嗅覚の衰えを感じたことはありませんか? 感覚は一度衰えるとなかなか戻すことができないことが多いですが、ご安心ください。嗅覚は他の感覚よりずっと簡単に鍛えることができるのです。 香りが心や身体に浸透しやすいのはどうしてでしょう?そうです。匂いは直接脳の大事な場所に届くからでしたよね。ということは、毎日何かの匂いを嗅いで訓練すれば、それが直接届いて様々なパターンで何度も記憶され「美鼻」になれるのです。 身の回りにあるもの、何でも良いです。匂いを確かめる習慣をつけてください。まずは日々の食事が一番身近で簡単です。 上の写真を見て想像してください。 バナナの甘い匂い、わかりますか? いちごの甘酸っぱさ、覚えていますか? パインのスカッとした南国の風味は好きですか? 生クリームやあんこに匂いはありますか? キウイはどうでしょう? 食べた時の風味は「味」ですが、口の中から香りが鼻に抜けて、しっかり嗅覚も使っているのだと意識していますか? この季節の長野は気温が低めで、空気は澄んでいますが、時として冷たい風が吹いたりすることが多く、香りが漂いにくい環境のような気がします。 そんな時「嗅覚」を鍛えておくと、いち早く季節のおと焦れを感じることができる! 季節が変化していく匂いを敏感にキャッチして、自然をいーっぱい感じて、冬の間の強張りを解消しましょう! さあ、春はいよいよ本番です!
華やかで繊細な香りを醸すバラの花ですが、精油では生花そのままの香りではありません。 バラの精油には2種類あります。ローズオットーとローズアブソリュート。 オットーはシトロネロールという成分が多く含まれており、免疫調整・強壮・鎮静などの作用があります。成分分子が小さいため肌から吸収されやすく、香りも優しいので化粧品に多く利用されています。 アブソリュートはフェニルエチルアルコールというバラ本来の香りをたくさん含んでいるため、濃縮したような華麗な香りがします。 近年は育毛剤の主成分として有名になりました。 どちらも一つの花から抽出される量が少ないため高額で、希少価値の精油の一つです。市販品の中には、100%の精油ではなく、キャリアオイルなどで希釈したものも出回っているそうです。 バラの花の精油は非常に固まりやすいです。よって、やたらと安価のもの、寒い所に置いてあってもサラサラしていて固まらないのは加工された精油だったり粗悪品だったりする可能性が高いと言われます。 ローズオットーやローズアブソリュートをご購入の際は、お値段や固まりやすさをよくみて、真偽の判断としてください。
市内、善光寺坂下「田町」の交差点でついに見つけました!「白梅」です。このあたりは他にも植えてるウチがあるのか、ほんのりと本当に少しだけ香ってきました。もう少したって6-7分咲きになったら、もっと香ってくるのかも!と期待しています。 香りそのものは、ずっと残しておくことは難しいですが、揮発した香りは鼻から入って脳に直接届くので、記憶として覚えておくことができます。先日来、梅の香りを探している私の脳は、探してる香りのほんの一部分でも香ってくれば「梅だ!」と叫んで周囲を見回してどこにあるか探すよう命じてきます(笑)でも残念ながら、塀の向こう側にあったり、路地の奥にあったりするのか、見つけることができないことがほとんどです。 そうすると脳は、今度は少しでも似たような香りを見つけようします。その似たような香りは、本来の香り成分の極々一部で、ジャストミートな香りではないにも関わらず、「それだ」と認識するようになるのです。 本物に出会えばその時点で自動修正されるので嗅覚異常にはなりませんが、あまりに強く思いすぎると誤作動を起こすこともありますので、ご注意ください(笑) ただ、それを利用して実際には存在しない本物をイメージした理想の香りを作り出すことも可能ですので、誤作動を上手に利用した香りプロデュースも、お店のイメージ精油などにはとても役に立ちます。
3/12のレポートでアロマ香のお話をしましたが、その後お問合せを多くいただき本当にありがとうございます。皆さまのご要望にお応えして、衣替えに役立つ「アロマのお香」を作るワークショップをご用意いたしましたので、お知らせします。 和のお香では、タブ粉と言われれる繋ぎの粉に、香りの原料(粉末)を加えて作りますが、今回は洋のお香作りをします。 和のお香の粉末原料に代わって、洋のお香ではアロマオイルやドライハーブ、ドライパウダーを使います。作り方はいたって簡単で、繋ぎのタブ粉に虫の嫌がるアロマオイルやハーブを入れて良く練り、平らにしてから型抜きをして十分乾燥させたら和紙などに包みます。これで出来上がりです!写真は円錐型のアロマ香を作ろうと努力したのですが、どうも不器用でいけません(笑) 虫が嫌がる香りの代表的なものは、レモングラス、ユーカリ、シトロネラ、ラベンダー、クローブなど。ドライハーブはローズマリーとレモングラスを細かく擦ったり刻んだりして使います。機械で擦りあげるわけではないので少し植物の繊維が残りますが、香りには特に影響はありません。 さあ、ご一緒にいかがですか?今年から「衣類の虫よけ」が不要になりますよ!(先着5名様となります) ご予約は info1@y-breeze.com 或いは TEL080-5109-6518 までご連絡ください!
美味しいものは季節を先取りして現れます。近頃は桜餅をあちらこちらで見かけるようになりました。私は関西風と言われる道明寺餅が好きです。お餅のような皮の中に「こしあん」。包んでいる桜の葉から漂う独特の匂いと絶妙な塩加減が甘いお菓子を引きたてていますよね。 さてこの桜餅の匂い。桜に香りがあったらきっとこんなやさしい香りなんだろうなあと作られて定着した伝統の匂い。菓子職人さんてすごいなあといつも思います。 これを精油で表現するとしたら欠かせないのが「トンカビーンズ」というマメ科の植物の香りです。単体で嗅ぐと濃厚な甘みの強い香りがするのですが、鼻の奥に残る香りがまさに「桜餅」なのです。 トンカビーンズを使う時は、私は柑橘系の香りの背景に少しだけ入れます。春の花の繊細さと薄らと残る甘さが、さらさらと風に舞う桜を思い起こさせてくれます。 この組み合わせに最初に気づいた人はどんな人だったのでしょうか。 精油をブレンドするというのは、時として新しい星彡を発見したかのような驚きがあって、どんどんハマっていき、だんだん止められなくなるのです...... (*^_^*)