山との関わりを暮らしの中に取り戻す 「山の共同よろず小屋」建設プロジェクト

山と関わりながら楽しく暮らす仲間を増やすため、山菜採り、狩猟採集、保存食づくり、蕎麦打ち、石積みなどをともに学び実践する「山の共同よろず小屋」を早川町につくります。地域の人と訪れる人が手を動かし、知恵や技術を持ち寄りながら、山の暮らしを次へつなぐ拠点です。

現在の支援総額

8,612,000円

86%

目標金額は10,000,000円

支援者数

279人

24時間以内に6人からの支援がありました

募集終了まで残り

13日

山との関わりを暮らしの中に取り戻す 「山の共同よろず小屋」建設プロジェクト

現在の支援総額

8,612,000円

86%達成

あと 13日

目標金額10,000,000円

支援者数279人

山と関わりながら楽しく暮らす仲間を増やすため、山菜採り、狩猟採集、保存食づくり、蕎麦打ち、石積みなどをともに学び実践する「山の共同よろず小屋」を早川町につくります。地域の人と訪れる人が手を動かし、知恵や技術を持ち寄りながら、山の暮らしを次へつなぐ拠点です。

前回、狩猟見学ツアーを続けるなかで、よろず小屋につながる一つの原点に気づいたことを書きました。実際に山へ入り、自分の目で見て、当事者の話を聞く。泊まったり、食べたりするだけでなく、より実際の暮らしに近い体験をしたとき、人の心は大きく動く。その場にいる私たちにとっても、とても充実した時間となる。だったら、私たちの暮らしや、宿や食堂の背景にある営みを、ちょっと覗いてもらえるような場所がつくれないか。お越しくださった方々に、その営みをちょっと覗いてもらうことで、関心が宿と食堂を越えて、この町や山、川へと向かうのではないか。このような場所があれば、山と関わりながら暮らす仲間が、もっと増えていくのではないか。そんなことを考えるようになりました。月夜見山荘では、ゆっくり泊まっていただく。おすくにでは、山の食を味わっていただく。その時間を大切にしながら、もし、もう少しこの土地の暮らしにふれてみたいと思った方がいたら、一歩先へ進める場所もつくりたい。来訪者も、移住者も、地元住民も、若者も、子どもも、お年寄りも、初めての人も、経験者も、達人も、共に山に目を向け、一緒に作業し、一緒に学び、考える場所。よろず小屋を、そんな「山の暮らしにふれる入り口」にしたいと考えています。***よろず小屋の実現には、まだ多くの皆さまのお力が必要です。少しでもこの取り組みに共感していただけましたら、クラウドファンディングページやこの投稿をシェアしていただけるとうれしいです。皆さまからのご支援、そして周りの方への呼びかけが、大きな力になります。引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。


月夜見山荘では「ふるさと納税」の返礼品として、私が所属している狩猟グループの仲間たちと共に、3年ほど前から狩猟見学ツアーを行ってきました。毎年何組かの方が、狩猟の現場を見てみたいと早川を訪れてくれています。受け入れ側としては可能な限り周到に準備をしますが、獲物が獲れるか獲れないかは山の神様の采配。獲れた時もあれば、残念ながら獲れなかった時もあります。しかし、共通して言えるのは、獲物が獲れた、獲れなかったという結果以上に、猟師と一緒に山へ行き、獣の痕跡を見て、なぜここに座ったのか、獲物が来るのを待っている間、何を考えどこを見ていたのか。そんな山や獣の見方を話したときに、参加者の興味関心がグッと深まるような気がします。猟の後の宴では、猟の話はもちろんですが、釣りや山菜などの山の恵み、この山の町での暮らし、そして獣害や過疎高齢化をはじめ地域が抱える課題へと、話題はどんどん広がり深まっていきます。狩猟免許の取得はもちろん、田舎暮らし、移住など、踏み込んだ話になることもあります。「月夜見山荘」に泊まってもらい、「おすくに」で山の幸を使った料理を食べてもらう。それも、山の豊かさを知ってもらう大切な方法です。しかし、自分の足で山へ入り、実際に見聞きし、また地元の仲間たちとふれ合ったときの反応は、宿泊や食事のそれとは明らかに違いました。そして、それは案内する私たちにとっても、いつも以上に楽しく、充実感のある時間でした。こんなことを考えていると、自分が学生時代に、初めて早川へ来たときのことを思い出します。まだ移住する前、地域の方に山菜採りやきのこ狩りへ連れて行ってもらったり、「狩猟を見に来ないか」と誘ってもらったりしました。それまで知らなかった山の暮らしにふれたときの、感動とも衝撃ともつかない感覚。その体験が、私を山の暮らしへ深く引き込み、やがて早川へ移り住むことにもつながっていったのだと思います。月夜見山荘と「おすくに」を始めたとき、私たちが大切にしていたのは、「山の豊かさを分かち合いたい」という思いでした。けれど、狩猟見学を重ねるなかで、そのもう少し先にあった自分たちの願いに気づきました。なぜ、山の豊かさを分かち合いたかったのか。それは、自分がかつてそうだったように、実際に山へ入り、楽しみ、学び、この土地に根ざした暮らしに関心を持つ人を増やしたい。そして、そのなかから、それぞれの関わり方で、一緒に山と関わっていく仲間を増やしたい。からだったのです。今度は、自分が受け取った体験を、ほかの誰かに手渡す番なのかもしれない。狩猟見学で起きた参加者の変化と、自分自身の原点を重ねて考えるなかで、そんなことをもっとできる場所が欲しいと思うようになりました。それが、「山の共同よろず小屋」という発想につながった、大きな理由の一つです。【クラウドファンディングの現在地】9月1日17:46確認時点で、146人の方から4,040,000円のご支援をいただき、目標の40%まで来ました。応援してくださっている皆さま、本当にありがとうございます。募集終了まで、残り44日。目標は1,000万円です。このプロジェクトはAll-or-Nothing方式のため、期間内に目標へ届かなければ、いただいたご支援はすべて返金され、小屋を建てることはできません。実現には、あと596万円が必要です。ここから先は、私たちだけの発信では、届けられる範囲に限界があります。この取り組みに共感していただけましたら、どうか力を貸してください。ご支援はもちろん、この投稿のシェアや、山の暮らし、地域づくり、狩猟や自然体験に関心のありそうなご友人・知人へのご紹介も、大きな力になります。「こんな取り組みが早川町で始まっている」と、身近な一人に伝えていただくだけでも、そのつながりが、この小屋を実現へ近づけます。山の暮らしを次の人へ手渡す場所を、必ず形にしたいと思っています。ご支援と情報の拡散に、どうかお力を貸してください。


暮らしが変わり、山に入る必然が消え、人が山と関わらなくなると、山への関心が薄れはじめます。森や木の変化、獣の痕跡、山道や水源の異変。自然の変化に気づく目そのものも、少しずつ失われていきます。何がどう変化しているのかがわからなければ、気がついたときには、畑や道が草木に覆われ、鹿や猪、熊などの野生動物が集落のすぐ近くまで来ている。いま各地で起きている鳥獣被害は、人と自然の境目が曖昧になっていく変化に、私たちが十分な関心を向けてこなかったことの表れなのかもしれません。自然は、人が関心を失っても、そこにあり続けます。むしろ、人が自然を見る目を失うことで、気づかないうちに暮らしとの境目が変わり、私たちの側が自然に飲み込まれていっているのだと、山に暮らしていると強く感じます。だからこそ私たちは、もう一度山に入り、自然の変化に気づける目を取り戻したいと考えています。ただ、「必要だから」という義務感だけでは、山との関わりは長く続きません。無理なく関わり続けるには、山へ向かうことが、今の暮らしのなかの楽しみや仕事につながっている必要があります。私たちにとって、その入口は狩猟採集の「楽しさ」でした。山菜やきのこを探す。獣の痕跡をたどり罠をかける。渓流へ入りアマゴやイワナを釣る。そして、採れたものを持ち帰り、料理して食べる。山へ入ることが面白く、その恵みをいただくことでこの地に暮らすことの豊かさを実感し、もっと山に行きたい。山のことをもっと知りたいと思いました。そして私たちは、その狩猟採集を、仕事とも結びつけてきました。自分たちで採った山菜やきのこを料理に使い、お客さんに食べてもらう。山へ入ることで料理が生まれ、仕事に生かせるものや、お客さんに伝えられるものが増えていく。楽しみが仕事につながり、仕事になることで、山へ入り続ける理由が生まれる。山との関わりが、楽しみであり、仕事であり、暮らしの一部になる。「月夜見山荘」と「おすくに」は、山の暮らしをお客さんに伝える場であると同時に、私たち自身が山と関わり続ける必然をつくる実践でもありました。私たちは、かつての知恵や山との関係を、今の条件に合う形で生かし直したい。楽しさを入口にし、それを今の暮らしや仕事と結び直すことで、新しく「山へ向かう理由」はつくれる。そう考えています。「山の共同よろず小屋」では、私たちが続けてきたこの実践を、地域の人や訪れる人と一緒に、さらに育てていきたいと思っています。【クラウドファンディングの現在地】8月30日18:00確認時点で、139人の方から3,720,000円のご支援をいただき、目標の37%まで来ました。募集終了まで残り46日です。応援してくださっている皆さま、本当にありがとうございます。目標は1,000万円。このプロジェクトはAll-or-Nothing方式のため、期間内に目標へ届かなければ実現できません。引き続き、ご支援や情報のシェアで力を貸していただけたらうれしいです。


かつて早川の人々は、山を向いて生きていました。現在のような川沿いの道ができる以前、外へ出るには、往還や峠道を越えていきました。畑も山にありました。場所によっては村役場や学校も山の上にありました。山は、遠くから眺めるものではありませんでした。仕事も、学びも、町の外との行き来も山の中にあり、日々の視線と足は山へ向いていたと想像しています。その暮らしの向きが大きく変わったのは、大正時代。水力発電所の建設が始まり、早川沿いにトロッコ軌道が敷かれ、それまでは川を流していた材木を、トロッコで運び出すようになりました。やがて軌道は外され、車が走るようになり、現在の県道南アルプス公園線へとつながっていきます。人や物の流れは、山を越える方向から、川沿いを下る方向へ変わりました。交通が便利になり、通学、仕事、買い物、医療など、私たちの暮らしは川沿いに下流とのつながりを強めていきました。ただ、道が川沿いに移ったからといって、すぐに山との関わりがなくなったわけではありません。林業、鉱山、水力発電。山と深くつながった産業や営みが賑わっていた時代には、仕事や祈りのために多くの人が山へ入り、山はまだ暮らしの前面にありました。やがて、そうした産業や営みも衰え、山へ入る人が少なくなり、身体が山へ向かわなくなるにつれて、私たちの意識も山から離れ、山は暮らしの正面から背景へと、変わっていったのではないかと感じています。私たちが作りたい「山の共同よろず小屋」は、川下を向いて生きる今の暮らしの中に、もう一度、山を向く時間をつくる。山へ入り、手を動かし、そこにある知恵や人との関係を結び直す。そのための場所です。この挑戦を見守り、支えてくださっている皆さまに、改めて感謝いたします。この取り組みに共感していただけましたら、山や地域の暮らしに関心のありそうな方へ、この活動報告やプロジェクトページを共有していただけるとうれしいです。これからも、早川町の山や暮らしの様子、地域に残る知恵、準備の進捗などを活動報告でお伝えしていきます。


私たちが山梨県早川町へ移り住んで、約30年になります。そのうち約20年は、日本上流文化圏研究所(上流研)で、地域の方々に話を聞き、集落を歩き、一緒に山へ入りながら、早川の暮らしを記録してきました。仕事の一環で「やまだらけ」という情報紙を、大勢の方のご協力のもと制作してきましたが、その取材はいつも刺激的でした。また、仕事と同時に、日々の早川での暮らしの中で、山菜やきのこの見分け方、狩猟、山道や水路の手入れなど、山とともに生きるための知恵や技術を、たくさんの方から教わってきました。それらは、本を読んだだけでは身につかないものです。一緒に山へ入り、同じものを見て、手を動かし、食卓を囲む。そうした時間の中で、少しずつ身体に残ってきたものです。教えてくださった方の中には、もう会うことのできない方もいます。それでも、山に入り、手を動かすたび、その人から教わったことや、一緒に過ごした時間がよみがえります。受け継いだものを、自分たちで途切れさせたくない。次へ手渡すために、地域の人と新しく関わる人と私たちが一緒に手を動かし、交流し、学び合う場所をつくりたい。「山の共同よろず小屋」は、早川で重ねてきた30年の暮らしから生まれた挑戦でもあります。この挑戦を見守り、支えてくださっている皆さまに、改めて感謝いたします。この取り組みに共感していただけましたら、山や地域の暮らしに関心のありそうな方へ、この活動報告やプロジェクトページを共有していただけるとうれしいです。これからも、早川町の山や暮らしの様子、地域に残る知恵、準備の進捗などを活動報告でお伝えしていきます。プロジェクトページ は こちら から


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