達障がいといっても、様々です。先天性の障がいの子もいれば、通常クラスにいてなんか馴染めない子もいるというクラスです。最初は全くダンスをしてくれなくて、ダンスのレッスンをしないで終わったことも何度もあります。筋トレしてみたり、リズムトレーニングしてみたり、マット運動してみたり試行錯誤していくうちに段々ダンスやりたいという子が集まってくる様になりました。そして 中身もダンスレッスンらしいメニューで少しづつできる様になりました。振りを覚えて踊るというところまでの道のりが本当に長かった。やっとできる様になってコロナ禍で、ビデオを撮って発表することになりました。その時のキラキラややる気は本当にすごかったです。テンションあげあげで、鬼滅の刃の衣装を着て”紅蓮華”を踊りました。今思ってもなかなか難しいステップやジャンプもあったけど全部覚えてできてすごかったなと思います。やっぱりダンスはエンターテイメントです。衣装をきて踊って見せるといことがあって初めてダンスなのです。そして成長は発表で大きくできる。それは私がダンス習っていた時にみていた子供達も同じ。振り覚えて、構成覚えて出捌け覚えて、曲順覚えて、出る時の袖を覚えて、覚えることが沢山あるなかで最高のダンスを発表するのです。ステージがあってなんぼのダンスダンスフェスもそんな障がいのある子供達が成長できる最高の場所になると思っています。
メンタルヘルスにはダンスが効果的だという事は研究結果でも分かりました。ですが、研究結果よりも私自身がこの目で見てきた事が最大の事実です。それは・・・私が勤務していた精神科では食事をする、トイレに行く、寝返りをうつ、その全てが自発的に行えない患者様ばかりでした。時として言葉を発しますが意思疎通はほぼ出来ず、意味が分からない内容です。ところが驚く光景を目にしました。週に1度、理学療法士によるオリエンテーションが行われます。患者様を車いすに移乗しデイルームに連れて行くのですが、理学療法士が音楽に合わせて手を叩いたり手を上げ下げすると、普段全く自発的に体を動かさない患者様が自ら手を動かすのです。時にはカラオケに合わせて声を発したり。その顔は、普段見る事のないきらきらした素敵な笑顔でした。私は、この笑顔をもっとたくさん見る事が出来ればいいなと心から思いました。今や「うつ病」の有病率は100人に約15人(15%前後)となっています。あまりの有病率の高さに、深刻さを感じますよね。ダンスで症状が少しでも軽減され、楽しい毎日を送れる事を切に願っています。
副理事 小泉です。前回、昔の仲間と再会してダンスレッスンを始めたと書きましたが、実は何尾為に集まったか。。。それは。。。長年なんとなく、やってみたいな〜〜〜と思い描いてた生のJAZZバンドとのダンス公演をやろうと再会したんです。やっぱりスタンダードJAZZが好き。SINGSINGSING とかかかるとついつい体が動いちゃう。ハットかぶって黒いジャケット着てカッコよく踊る!でも結局早い段階で中止。それは音楽家の人たちとお金の割り振りがうまくいかなかったから。音楽の方はダンスの様に舞台の装置や照明など装置にお金がかからないようで、自費の公演で出演者で割り振りするのははなかなか難しかった。JAZZの公演なんで多分札幌でやったこともないと思う。かなりなチャレンジ。でもいつかいつか踊れるうちに叶えたい。今回はダンスフェスの企画をやっていますが、理事長がイベント開催には経験もあるし慣れていて、私は勉強中です。このダンスフェスを成功させて、そのノウハウで夢も叶えたい。何歳からでも夢を叶えよう( ^∀^)
前回の投稿では、定年退職後にうつにならない為にはどうしたらいいのか?という事についてお話をしました。本日は、ダンスがメンタルヘルスの改善に効果的であるというお話をしたいと思います。うつ病になると、憂うつな気分になったり、食欲・睡眠欲・性欲などさまざまな意欲が低下したり、身体的な自覚症状をともなうことが多い。世界保健機関( WHO )によると、うつ病は世界の成人の5%が発症する一般的にみられるメンタルヘルス不調です。重度のうつ病になると自殺につながる可能性もあり、効果的な治療法が求められている。「これまでも、うつ病の人に対して、心理療法や薬物療法と並行して、運動療法が検討されることは多かったのですが、どのような運動をどのように行うと効果的であるか、これまでの研究のレビューや診療ガイドラインでは意見は一致していませんでした」と、スペインのマラガ大学で公衆衛生学や精神医療を研究しているフアン アンヘル ベロン教授は言う。「今回の研究でうつ病の重症度、年齢や性別、併存疾患の有無などによって、効果的な運動の傾向はみられるものの、ウォーキング・ジョギング・ヨガ・ピラティス・ダンス・太極拳・筋力トレなど、どのような運動であっても、運動・身体活動はうつ病の治療法として、心理療法や薬物療法と並んで効果を期待できることが示されました」としている。クイーンズランド大学やオーストラリアンカトリック大学などの研究グループは今回、運動療法とうつ病との関連を調べた、1万4,170人の参加者を対象とした218件の研究を解析した。対象とした研究には認知行動療法や抗うつ薬などによる薬物療法などの確立された治療と並行して、運動療法を行った場合の効果を調べたランダム化比較試験も含まれていた。運動療法は効果があり、とくにダンスによりうつ病の大幅な改善がみられ、ウォーキングやジョギング、ヨガ、筋トレ、有酸素運動のミックス、太極拳や気功などでも、中程度の改善がみられた。「今回の調査は、うつ病の診療ガイドラインに中・高強度の運動を習慣として行うことを付け加える必要があることを支持する結果になりました」と、ベロン教授は言う。「運動に含めて社会的な交流やマインドフルネス、自然とのふれあいなどを組み合せるとよりプラスの効果を得られる可能性があります」と、ベロン教授は指摘している。※BMJとは・・・イギリスの医療雑誌精神障がいには色々とありますが、今回は「定年退職うつ」に焦点をあててお話をさせて頂きました。次回の投稿では、そのまとめをしたいと思います。