【マジメな毎日に、ひとさじのパンクを】DIY作家が人生を懸けた小説の増刷を応援!

<40代おっさんの無様なチャレンジ>小説本文はもちろん表紙デザインや版下データまで自分でつくるDIY作家「児玉ロウ」。初のヒット作品『LOVE IS [NOT] DEAD.〜おやじパンクス、恋をする〜』の増刷(第2刷)を応援

現在の支援総額

828,488

138%

目標金額は600,000円

支援者数

125

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2026/02/21に募集を開始し、 125人の支援により 828,488円の資金を集め、 2026/03/31に募集を終了しました

【マジメな毎日に、ひとさじのパンクを】DIY作家が人生を懸けた小説の増刷を応援!

現在の支援総額

828,488

138%達成

終了

目標金額600,000

支援者数125

このプロジェクトは、2026/02/21に募集を開始し、 125人の支援により 828,488円の資金を集め、 2026/03/31に募集を終了しました

<40代おっさんの無様なチャレンジ>小説本文はもちろん表紙デザインや版下データまで自分でつくるDIY作家「児玉ロウ」。初のヒット作品『LOVE IS [NOT] DEAD.〜おやじパンクス、恋をする〜』の増刷(第2刷)を応援

エンタメ領域特化型クラファン

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【毎日更新】第17回『LOVE IS [NOT] DEAD.〜おやじパンクス、恋をする〜』「そしたらさ、なんかこっち見てるやつがいるんだよ、何度も何度も、チラチラって。あんた、あたしが気付いてないと思ってたのね。まさか、だよ。あたしはあの景色のプロだもん。全部見えてたよ」「そ、それは……」 先生に怒られるようなバツの悪い気分で、俺は俯いた。「あたし一人で暇だから、そういうの、楽しかったなあ。あのビルにはたくさんの人がいたけど、そう、レストランじゃなくて、会社とかもいっぱい入ってたし、たくさんの人がいたけど、でも、あたしのことに気づく人はほとんどいなかった。もしいても、ちょっと見て、それでおしまい。あんたくらいのもんなの、何度も何度もこっちを見たりするのはさ。だから、土曜日になると、あ、あいつ今日は来るかしらって、楽しみにしてた。いつも六時に予約してたでしょう。別に直接顔を合わせてるわけじゃないのに、なんか友達が会いに来てくれたみたいでさ」 俺は顔を上げた。彼女は少しだけ寂しそうに、笑っていた。「なんで……一人なの」 俺は聞いた。「まあ、いろいろあるんだよ。あんたみたいに、幸せな家庭ばっかじゃないってこと。でも、私だってそんなに不幸なわけじゃない。一緒には住めないけど、お父さんもお母さんもいるし、お金とかもちゃんともらってるし。私の知っている子で、お父さんとお母さん死んじゃった子とか、家にお金がなくてバイトしてる子とかもいるんだよ。そういう子たちに比べたら、私はずっと幸せだよ。あの部屋もね、狭いけど居心地がいいし」 彼女はそれまでより早口で言った。その早口加減が、何となく彼女の強がりを感じさせて、俺は何も言えなかった。 太陽は思った以上のスピードで沈んでいき、俺たちを染めるそのピンク色の光が、どんどん濃く、暗くなっていった。あと五分もせずに、あたりは夜になるだろう。俺は妙な感覚を覚えていた。今すぐに彼女の前から消え去りたいという想いと、いつまでもこうして話していたいという想い。早く暗くなればいいという想いと、いつまでも沈むなという想い。「ねえ」 彼女が言って、俺は顔を上げた。「なに?」 今度は俺も、まっすぐ彼女を見て言った。「お願いがあるんだけどさ」「お願い?」 そして彼女は、ちょっと恥ずかしそうに、言ったんだ。「もしよかったら、あたしと友達になってくれないかな」〜第18回に続く〜--本日はここまでです。少しでも続きが気になった方は、ぜひこのプロジェクトの「お気に入り登録」をお願いします。(登録していただくと、更新タイミングで通知が届くようになります)また、今回のプロジェクトでは、限定青カバー版(100冊限定)やオリジナルステッカー及びバッジ、著者と小説の舞台となったBARで飲む交流枠など、様々なリターンを用意させていただいています。ぜひチェックいただき、ご支援いただけますと幸いです。それでは、また明日。児玉ロウ


【毎日更新】第16回『LOVE IS [NOT] DEAD.〜おやじパンクス、恋をする〜』 彼女はイタズラっぽい上目遣いで俺を見て、「同じ中学って知らなかった?」と聞いてきた。「同じ中学?」相手の言葉をオウム返しするしかない俺、まるでタカ。「そう、あんた二小でしょ、あたし中小」 その言葉を聞いて、俺は事情を理解した。 確かにあのレストランがあるのは中小、つまり中央小学校の校区だ。で、俺は二小、すなわち第二小学校出身。そしてそのどちらも、同じ中学に行くのだ。彼女が俺と同年代だとしたら、確かに同じ学校に通っていてもおかしくはない。だけど、彼女を学校で見たことなんてなかったはずだけど。「まあ、学年も違うし、いろいろあってしばらく学校休んでたから、見たことなかったかもしれないけど」 ああなるほど。そういうことか。「ちょっと前に校内であんたのこと見かけてさ、どっかで見た顔だなって思ってた。で、思い出したんだ。ああ、あいつだ、レストランのあいつだって」 言葉はちょっと乱暴だけど、その表情はすごく懐っこくて、少なくとも俺のことを嫌っている顔じゃなかった。「き、気づいてたの?」 俺は恐る恐る聞いた。すると彼女の顔が曇った。あ、ヤバイ、なんかいけないこと言ったかなって焦ったけど、そうじゃなかった。「知ってると思うけど、あたし、あの家に一人で住んでんだよね。親は別の所で暮らしてる。ときどき様子を見に来るけど、だいたい一人。だからさ、暇なんだよ」 ほんと嫌になっちゃうよね、という感じで彼女は言った。「やることなくて、いっつも窓の外をボーっと眺めてる。もう、あの窓から見える全部を思い出せるくらい、ずっと見てる。知ってるでしょ?」 確かに、そうかもしれない。俺がいつ行っても、窓際にはこの子がいたんだ。でも、一人で住んでいるって、そんなこと可能なんだろうか。自分たちはまだ中学生なんだぜ。 俺の表情をどう感じたのだろうか、彼女はパッと笑顔を作った。〜第17回に続く〜--本日はここまでです。少しでも続きが気になった方は、ぜひこのプロジェクトの「お気に入り登録」をお願いします。(登録していただくと、更新タイミングで通知が届くようになります)また、今回のプロジェクトでは、限定青カバー版(100冊限定)やオリジナルステッカー及びバッジ、著者と小説の舞台となったBARで飲む交流枠など、様々なリターンを用意させていただいています。ぜひチェックいただき、ご支援いただけますと幸いです。それでは、また明日。児玉ロウ


サボるなよ、俺。
2026/03/09 15:12

2/21〜3/31までの約40日間で挑戦中の「パンク」なクラファン、いよいよ中盤戦に差し掛かってきました。開始17日で達成率86%と、おかげさまで順調にご支援いただいております。参加くださった皆さまありがとうごさいます。ともあれ、達成まではまだまだ気は抜けません。ここまで走ってきた実感として、ただ待っていても事態は変わらない。「偶然有名人の目に留まってSNSでバズる」みたいなことは起きないのです。考えてみれば、この感覚は小説執筆で嫌というほど味わいました。「マジメにコツコツ小説を書いていれば、そのうち出版社が見つけてくれて声がかかるだろう」などと思っていましたが、そんなことは起こりませんでした。何しろ、出版社は僕が(自分のPC内で)小説を書いていることなど知りようがないのです。ならばと文学賞に応募するようになり、一次審査、二次審査、最終審査まで残って尚、落選した作品に興味関心を向けてくれる人はいませんでした。一方で、今回の小説(『LOVE IS [NOT] DEAD.〜おやじパンクス、恋をする〜』)はどうでしょうか。たった300冊かもしれませんが、数ヶ月という期間で完売させることができました。何が違ったかと言われれば、自ら動いてこの作品のことを伝えて回ったということ。いくつものBARやレストランに出向いて、お酒飲んだり食事しながら会う人会う人に「実は小説を出版して…」と伝えました。オンラインショップを自ら立ち上げ、SNSで毎日のように小説のことを投稿しました。何日もかけてチラシをデザインして近所の掲示板に張りにいきました。そもそも製本だけで大赤字なのに、プラスでSNS広告を出してPRしまくりました。そうやって必死になってやっと300冊です。「たまたま売れた」のではなく、「それくらいの熱量を捧げたから売れた」のです。もちろんたくさんの方が協力してくれた結果でもあるのですが、それだって、著者である僕が左うちわでのんびりやっていなたら、「こんなヤツ応援したくないな」と思われてしまったでしょう。ですから、今回のクラファンについても、相当な時間と労力をかけてここまで来ています。その甲斐あってか、非常によいペースでご支援を集めることができました。とはいえ、達成までは気が抜けません。やるべきことは無限にあるわけで、「このペースならまあ達成できるでしょ」なんて考えでは絶対に達成できないでしょう。ということで、「勝って兜の緒を締めよ」どころか、勝ってすらいないのに鎧兜を脱ぐわけにはいきません。引き続き泥臭く必死になって頑張っていきたいと思います。ということで、中盤戦を迎えるにあたっての所信表明、もとい自分のノドにナイフを押し当てるがごとくの「強制有言実行ブログ」でした。サボるなよ、俺。


【毎日更新】第15回『LOVE IS [NOT] DEAD.〜おやじパンクス、恋をする〜』 ……だが俺は無視した。いや、無視っつうか、それが俺にかけられた声だとは思わなかったんだな。何しろ、友達が少なくて、普段誰かから話しかけられることなんてほとんどねえからさ。はは、笑える。 とにかく俺はそのまま、いやむしろスピードをあげて歩いていったんだけど、なぜかその声が追ってくるんだよ。「ねえってば」 さすがの俺もなんかおかしいぞって思って、足を止めて恐る恐る振り返ったんだ。 そしたらそこに誰かがいた。だけど、夕暮れの太陽を背にしているせいで、眩しくてその顔はよく見えない。輪郭だけが黒く浮き上がってるような感じで、ほら、ドラマとかによくあるだろ、そういう場面。ただ、その子が他でもねえ俺に話しかけているんだってのは間違いなさそうだった。「な、なに?」俺は戸惑いながら応えた。「あんた、あたしのこと知ってるでしょ」 高くて、ちょっと掠れた声。 俺は目を凝らしたが、やっぱり眩しくて見えない。仕方なく俺は、その女の子を中心に半円を描くような感じでカニ歩きで移動して――今思えばその動きもなかなかにキモかったろうな――とにかく女の子の後ろに回って、つまり俺が太陽を背にするようにして、あらためてその顔を見た。で、「あっ」と思った。 その子は間違いなく、あの子、だった。レストランの窓から見える、赤いカーテンの部屋に住んでいる、あの子だよ。 太陽に照らされてピンク色になった彼女の顔。初めて間近で見る、彼女の顔だ。「あんた、いつもあの店からこっち見てたでしょ」「えっ?」 突然のことに、俺、当たり前だけどテンパったよ。あ、あ、あ、なんて、日本語忘れたみたいになって、何も言えなかった。 そもそも、なんで彼女がいきなり現れるのかが分からなかったし、その彼女がどうやら自分を知っていて、しかも、レストランから盗み見していたことまでバレてて、それを責めるような口調で指摘されているわけだから、まあ、テンパらない方がおかしいよな。 あと、思ってた以上に彼女が可愛かったことも、俺の混乱を大きくしてた。「あれ? わかんないかな。あんた、土曜日に来るでしょ、あのレストラン」「う、うん」俺が頷くと、女の子は笑った。「やっぱり。よかったあ」 それまでのどこか高圧的な態度とはまるで違う、無邪気な笑顔。そばかすの浮かんだ頬、白人みたいな目鼻立ち、えくぼ、つやつやした髪。 なんていうか、すべてが完璧に見えたよ。そんな可愛い子が現実に存在して、それが目の前で、俺と話しているってことが信じられなかった。これは夢の中の出来事なんじゃねえかって真剣に疑うほどにさ。 それに、いまなんて言った? よかった? よかったって言ったのか?〜第16回に続く〜--本日はここまでです。少しでも続きが気になった方は、ぜひこのプロジェクトの「お気に入り登録」をお願いします。(登録していただくと、更新タイミングで通知が届くようになります)また、今回のプロジェクトでは、限定青カバー版(100冊限定)やオリジナルステッカー及びバッジ、著者と小説の舞台となったBARで飲む交流枠など、様々なリターンを用意させていただいています。ぜひチェックいただき、ご支援いただけますと幸いです。それでは、また明日。児玉ロウ


【毎日更新】第14回『LOVE IS [NOT] DEAD.〜おやじパンクス、恋をする〜』 結局状況は何も変わらなかった。俺は親がレストランを予約するのを待つことしかできず、席に座って彼女をじっと見つめることしかできず、彼女が俺の存在に気付いてくれるのを願うことしかできなかった。 そのまま何ヶ月も過ぎていった。 俺はだんだんと、彼女に対する興味を失っていった。 彼女の姿をちょっとしか見れなくても、別に残念でもなくなっていった。 まあ、道理だよな。なんたって人間は、飽きるのが大の得意だ。 だが、物事ってのは自分の気持ちに関係なく、ときには一気に動き出すもんでさ。 ランドセルを背負ってなかったから、中学に上がってからの話だと思う。ああ、そうそう、慣れない詰襟に居心地の悪さを感じてた記憶があるから、中一になりたての頃だったのかな。 学校帰り、俺は一人で家までの道を歩いてた。 俺の住んでた地域はたまたま中学校の数が少なくて、だからそれぞれ校区は結構広くて、いろんな小学校出身のやつが集まってた記憶がある。バスとかを使うほどではなかったけど、片道徒歩三、四十分くらいはかかってた気がする。 通学路に沿ってドブ川みたいのが流れててさ、ヘドロが溜まってて臭かったな。俺はその横の道をトボトボと歩いてた。そうだ、確か夕方だった。空がピンク色でさ。 その時だった。「ねえ」 後ろから誰かの声が聞こえたんだ。〜第15回に続く〜--本日はここまでです。少しでも続きが気になった方は、ぜひこのプロジェクトの「お気に入り登録」をお願いします。(登録していただくと、更新タイミングで通知が届くようになります)また、今回のプロジェクトでは、限定青カバー版(100冊限定)やオリジナルステッカー及びバッジ、著者と小説の舞台となったBARで飲む交流枠など、様々なリターンを用意させていただいています。ぜひチェックいただき、ご支援いただけますと幸いです。それでは、また明日。児玉ロウ


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