医療が届かない場所へ、希望をつなぐ。義肢装具士の未来を守る挑戦。

医療が届かない場所へ、希望を届けたい。「100年先の医療を守る」という想いのもと、学生・学校・現場をつなぐ仕組み「ジョブハッピー」で、誰一人取り残されない未来をつくります。2025年11月の日本義肢装具学会への出展をきっかけに、全国へ広げていきます。あなたの一歩が、子どもたちの未来を動かします。

現在の支援総額

38,000

7%

目標金額は500,000円

支援者数

15

募集終了まで残り

13

医療が届かない場所へ、希望をつなぐ。義肢装具士の未来を守る挑戦。

現在の支援総額

38,000

7%達成

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目標金額500,000

支援者数15

医療が届かない場所へ、希望を届けたい。「100年先の医療を守る」という想いのもと、学生・学校・現場をつなぐ仕組み「ジョブハッピー」で、誰一人取り残されない未来をつくります。2025年11月の日本義肢装具学会への出展をきっかけに、全国へ広げていきます。あなたの一歩が、子どもたちの未来を動かします。

活動報告 vol.24「医療職のまじめな努力は、本来もっと報われていい。義肢装具士の領域で、その未来が見え始めている。」医療の世界には、どの職種にも“静かで確かな努力”が積み重ねられています。医師、看護師、リハビリ職、歯科技工士、そして義肢装具士。派手さはなくても、目の前の患者さんの人生を支えるために、黙々と、誠実に、技術と知識を積み上げてきた人たちばかりです。私は、医療全体の“供給構造(OS)”を再設計するために、まず 義肢装具士 の領域から実証を始めました。理由はひとつ。医療全体に起きている構造の課題が、もっとも早く・もっとも鮮明に現れる領域だったから。ここを変えられれば、他の医療職にも応用できる。その確信がありました。■ そしていま、確かな光が見え始めています。義肢装具士の求人票掲載カバー率が 80.1% に到達しました。(契約社数ベース)業界の8割がひとつの仕組みに集まる。これは、医療職領域では前例がほとんどありません。現場から届く声も変わってきました。・「地方でも就職先を探しやすくなった」・「学校の負担が減った」・「若手と出会えるようになった」これは、義肢装具士が“まじめに、誠実に”積み重ねてきた努力に社会の光がようやく届き始めた証です。■ 本当は、義肢装具の世界はとても明るい。でも、その光の“通り道”が細すぎた。義肢装具士は努力してきました。技術も文化も誠実さも揃っていました。学生も志を持って入ってきます。患者さんの必要性は増え続けています。でも──・情報が紙のままで届かない・地域に技術者がいない場所が生まれる・若手の孤立で継承が途切れる・制度と評価の道幅があまりにも細い構造が細いだけで、光が届かなくなっていた。だから私は、「義肢装具士のOS」ではなく“医療全体の供給OS”の最初の実証として光の通り道を広げる仕事をしています。義肢装具士は、その一番わかりやすい“起点”であり、ここで実証できれば、他職種へ横展開が可能になる。■ 義肢装具士の世界は、報われるべき世界です。義足で立ち上がる瞬間を支える人。装具で一歩を取り戻す瞬間を支える人。自分の時間も体力も差し出して、誰かの人生を前へ進めてきた人たちです。私は、その“誠実な積み重ね”がもっと正当に評価される社会構造を必ずつくりたい。そしてこれは、義肢装具士だけの話ではありません。■ 医療職全体のOSをつくるための、最初の成功事例が生まれつつある。義肢装具士での80%達成は、「この国の医療人材供給のOSは再設計できる」という実証の第一歩です。ここから、歯科技工士、視能訓練士、リハビリ職、看護、そして医師の領域まで──構造を横断的につなぎなおすことができる。医療現場の“まじめな努力”が正しく報われる社会をつくるために、実証からOSへ、OSから制度へ。静かに、確かに進めていきます。■ 最後に義肢装具士の未来は明るい。そしてその光は、医療全体にも確実に広がっていく。いま起きている変化は、ひとつの職種を救うだけでなく、医療という大きな森全体を支える基盤になる。光はある。必要性もある。誠実な人もいる。足りなかったのは“構造”だけ。その構造を、ひとつずつ再設計していきます。読んでくださり、ありがとうございました。武内佑介ジョブハッピー / 義肢装具士


活動報告 vol.23「障害福祉にあるから問題なのではない。 本当の“構造的な空白”は、適合調整を評価する回路がないこと。」義肢装具士の仕事には、長く続いてきたひとつの“違和感”があります。それは、「現場が大切にしていることが、制度の言葉にならない」という構造的なギャップです。最近、義肢装具の現場や制度に詳しい方々と対話する中で、私はひとつの大切な視点に気づきました。■ 障害福祉に置かれていること自体は、問題ではない。補装具は医療費ではなく、障害福祉(補装具費) の枠に置かれています。一部ではこのことを“問題視”する声もありますが、私は少し違う角度から見ています。この領域は、・専門性が高く・他職種との利害対立が少なく・小さな改善でも現場に大きく響くという特徴があり、きめ細かな評価基準を設計しやすい領域 だからです。つまり、制度の“箱”を変える必要はない。必要なのは、箱の中に「評価の回路」をつくること。■ では、何が欠けているのか?現場の願いはいつも同じです。・痛みを減らしたい・歩ける距離を伸ばしたい・どんな地域でも同じ質を届けたい・義足や装具と丁寧に向き合いたいしかし、この願いの中心にある「適合調整(フォローアップ)」 は、・対価がつかない・時間をかけるほど赤字・小規模事業所(8〜9割)が先に疲弊するという “制度設計上の空白” のまま数十年が過ぎてきました。これは、誰が悪いわけでもありません。評価をつくる「翻訳回路」が存在しなかっただけです。■ 構造を動かすために必要な3つの論点① 適合調整の価値を“エビデンス”で言語化すること歩行改善は、・医療費の抑制・介護負担の軽減・就労継続に直結します。感情ではなく、社会保障の言語(データ) で語るべき領域です。② 若手不足は“制度疲労”の結果告示価格労働構造原価の上昇こうした構造的なギャップが重なり、「続けたくても続けられない」状況を生んでいます。③ 現場 → データ → 政策この“翻訳回路”がまだ存在していない**行政に届く声は、大声感情ではありません。届くのは、・ 根拠(データ)・ 構造(整理)・ 傾向(エビデンス)この3つだけです。■ ここを強調したい。行政も、財政を預かる方々も、現場の願いを否定したいわけではありません。「前例のない支出」には慎重ですが、エビデンスがあれば必ず耳を傾けてくれる組織です。なぜなら、そこにいる方々も、・義足や装具を使った家族を持つ人 かもしれない・介護を支えた経験を持つ人 かもしれないからです。彼らは“敵”ではありません。同じ社会を支える、パートナーです。厚生労働省も同じです。制度を守りながら、現場の声をどう形にできるか模索しています。だからこそ、「現場 → データ → 政策」この回路がつながれば、制度は必ず動く。私はそう信じています。■ では、ジョブハッピーは何をするのか?私は義肢装具士の “翻訳者” として、・全国の求人票・離職率・働き方を可視化する・若手・学校・企業の傾向データを集める・適合調整の価値を“社会保障の言語”へ変換する・若手が続けられる職業構造(定着支援)をつくる現場の願いを制度の中心へ届ける回路をつくる。これこそが、民間でできる最大の価値です。■ 怒りではなく、構造で。騒ぎではなく、データで。制度を動かすのは、声の大きさではなく、根拠の強さです。義肢装具士の「適合調整」の仕事がきちんと評価される未来のために。若手が胸を張って選び、続けられる職業のために。私はこれからも、・データを積み重ね・現場の声を構造に翻訳し・制度へ届け続けます読んでくださり、ありがとうございました。武内佑介ジョブハッピー / 義肢装具士


活動報告 Vol.17「なぜ、最強のビジネスロジックも、医療現場では止まってしまうのか。」最近、ひとつの大きな気づきがありました。外資系コンサルや経営のプロフェッショナルの方々は、おそらく “自分が扱っている変数の世界” を基準にして医療を語っているのだと思います。ビジネスの世界を支配する変数は、とても明確です。・単価(Price)・コスト(Cost)・規模(Scale)・効率(Efficiency)これらを調整すれば答えが出る。それがビジネスの勝利の方程式です。でも、医療はこの方程式だけでは解けません。なぜか。医療の方程式に含まれる「変数」の数が、桁違いに多いからです。患者さんの人生家族の背景心理的安全性多職種の関係性教育のジレンマ学生の孤立若手の不安離職の痛み社会保障制度地域性倫理観将来のキャリア信頼関係その日、その時の“温度”……ビジネスの世界では ノイズ(雑音) と扱われがちなこれらが、医療現場ではすべて “決定的な変数” になります。だから、外資のフレームワークをそのまま当てはめても、必ずどこかで エラー が起きてしまう。これは、外資系の方々の能力の問題ではありません。医療が非効率なわけでもありません。ただ単に、解こうとしている「数式」が違うだけなんです。──そしてここに、医療が抱える「見えにくい孤立」があります。現場の先生方は、臨床と研究と教育の三つを同時に抱え、誰よりも多くの“変数”を毎日背負っている。若者は、情報が不足したまま実習に出て、失敗を自分の価値と結びつけてしまう。事業所は、採用難と教育負担の間で疲れ切っている。この世界では、正論だけでは動けない局面が必ず生まれます。だからこそ、医療の構造改革は「ビジネスの正論」だけでは完結しません。必要なのは、見えない変数までを含めて計算できる“現場の解像度” です。■ なぜ僕は、義肢装具士から始めたのか。最初から大市場を狙ったわけではありません。医療の複雑な方程式を理解するためには、現場でしか拾えない変数があまりに多かったからです。義肢装具士は、・現場との距離が近く・空白地帯の影響が分かりやすく・介入による変化が可視化しやすく・信頼形成がしやすい“最初のモデル職種”として最適でした。ここで拾った変数は、歯科技工士にも、臨床工学技士にも、放射線技師にも、必ず波及します。医療は多職種連携の産業。小さな入口から、構造全体が変わっていく世界です。■ 医療は、市場原理だけでは動かない。医療が動くときはいつも、複雑な変数が 信頼 でつながったときです。だから僕は、「外から大きな正論を押し付ける改革」ではなく、“現場で変数を拾いながら、一緒に積み上げていく改革”を選びました。学生が孤立しないように。若手が潰れないように。先生方の教育負担が少しでも軽くなるように。事業所の方々が“自分たちは間違っていない”と思えるように。そのために、小さな仕組みとして始めたのがジョブハッピー です。医療の数式は複雑で、すぐに解けるものではありません。でも、変数を正しく捉え、信頼を土台に積み上げていけば、確実に変わっていきます。その一歩を、これからも現場と一緒に踏み出していきます。


活動報告 vol.19「義肢装具士の現実を、まずは私たちから明らかにする」11月20日に行われた参議院厚生労働委員会で、義肢装具士養成校に関する質疑が取り上げられました。その議論を拝見しながら、改めて強く感じたことがあります。それは―「実態が見えないまま、議論だけが進んでしまっている」という構造です。義肢装具士の世界には、まだ誰も把握できていない実態が数多くあります。・義肢装具会社への就職率・国家試験の受験率・卒業後の離職率・3〜5年のキャリア推移本来であれば“基本指標”であるはずの数字でさえ整理されておらず、現場も行政も教育機関も、どうしても推測に頼らざるを得ない状況です。しかしこれは、誰かの怠慢ではありません。医療・福祉・教育が複雑に絡み合う「構造そのもの」が生んだ課題 です。医療は、誰もが誠実に全力で支えている領域です。だからこそ、一気に改革することはできません。だから私は、こう考えています。抜本的改革よりも、まずは “実態の透明化” を進め、事実に基づいて合意形成を重ね、信頼の上で、みんなで前に進んでいくべきだと。ジョブハッピーが最初に取り組むべきことは、大きな声を上げることでも、派手な改革を打ち出すことでもありません。見えない実態を、ひとつずつ、確実に明らかにすること。そして、そのデータを社会全体のために開いていくこと。“小さな透明化” が、未来の医療を大きく変える。私はそう信じています。現在、ジョブハッピーは求人票掲載率 80.1%(契約社数ベース) に到達しました。この数字が 90〜100% に近づくほど、義肢装具士の世界の実態を、客観的に語れるようになります。ここで、もうひとつ強調したいことがあります。業界も、先生方も、協会も、教育機関も、事業所も、そして厚生労働省も、みんな本気で頑張っています。誰もサボっていません。誰も悪くありません。ただ、実態がつかめないから動けないだけです。厚生労働省の制度は、膨大な実態数値を組み合わせて設計された奇跡のような精密な仕組み です。だからこそ、その“軌跡”を業界みんなで取り戻したい。今回の国会の議論を、私は “批判” としてではなく、“自分たちの使命の確認” として受け止めています。私たちは行政と対立したいのではありません。行政・教育機関・事業所・現場の皆さんと、同じ事実に基づいて、一緒に前へ進める未来 をつくりたい。義肢装具士の世界に、透明性という光を灯し、構造をもう一度、みんなで組み立て直す。その最初の一歩を、静かに、しかし確実に踏み出していきます。


活動報告 vol.20「行政の“見えない努力”があったという事実」昨日は、義肢装具士の世界に残された「実態の空白」について書きました。その中で私が強く感じたのは——制度が崩れなかった背景には、行政の“見えない努力”があったという事実です。今日は、その点について静かに共有させてください。◆ 義肢装具士の制度は、厚生労働省の“見えない努力”で守られてきた。先日の参議院厚生労働委員会で、義肢装具士養成校に関する質疑が取り上げられました。その議論を見ながら、改めて感じたことがあります。■ 「透明化の必要性」は、ずっと誰もが分かっていた・就職率・就業率・国家試験の受験率・離職率・3〜5年のキャリア推移本来なら制度設計の基礎となる数字です。しかし義肢装具士の世界では、これらのデータが長いあいだ整理されてきませんでした。ただ——これは誰かの怠慢ではありません。業界には、透明化しようにも、そのための“回路(仕組み)”が最初から存在しなかった。ただ、それだけです。教育機関は学生指導で精一杯。事業所は原価高騰と現場対応で限界。協会は制度維持のために奔走。行政は、限られたデータの中で最善を尽くしてくださっていました。誰も悪くありません。誰もサボっていません。■ それでも——行政は制度を守ってくれていた義肢装具士養成校が2校閉校し、全国8校体制になろうとしている今。これは本来、制度縮小につながる強いシグナルです。それでも制度は維持されました。私はこれは、厚生労働省の担当者の方々が「義肢装具は医療に不可欠である」という現場の本質を深く理解し、限られたデータの中でギリギリの判断をしてくださった結果だと感じています。この“見えない努力”は、もっと称賛されるべきです。■ では、これから何が必要なのか?責めることではありません。批判することでもありません。必要なのは—「透明化のための共通基盤」を、業界と行政が一緒に作っていくこと。これまで透明化できなかったのは、誰かが嫌がったからではなく、仕組みが存在しなかったから。だから私は、ジョブハッピーの最初の使命を「透明化のための基点データをつくること」と位置づけています。現在、求人票掲載率は 80.1%。90〜100%が見えてきた今ようやく、行政に根拠データを渡せる “民間の共通基盤” が成立しつつあります。これは行政と戦うためのデータではありません。行政が財務省を説得し、制度を未来につなぐための“武器”です。■ 透明化は「攻撃」ではない。未来を静かにそっと照らす光になる。透明化は、誰かを責めるためのものではありません。未来を守るための、静かな共通言語です。義肢装具士の制度は、行政の努力と、現場の誠実さによって守られてきた“奇跡のような結晶” です。その軌跡を未来につなぐために。私は、現場から透明化という小さな灯りをともしていきます。静かに。しかし、確実に。


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