イベリコ豚が消えた今、獣医師が見つけた"幻の国産放牧豚"を届けたい

動物の快適な環境づくりを目指す獣医師の私が、宮崎の山奥で放牧豚を育てる農家さんと出会い「このお肉をもっと広めたい!もっと皆に食べてもらいたい!」との思いからこのプロジェクトに挑戦します!太陽の恵みを受けてのびのびと育った放牧豚の“絶品お肉”をぜひ味わってください。

現在の支援総額

987,750

197%

目標金額は500,000円

支援者数

60

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2026/04/12に募集を開始し、 60人の支援により 987,750円の資金を集め、 2026/05/31に募集を終了しました

イベリコ豚が消えた今、獣医師が見つけた"幻の国産放牧豚"を届けたい

現在の支援総額

987,750

197%達成

終了

目標金額500,000

支援者数60

このプロジェクトは、2026/04/12に募集を開始し、 60人の支援により 987,750円の資金を集め、 2026/05/31に募集を終了しました

動物の快適な環境づくりを目指す獣医師の私が、宮崎の山奥で放牧豚を育てる農家さんと出会い「このお肉をもっと広めたい!もっと皆に食べてもらいたい!」との思いからこのプロジェクトに挑戦します!太陽の恵みを受けてのびのびと育った放牧豚の“絶品お肉”をぜひ味わってください。

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クラウドファンディング終盤に差しかかり、皆さまへ感謝とともに、ひとつご報告させてください。このたび、THE HOUBOQに関するこれまでの評価や言葉を一冊のアーカイブにまとめました。生産者・増田さんご本人の言葉、メディアの評、放牧豚という選択をめぐる専門家の声。改めて並べてみて、私自身がこのプロジェクトの重みを再確認する作業になりました。一部だけ、ここでご紹介させてください。■ 食のプロは「次元が違う」と評した放牧豚を試食したある食のプロは「日本の豚肉とはまったく違う次元のうまみがある」と語ったそうです。専門メディア table source も、THE HOUBOQの特長を「甘くて口溶けの良い脂と、旨味が際立つ赤身」と表現しています。運動量とストレスの少なさがオメガ3脂肪酸の比率を高める傾向にあることも指摘されています。なお生産者の増田さんが特におすすめするのは「ウデしゃぶ」。一般的な豚では脇役のこの部位が、放牧で運動量が多いがゆえに旨味の凝縮した逸品になります。■ 増田さんの哲学 ─「ただの命」ではなく「生きている命」「ただ餌を食べてればいい、ただ水が飲めればいい、ただ寝れればいい、それじゃ生きているとは言えない。自由に動けるか? 痛みや苦しみは最小限か? 自然な行動ができるか? つまり『ただの命』ではなく『生きている命』を大切にしていく」これは増田さんがクラファンページに綴った言葉です。すべての豚に対して「自由と意志の尊重」をモットーに掲げ、人懐こい子とは触れ合い、苦手な子にはむやみに近づかない。人と接する時と同じ感覚で豚に向き合う姿勢が、THE HOUBOQの豚を「全員優しい子だらけ」にしています。■ 「土」にこそ本質がある私自身は獣医師として、AWを「動物が可哀想だから」「ストレスが少ない肉は美味しいから」だけで語ることに、少し物足りなさを感じています。本質は「土」にあると考えています。放牧によって動物のフンが土に還り、リンや炭素が循環する。豚が幸せに暮らせば肉質が向上し、食べる人の健康も向上する。土と触れ合う放牧は、土壌を豊かにし、地球環境すら変える可能性を秘めている。これがOne Welfareの思想そのものです。■ 皆さまへTHE HOUBOQへの一口の支援は、単なる食事の購入ではありません。動物が動物らしく生きる時間を支え、日本の食料安全保障と土の未来をつくる一票です。クラファンは5月31日まで。残りの期間、引き続き温かいご支援を、そして「こんな取り組みがあるよ」と一人にでも伝えていただけたら、これに勝る喜びはありません。JAWCO代表理事/株式会社アニマルウェルフェア代表  岩田 憲明


支援者のみなさま、こんにちは。株式会社アニマルウェルフェア/JAWCO 代表の岩田です。今日は5月6日。 ゴールデンウィーク、最終日です。ふと、振り返ってみると――5月3日から昨日まで、ぼくは3日間で6本も活動報告を投げつけていました。と畜場の話、愛護法の話、One Welfareの話、命の文化の話、 ストレスホルモンの話、AIと生命倫理の話。……書いていた本人ですら、お腹いっぱいです。最後まで読んでくださった方々、本当に、本当に、ありがとうございました。ぼくがこの連休に書きたかったのは、 ひとつの結論や、答えではありません。ただ、「命の扱われ方って、どういうことなんだろう」 「私たちは、何を食べて、何を選んでいるんだろう」そういう問いを、みなさまの心の片隅に、 そっと置かせていただきたかった。それだけです。問いを一緒に持ち帰ってくださること―― それが、ぼくにとって、何より嬉しいことです。明日からは、平日。 日常が戻ってきます。スーパーに立ったとき、 食卓を囲んだとき、連休中の活動報告のどこか一行でも、 ふと思い出していただけたら、それで十分です。ネクストゴールに向けて、 これからは、少しペースを落としつつ、 最後までお届けしていきます。連休明けが、みなさまにとって、 やさしいスタートになりますように。株式会社アニマルウェルフェア/一般社団法人日本動物福祉認証機構(JAWCO)代表 岩田 憲明


支援者のみなさま、こんにちは。株式会社アニマルウェルフェア/JAWCO 代表の岩田です。今日は5月5日、こどもの日。連休もそろそろ終盤ですね。ご家族で過ごされている方も、お一人で休まれている方も、どうかゆっくりされていますように。夜の、お時間にお邪魔して恐縮ですが、 今日はせっかくこどもの日なので、「お肉と栄養」のお話を、少し科学寄りでさせてください。1|お肉の「質」は、どう決まると思いますか?スーパーでお肉を選ぶとき、 ぼくたちが手がかりにするのは、たいていこの3つです。 値段 産地 部位 そして、もう少し気を遣う方であれば、 ブランド名(黒豚、和牛、地鶏など) 賞味期限 脂の入り方 このあたりまで、見るかもしれません。でも、獣医師として現場を見てきたぼくが、 本当に大事だと思っているのは――その動物が、生きているあいだ、どんな暮らしをしていたかということです。2|「ストレス」が、お肉の質を変える少し科学のお話をします。動物がストレスを感じると、体内で「コルチゾール」というホルモンが分泌されます。 これは、人間にも共通する「ストレスホルモン」です。短期的なストレスなら、回復します。 でも、長期的にストレスを受け続けた動物は、 コルチゾールが慢性的に高い状態になります。すると、何が起こるか。研究では、こういうことが報告されています。◇ 筋肉のpHが下がりにくく、肉が硬くなる ◇ 保水性が落ち、ドリップ(汁)が出やすくなる ◇ 風味成分(イノシン酸など)が減少しやすい ◇ 肉色が暗くなったり、逆に水っぽくなったりするこれは、PSE肉(Pale, Soft, Exudative=淡く・柔らかく・水っぽい)やDFD肉(Dark, Firm, Dry=暗く・硬く・乾いた)として、 畜産の世界ではよく知られている現象です。つまり――動物のストレスは、肉の風味・食感・栄養保持に、 科学的に、確実に影響を与えているということです。3|逆に、ストレスの少ない動物のお肉はでは、ストレスの少ない環境で育った動物のお肉は、どうなのか。一般に言われていることを、整理するとこうなります。◇ 適度な運動による筋肉の発達 → 旨味成分が乗りやすい ◇ 多様な飼料・草・土壌微生物 → 脂肪酸組成が豊かに ◇ 屠畜前ストレスの軽減 → pHが正常に下がり、肉質が安定 ◇ 抗生物質・薬剤の使用が抑えられる傾向THE HOUBOQの放牧豚は、 山あいの増田農場で、1日6〜7時間も土を掘り返し、走り回って暮らしています。それは、豚にとって「豚らしい時間」であると同時に、結果として、人間が口にするお肉の質を、根本から変えていく営みでもあるのです。「動物福祉に配慮すると、お肉が美味しくなる」―― これは情緒的な話ではなく、生理学的な現象です。4|こどもにとっての、お肉今日はこどもの日ですので、子どもたちのお話も。成長期の子どもにとって、お肉に含まれるたんぱく質、鉄分、亜鉛、ビタミンB群は、 心と体の発達に欠かせない栄養素です。でも、ここでひとつ、立ち止まりたいのです。「量」だけでなく、「質」も大事だということを。ストレスの少ない環境で育った動物のお肉のほうが、 栄養成分の損失が少なく、安定している傾向がある―― そう報告する研究も、増えてきています。ぼくは、子どもにこそ、「いい命」のお肉を、少しでも食べてほしいと思います。毎日でなくていい。 高級品にしなくていい。ときどきでいい。「あ、これは、よく生きた豚さんだ」そう感じられるお肉を、食卓に置く。それだけで、十分です。5|年齢を問わず、すべての世代にこれは、子どもだけの話ではありません。歳を重ねれば重ねるほど、 お肉の「量」は減っていきます。だからこそ、少ない量でも、しっかり栄養がとれる「質」のお肉が大切になる。シニア世代、現役世代、子ども―― すべての世代にとって、動物のストレスが少ないお肉を選ぶことは、自分の身体を労わることでもあります。One Welfare ── 人と動物と環境の福祉はひとつ、という考え方は、 こんなところにも、現れています。6|「美味しい」は、結果でしかない最後に、ひとつ。ぼくたちが「THE HOUBOQは美味しいですよ」と言うとき、 それはマーケティング上の謳い文句ではありません。動物のストレスが少ない↓コルチゾールが正常な範囲に保たれる↓肉質が安定し、栄養保持と風味が豊かになる↓結果として、人間が「美味しい」と感じるこの一連の流れは、科学的な必然です。「美味しい」は、目的ではなく、動物が幸せに生きた結果として、 人の口に届くものなのです。7|支援者のみなさまへ今日は少し、頭を使うお話をしてしまいました。要点はひとつだけです。動物の暮らしが、私たちの身体をつくっている。スーパーでお肉を選ぶとき、 「いくらか」だけでなく、 「どう生きた肉か」を、ふと考えてみていただけたら嬉しいです。THE HOUBOQの一頭は、 その問いに、ひとつの答えを出すための挑戦です。ネクストゴールに向けて、 最後まで、共に走らせてください。子どもたちにとって、 そして、すべての世代にとって、 やさしいこどもの日になりますように。株式会社アニマルウェルフェア代表 獣医師 岩田憲明


支援者のみなさま、おはようございます。株式会社アニマルウェルフェア/JAWCO 代表の岩田です。今日は5月4日。みどりの日です。祝日法では、こう書かれています。自然に親しむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむ。ぼくは、この一文が、ずっと好きです。連休中の朝、少しだけ肩の力を抜いて、「自然の恩恵に感謝する」とは、どういうことだろう―― そんなお話を、させてください。1|ぼくたちは、自然に「もらって」生きている普段、都会で暮らしていると、ついつい忘れてしまいます。ぼくたちが、毎日、当たり前に口にしているもの。朝のごはん。 味噌汁の出汁。 コーヒーに入れるミルク。 お弁当のからあげ。そのすべてが、自然から、いただいたものです。田んぼの土、 山から流れる水、 牛が食む牧草、 豚が掘り返す森の落ち葉。どこかで、誰かが―― そして、何かのいきものが、 自然と関わりながら、生きていてくれた。その積み重ねの上に、 ぼくたちの食卓は、毎日成り立っています。2|「いきもの」と「環境」は、切り離せないここで、ぼくが獣医師として、 ずっと考えてきたことがあります。動物の福祉と、環境の福祉は、別々の問題ではない、ということです。豚の話で、少し説明させてください。放牧で育つ豚は、 土を掘り返し、雑草を食べ、落ち葉を踏みしめて暮らします。その営みは、豚にとっての「豚らしい時間」であると同時に、山の地面を耕し、草の循環を生み、森を健やかに保つという、もうひとつの仕事をしています。豚が幸せに暮らすことが、 そのまま、その土地の自然を健やかにする。逆に、 密閉された施設で、土を踏まないまま一生を終える豚は、 自分の幸せからも遠ざかり、 土地との関係も、断ち切られてしまう。動物と環境は、ひとつなのです。3|One Welfare ── ひとつの福祉という考え方ぼくが代表をつとめる株式会社アニマルウェルフェアと、 JAWCO(日本動物福祉認証機構)が、 土台にしている考え方があります。それが、One Welfare(ワン・ウェルフェア)です。人の福祉と、 動物の福祉と、 環境の福祉は、 ひとつの輪の中でつながっている。そういう考え方です。ひとつだけ良くしようとしても、必ずどこかで歪みが出ます。 動物だけを守ろうとしても、環境が壊れていれば守りきれない。 環境だけを守ろうとしても、そこで生きる動物の暮らしが荒れていれば、結局崩れる。 人間だけが豊かになろうとしても、そのために動物と環境を犠牲にすれば、いつか自分たちの首を絞める。だから、ひとつの輪として、まとめて見る。それが、One Welfareです。4|みどりの日が教えてくれることみどりの日の祝日法の一文を、もう一度。自然に親しむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむ。ぼくは、この「自然」のなかに、動物たちも、入っていいのではないかと思っています。野山の緑だけが「自然」ではなく、 そこに生きる虫も、鳥も、獣も、 そして、ぼくたちの食卓に並ぶ、 あの豚も、牛も、鶏も、 ぜんぶ、ひとつの「自然」のなかにいます。そのすべてに、感謝する。 そのすべてに、親しむ。そこから、豊かな心がはぐくまれていく。それは、One Welfareという、新しい言葉で語る前から、 日本人が、ずっと知っていた感覚なのかもしれません。5|THE HOUBOQの豚は、森で生きるぼくたちのプロジェクト、THE HOUBOQ。宮崎県椎葉村、山あいの増田農場で、 豚たちは、文字どおり、森のなかで暮らしています。土を掘り、草を食み、 木陰で昼寝をして、雨音で目を覚ます。それは、ただ「動物福祉に配慮した飼育方法」ではありません。豚が森を耕し、 森が豚を育み、 そこで働く人が、その輪を見守る。One Welfareが、そのまま現場になっている―― そういう光景なのです。ぼくたちが届けたいのは、お肉という「商品」ではなく、 この輪の一部です。6|支援者のみなさまへ今日は、みどりの日。連休のなか、もし窓の外に少しでも緑が見えたら、 あるいは公園や山にお出かけの予定があれば、その風景のなかに、いきものたちもいるということを、 ふと思い出していただけたら嬉しいです。虫の音も、鳥の声も、 草の匂いも、土の感触も、 ぜんぶつながって、ひとつの自然です。そして、ぼくたちの食卓も、 そのつながりの、いちばん近くにあります。THE HOUBOQの一頭は、 そのつながりを、もう一度結び直す試みです。ネクストゴールに向けて、 最後まで、共に走らせてください。みなさまにとって、 やさしい連休になりますように。株式会社アニマルウェルフェア/一般社団法人日本動物福祉認証機構(JAWCO)代表 岩田 憲明


支援者のみなさま、こんにちは。株式会社アニマルウェルフェア/JAWCO 代表の岩田です。昨日は、こどもの日に向けて「命の文化」のお話をさせていただきました。 お読みくださったみなさま、本当にありがとうございました。今日は、少しだけ硬めのお話をさせてください。意見の分かれるテーマかもしれませんが、獣医師として、そしてこの国でアニマルウェルフェアの仕事をする者として、 どうしても、お伝えしたいことがあります。1|憲法記念日に、考えたこと今日は、5月3日。憲法記念日でした。ぼくは憲法学者ではないので、難しい議論はできません。しかし、法律を守り、実行させる門番としての公務員経験が長かったです。ただ、この日になると、いつも考えることがあります。法律は、誰のためにあるのか。そして、法律は、誰の声を拾っているのか。2|「愛護法」という、この国の現実日本には、「動物の愛護及び管理に関する法律」―― 通称、動物愛護法(愛護法)があります。この法律で、ぼくたちはずいぶん長いあいだ、 動物に関するすべての問題を、 処理してきました。ペットの問題も、 畜産動物の問題も、 実験動物の問題も、 野生動物への餌やり問題も、 多頭飼育崩壊の問題も――ぜんぶ、愛護法ひとつに、ねじ込んできたのです。その結果、何が起きているか。3|たとえば、ハトの事件先日、こんなニュースがありました。ハトに餌をやっていた方が、動物愛護法違反として書類送検された、というのです。正直、最初に見たとき、 ぼくは、目が点になりました。ハトに餌をあげる行為が、なぜ「動物愛護法違反」?愛護法は、本来、動物を虐待することを罰する法律です。 それを、餌のやり過ぎ問題に「迂回適用」している。担当者の方も「エサやりそのものを禁止する法律がない」とコメントされていました。 要するに、ほかに使える法律がないから、愛護法に押し付けたということです。これは、誰が悪いという話ではありません。法律の側に、穴があるのです。4|「愛護法」は、誰のための法律かここで、ぼくがずっと感じてきた、率直なことを書きます。愛護法は、本当の意味で「動物のための法律」ではありません。愛護法は、 ペットを「可愛い」と思う人、 動物を「可哀想」と思う人――つまり、人間の感情を守るための法律です。「可愛い動物が傷ついているのを見たくない」 「可哀想な動物がかわいそうだから救いたい」その気持ち自体は、もちろん尊いものです。 ぼくも、それを否定する気は、まったくありません。でも、それと、動物そのものの権利・福祉を守ることは、別の話です。5|だから、産業動物は「対象外」になる愛護法が「人の感情を守る法律」だから、何が起きるか。人の目に触れない動物は、事実上、対象外になります。たとえば、産業動物。豚も、牛も、鶏も―― ぼくが16年間、と畜場で見続けた命たちは、 愛護法の「精神」の中には、ほとんど入っていません。なぜなら、産業動物は、 ふだんスーパーで「可愛い」とも「可哀想」とも、 思われない存在だからです。人の感情の網に、引っかからない。だから、何百万頭の命が、 法律の「空白地帯」で扱われ続けてきました。6|獣医師として、悔しいのです正直に申し上げます。愛護法という枠の中で、 産業動物の福祉を改善しようとする努力は、 ずっと続けられてきました。でも、根っこが「人の感情を守る法律」である以上、 そこから産業動物に光を当てるのは、構造的に無理なのです。ハトに餌をやった人を罰する力はあるのに、 何百万頭の豚の生涯を変える力は、ない。それが、今の愛護法の現実です。獣医師として、これは、本当に悔しい。そして、おかしい。7|だから、AW法(アニマルウェルフェア法)が必要なのですぼくが、いま、本気で訴えていること。それは――この国に、新しい「アニマルウェルフェア法」が必要だ、ということです。愛護法を否定するわけではありません。 愛護法は、ペットや伴侶動物の福祉のために、これからも必要です。でも、それとは別に、動物そのものの「センチエンス(感受性)」を法益とする、新しい法律を、 日本にもつくらなければならない。EUにはすでにあります。 イギリスにも、ニュージーランドにも、 形は違えど、AW法的な考え方が根づいています。日本だけが、「愛護法ひとつでぜんぶ処理する」という、世界から見れば、かなり奇妙な状態にあります。8|JAWCOは、その「先取り」ですぼくが、株式会社アニマルウェルフェアを立ち上げ、 JAWCO(日本動物福祉認証機構)をつくったのは――国の法律ができるのを、待っていられないからです。法律ができるのには、5年、10年、いえ、もしかしたら20年かかるかもしれません。 でも、その間にも、命は毎日、扱われていきます。だから、まずは民間で、 獣医師主導で、第三者認証として、 「人の感情ではなく、動物そのものの福祉を見る基準」をつくり、 動かし始めました。そして、その先で、国にAW法を実装することを目指していきます。THE HOUBOQの一頭は、 その壮大な道のりの、最初の一歩です。9|支援者のみなさまへ法律の話なんて、難しいし、退屈ですよね。でも、ぼくがこの活動報告に書きたかったのは――今の日本の法律のままでは、産業動物の命は守れない、 という、ひとつの事実です。そして、その事実に向き合っているのは、 今のところ、JAWCOと株式会社アニマルウェルフェア、 そして、みなさま支援者の方々です。愛護法が悪いのではありません。愛護法が背負わされすぎているのです。その負担を解きほぐし、 産業動物には産業動物のための、 野生動物には野生動物のための、 それぞれふさわしい法律を整えていく。それが、ぼくの、これからの仕事のひとつです。ネクストゴールに向けて、 最後まで、共に走らせてください。株式会社アニマルウェルフェア/一般社団法人日本動物福祉認証機構(JAWCO)代表 岩田 憲明


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