ららふるでは、足腰と転倒に関するアンケート調査を実施しました。総数1,020名の回答から見えてきたことをレポートいたします! ①年齢を重ねるごとに転倒への怖れを感じることが増える 歩いている最中に転ぶのが怖いと感じたことがあるか尋ねたところ、60代以上では8割強が「怖いと感じたことがある」と回答。また、年代が上がるごとに、その比率も高まっていく傾向が見られました。 意外なのが、すでに30代から7割強が何らかの「転ぶことへの怖れ」を歩行時に、すでに感じているということ。公共交通機関の発達や、労働形態の変化(長時間座って行うデスクワークが主流)により、足腰を使う機会は昔と比べて格段に少なくなっていると思われます。 現在高齢の方だけに限らず、将来的には日本全体で、ロコモティブシンドロームのリスクが高まるのが懸念されます。 ※2018年7月実施:ららふる足腰と転倒に関するアンケート調査 実施方法:モニプラファンサイトWeb上イベント・キャンペーンWebページにて実施 回答者数:1,020名(女性921名・男性99名)
ららふるの別アイテムであるフットウォークと同様、フットダンベルも「どうやって使うのか」を、シニアの方々に商品をお試し頂いた時に尋ねられることがありました。 フットウォーク以上に、初めて見る&体験する動きでもあるので、やはり一目で使い方が想起できるようなデザイン性が大事だと実感した開発メンバー。 ダンベルを載せる足の位置が一目瞭然になるよう、足型を上面に施したデザインに仕上げました。取扱説明やエクササイズのコツなどパッケージにもなるべくイラストを多用して、解説を工夫していますが、プロダクトを見て直感的に理解いただけることが何よりも重要。 また、フットウォーク、フットダンベルともに高齢の方にも視認性が高いさわやかなグリーンとイエローを配色として採用しました。高齢になると、黒や茶色、ブルーが区別がつきにくいといわれています。これまでの事業ブランドでは、インテリアになじむデザインや、誌面で目立つ色などに特化してきましたが、インクルーシブ(どのような年齢・状態の方でも使える)な配色を意識したのも、ららふるならではの取り組みと言えます。
つまづき防止を目指し、つま先を上げるすね筋(前脛骨筋)を鍛えるエクササイズ器具の原型が固まってきたところで、80代前後のシニアの方々にお試しいただきました。 つま先を上げる高さや角度、ダンベルの重さなど、負荷が高すぎないか、逆に軽すぎないかご意見をいただき、最終的にはダンベルは約1.5kgの重さに落ち着きました。 カーペットの端などちょっとした段差でも、つま先が上がらないだけでつまづきそうになっていたという80代の方からも「これなら座ったままでテレビ見ながら合間にできるわね」という声もいただき、安全ながら適度な負荷のあるエクササイズ器具に仕上がってきました。
高齢になるとちょっとした段差でつまづきやすくなるもの。それは、つま先を上げるすねの筋肉の衰えが原因と考えられます。 ひとたび転倒すれば、長い療養・介護を必要とする事態にもなりかねません。つまづきにくい脚づくりのため、すね筋を鍛えるエクササイズ器具を、考案することにしました。 すね筋を鍛えるには、足首を大きく上下に動かすことが有効と考え、思いついたのがダンベルの下に足の甲を入れ、持ち上げる動作です。 構想段階では、左右別々のダンベルにする構造も案として上がりましたが、動かし方が理解しづらいのと、左右の脚を別々に動かすと、運動効果に左右差が出てしまうのではという懸念が上がりました。 そこで最終的には1本のダンベルを地面に水平に上げ下げする、形態に至りました。
「脚を引き上げる」太もも筋は、歩行の根幹を握る最も大きな筋肉。いつまでも歩ける、を前向きに実現するために、鍛えるべき最優先の部位として、我々は注目をし、「ららふる フットウォーク」を企画開発しました。 同時に、私たちが注目したのは「つまづきにくい脚をつくるために必要な筋肉」です。 データ(※1)によれば、介護を必要とするようになった人の理由の、実に10%以上が「転倒による骨折」です。シニアのモニターさんたちに今後の健康不安についてお伺いした時も、真っ先に「転ぶのが怖い」という声が上がり、また実際に転倒で過去に療養を余儀なくされた方もいらっしゃいました。 ちょっとした段差で足が引っかかってしまう。何もないところでつまづく。なぜ歳を重ねると転倒しやすくなるのか。 ららふる監修の日本福祉大学 准教授の荒深裕規先生によると、「すねの筋肉(前脛骨筋)が衰え、つま先がきちんと上げられないのが原因」とのこと。そこで、前脛骨筋を鍛えられる動きを実現するエクササイズ器具を、考案することにしました。 ※1:平成25年国民生活基礎調査