本日まで、40名もの皆さまにご支援をいただきました。誠にありがとうございます!リターンは全12コースなのですが、万遍なくご支援をいただいていて、いろいろ考えて準備した甲斐がありました。それぞれ情報量が多いのにもかかわらず、しっかりと目を通してくださっていること、感謝しております。さて、【G】【H】コースでは映画『宮城野』をより「堪能」できるようなリターンを準備しました。フィレンツェ版リーフレットこちらは【G.映画「堪能」コース】限定!先着20名様の特典です。(10月2日現在9名様までご支援いただいています)2010年に映画『宮城野』が、フィレンツェ日本映画祭にに招待された際に配布されたもので、イタリア語になっている、希少なものです。中面(一部日本語対訳もあります)このとき山﨑監督と美術監督の池谷仙克さんが現地に赴き舞台挨拶をしています。現地での反応、忘れられない思い出となっているそうです。詳しくは本文に。フィレンツェ版ポストカード【G】コース以上には、フィレンツェ版ポストカードもリターンに入っています。リーフレットの表紙デザインと同じものです。アクリルケースは付きませんが、こうして飾ってみるのも良いものですよね。オリジナル手ぬぐい本作の浮世絵担当・石川真澄氏による美人絵のデッサンをオリジナル手ぬぐいにしました。着色前の線画もまた、味わい深いものです(デザインは一部変更になります)。こちらも【G】以上のリターンとなっています。オーディオコメンタリー付き試写会ご招待映画「堪能」コースと銘打ったのは、『宮城野』を隅々まで味わっていただきたいから。インターナショナル版のオンライン試写(期間限定)とは別に、ライブで山﨑監督によるオーディオコメンタリー(映画同時解説)付きでご覧いただける試写会を実施いたします。【開催日時】11月21日(土)15:00〜17:30/オンラインにて開催予定(約2週間の録画視聴あり)試写会後オンライン二次会参加権さらに本編視聴後に、オンライン二次会を開催します。オンライン会議システムを使って、監督や参加者と直接話ができる会を想定しています。映画に関する様々な疑問・質問にもお答えいただけます。監督からはここだけの話が飛び出すかも?映画や歌舞伎、日本の伝統文化への愛を皆さんで語りましょう。【開催日時】11月21日(土)18:00〜 /オンラインにて開催(ライブのみ)芸術の秋、1本の映画をめぐってお話したり深めたり、こころゆくまでご堪能いただきたい! そんなコースとなっております。***今回ご紹介した内容は以下のリターンに該当します。【G.映画「堪能」コース】10,000円【H.映画『宮城野』+山﨑達璽監督「堪能」コース】12,000円【I.「写楽の浮世絵ライト」コース】 30,000円【J.「写楽の浮世絵」コース】 50,000円【K.「写楽の浮世絵プレミアム」コース】100,000円【L.「山﨑達璽プレミアム」コース】100,000円※フィレンツェ版リーフレットのみ【G】コースの先着特典となっております。
映画『宮城野』は一流の俳優さんにご出演いただいた、本当に恵まれた作品です。なかでも國村隼さんは、その存在感で作品に重厚さをもたらしてくださっています。先日ある写真家さんのInstagramに、國村さんのポートレイト写真があがっていました。これが渋くてカッコいい!監督に聞いた國村さんの印象は「セクシーな人」とのこと。確かに本作での色気もタダものじゃないです。撮影時のエピソードも聞いてみました。***ちょっとネタバレになってしまいますが、<ディレクターズカット版>に付いているエピローグは、新生・写楽に成り代わった矢太郎と写楽の幻が対峙する場面です。そこで國村さんは「本物とニセ物の境なんてものぁ、とっくのとうに消えてなくなっちまった」という台詞がとても好きだとおっしゃっていました。現代のコピペ文化やヴァーチャル・リアリティのことを言っているようだと。役作りについて、そんな話で盛り上がりました。実は、二人で考えたマル秘プランがったんです。エンドクレジットにある「東洲斎写楽とおぼしき男:國村隼」です。当初は単純に「東洲斎写楽:國村隼」だったのですが、二人の話し合いで改めました。よく見ていると気付くのですが、これって、深く考えると恐ろしくなりますよね。國村さんは「テレビは(監督と役者の)共犯。映画は監督が主犯」という信条があるそうで、常に演出の意図や私の思いを受け止めてくれましたね。***現在公開中のハリウッド映画『ミッドウェイ』(ローランド・エメリッヒ監督)では、主要日本人キャストの一人として、海軍中将という威厳ある役を。かと思えば、ドコモのCMではスマホデビューするおじいちゃんとして、愛らしいお姿を拝見できるのも嬉しいです。本作ではちょっとイヤ〜な感じを醸していますが、それもまた國村さんらしいので、ぜひ注目してみてくださいね。ここまでのご支援、誠にありがとうございます。引き続き、期間終了まで映画『宮城野』にまつわる情報をお届けしますので、よろしくお願いいたします。
プロジェクト公開から早くも2週間。その間にも、片岡愛之助さんのお姿をテレビを通じてたくさん拝見でき、本当に嬉しいですね。『半沢直樹』での黒崎俊一検査官役は、本当に当たり役!シーズン1が2013年のことですから、それ以前の愛之助さんをじっくり堪能できるのも本作の醍醐味なのです。愛之助さんのエピソード、まだまだあるそうなので、監督に根掘り葉掘り聞いてみました。「其の一」に続いてどうぞ。***Q.片岡愛之助さんの演出はどのように?まず役作りでお願いしたことは、「痩せてください」と「左利きに慣れてください」でした。あの頃の愛之助さんはわりと丸かったんですよね。左利きに慣れろというのは、絵を描く手元の吹替(代役)をやることになる絵師・石川真澄さんが左利きなんです。それに合わせる必要があるためです。愛之助さん、さすがに絵は下手っぴだったんですが、最終的には左手で鼻のデッサンを描くのが妙に上手くなっていましたね(笑)愛之助さんの台詞回しや動作は歌舞伎の様式的な部分はあったのですが、それをすべて抑え込むことはあえてしませんでした。毬谷友子さんは現代の舞台的な芝居、國村隼さんはまさに映像の芝居、樹木希林さんは独特な存在感の脇役の芝居、それらを均さないことによる「破調の美」を作り出したかったのです。異種格闘技とでもいいましょうか。均整がとれたものよりも、アンバランスなものって、どこか人を引きつける魔力があると思うんです。Q.撮影中印象に残ったエピソードは?宮城野との接吻は、テスト中に生まれた台本にない描写で、愛之助さん、なんだか急に焦って、妙に緊張していました。舞台の上では「色模様」と呼ばれるラブシーンはやっていますが、それはおじさんやおじいさんが相手ですから、女性とは初めてだったんじゃないかな?全主要キャストが集まる「だんまり」の撮影時、過酷なスケジュールの愛之助さんを早く帰そうと先にアップを撮ろうと段取りをしてたんですね。そんな様子を察した愛之助さん、私の耳元で「希林さんを先に撮ってあげて」と。確かにだいぶ深い時間でした。愛之助さんのさり気ない優しさを感じるエピソードですが、結局、希林さんは明け方までスタジオの外で若いスタッフとくっちゃべっていました(苦笑)Q.愛之助さんの魅力はどんなところでしょう?愛之助さんが歌舞伎で本領を発揮するのは「色悪」だと思います。見た目や立ち居振る舞いは二枚目でも、女性を裏切ったり殺人などの悪事を働く冷血な役柄です。現代的にいえばハイパーイケメンクズ。歌舞伎のメジャーな役どころだと『東海道四谷怪談』の民谷伊右衛門です。あの涼しげな眼がまさにそれで。『宮城野』の矢太郎はまさにそんな役だと思うんです。ただ、たまに格好良すぎるんですよ。「愛之助さん、格好良すぎです」なんてNGを出してましたけど、今思うと、それって「どうせい?」って感じですよね。Q.その後のブレイクにも通じるのでしょうか?『半沢直樹』の黒崎役のことを聞いたのは、2013年5月の明治座の楽屋でした。「おもろい感じでやります」とは言っていましたが、おねえとは聞いてなかったですね。あの時、こんなにブレイクするとは本人も予想だにしていなかったと思います。あのおねえっぷりを歌舞伎の女形で語ろうとする人はいますが、あれは女形の芸とは違います。それより、特に女形を得意とする歌舞伎俳優は、ふだんからたおやかな雰囲気があって、それを誇張した感じですね。愛之助さんはかつては女形もやりましたが、今は立役(男性の役)が中心です。ふだんは大阪の気のいいアニイなので、まったくたおやかな雰囲気はないんです。ふだんとも違うし、歌舞伎の得意とする役とも違う、究極の非日常なので、それはそれで演じやすいのかもしれまませんね。ちなみに、歌舞伎の芸を絶妙なバランスで映像に持ち込んでいるのは中車(香川照之)さんです。ちょっとしたしぐさ、立ち居振る舞いにも歌舞伎のエッセンスが入っています。悪ーい芝居をする時なんてお父さん(市川猿翁)そっくりで、猿翁さんの大ファンの私としては、ちょっとそれを感じるだけで涙が出てます。*愛之助さんとのご縁は今も続いています。舞台を観に行っては楽屋で馬鹿話をしたり、LINEもしょっちゅうしていて、ご自分のスタンプを堂々と送ってきます(笑)。そして、レスが早い。しかもスルーはない。そりゃモテます。人に対して垣根を作らなくて、周りを明るくする存在。大スターになった今もそれはいささかも変わらないんです。***映画や映像、舞台の上だけではない愛之助さんの底知れぬ魅力に、多くの人が引きつけられているようですね。『宮城野』の矢太郎からも滲み出るものがありますので、是非ご覧いただきたいです。そんな魅力を日本から世界へ届けるべく、引き続き応援のほど、よろしくお願いいたします。
ご支援くださった皆様へのリターン全12コースのうち【E】コース以降には、映画『宮城野<ディレクターズ・カット版>』のDVDまたはBlu-rayが含まれています。今回はこのDVD&Blu-rayソフトについて、ご紹介させてください。ディレクターズカット版本作には2つのヴァージョンがあります。【スタンダード版】(デジタルハイビジョン上映・77分)原作に忠実に、「宮城野」というひとりの女性が自己犠牲を謳い上げる、戯曲本来のテーマ性・構成を軸にシンプルに編集したものです。各地でデジタル上映され、2010年にDVD化されました。【ディレクターズカット版】(35mmフィルム上映・113分)原作にさらに、「写楽の謎」というミステリー要素を強調しながら、矢太郎という男の生きざまにも焦点を当て、宮城野と矢太郎を主人公に据えて作り上げました。こちらは公開される機会は少なかったものの、内外の映画祭での評価を受け、2016年にBlu-rayとDVD化されました。ディレクターズカット版は113分、スタンダード版との差は30分以上もあるのですね。今回英語字幕を付けるのは、伝統文化をアピールする目的からもディレクターズカット版です。リターンとなるDVD&Blu-rayもディレクターズカット版です。(※英語字幕は収録されていませんのでご了承ください)ジャケットデザイン2016年に念願かなった<ディレクターズカット版>のソフト化。映画の顔ともなるカバージャケットは大切です。そこで、ジャケットデザインを、監督が全幅の信頼を寄せるデザイナーのフルタヨウスケさんに依頼しました。むしろ、大の『宮城野』ファンを自任するフルタさんがアートワーク一式を買って出てくれたといった方が正確かもしれません。この素敵なデザインが、映画『宮城野』に新たな命を吹き込んでくれました。ちなみに、フルタさんは、グラフィックデザイナー・アートディレクターであるとともに、写真家、映像作家としても幅広く活躍されています。▶︎フルタヨウスケさんの公式サイト『宮城野』という作品は、あらゆるジャンルの才能あるクリエイターを惹きつける不思議な魅力を持っていますね。謎解きチャプター脚本・酒井雅秋氏の監修による「謎解きチャプター」をつけています。「チャプター分け」と呼ばれるソフト化の一工程ですが、通常は監督や脚本家は入りません。そこは労苦をいとわない山﨑監督です。ミステリーの謎解きのヒントをチャプターに入れようとのことで、構成に沿って忠実に分割して、それぞれにサブタイトルを付けました。これを見ると、ちょっとだけ複雑なストーリー構成が紐解けるかもしれません。こちらは配信では再現できないものなので、ソフト版ならではの特典としてお楽しみいただけたら幸いです。おまけ今回リターンとなるDVD or Blu-rayには、特製コースターを1つお付けします!<ディレクターズカット版>のDVD化を記念して行ったイベント「アート・シアター・バー 宮城野」の際に作られたものです。***▼『宮城野<ディレクターズカット版>』ソフトが付くコースはこちら【E.DVD&本編鑑賞&シナリオ読み比べ「応援」コース】6,000円【F.Blu-ray&本編鑑賞&シナリオ読み比べ「応援」コース】7,000円【G.映画「堪能」コース】10,000円【H.映画『宮城野』+山﨑達璽監督「堪能」コース】12,000円【I.「写楽の浮世絵ライト」コース】30,000円【J.「写楽の浮世絵」コース】50,000円【K.「写楽の浮世絵プレミアム」コース】100,000円【L.「山﨑達璽プレミアム」コース】100,000円※Gコース以降ではDVDかBlu-rayを選択いただきます。引き続き応援のほど、よろしくお願いいたします。
ご支援くださった皆様へのリターンのうち、今回は「応援」コース【D〜F】の「シナリオ読み比べ」について、詳しくご紹介いたします。【D.本編鑑賞&シナリオ読み比べ「応援」コース】5,000円今回制作している英語字幕付きの『宮城野』本編と、3種のシナリオをじっくりと読み比べ、見比べられるのが「応援」コースです。◆インターナショナル版(英語字幕付き)オンライン試写(期間限定)英語字幕・及びエンドクレジットを付けたインターナショナル版の本編をオンライン試写という形でご鑑賞いただけるようになります。視聴用URLをメールにてお送り、期間は11月中旬から約1ヶ月間を予定しています。シナリオについては以下の4種類を読み比べられます。①縮刷版 完成台本(日本語)完成台本とは、出来上がった本編を、シナリオに起こし直したものを言います。ディレクターズ・カット版の本編どおりのシーン構成、ト書き、台詞が再現されています。撮影台本より少し小さめのA5サイズにした縮刷版、約100ページ(予定)にして印刷、冊子としてお届けいたします。②完成台本からの英語翻訳シナリオ(PDFデータ)今回目指している最上の英語字幕づくりの成果物の一つです。①を元にした「シナリオ翻訳」を担当するのは、矢代静一による原作『宮城野』をはじめ、多くの戯曲の翻訳を手掛ける上智大学名誉教授・ボイド眞理子さんです。翻訳にあたっては、意味深長な言い回しや軽妙洒脱な江戸ことば、さらには歴史的な背景や絵画の知識も必要です。その点は原作翻訳をしている強みをいかし、本作の背景やディテイルを汲んで英語を紡いでくださっています。③幻のシナリオ第一稿(PDFデータ)「シナリオ第一稿」は2004年、脚本家・酒井雅秋氏によって最初に書かれた、映画『宮城野』の原型にあたる初稿シナリオになります。その後、プロデューサー、脚本家、監督による打ち合わせ、改稿を重ねて最終的に撮影稿となっていくので、文字通り「幻のシナリオ」ということになります。④撮影(決定)稿(PDFデータ)この「撮影(決定)稿」をもって、クランクインとなります。全スタッフ・キャストがこれを持って撮影に臨む共通の指針となるものです。こうして撮影・編集を経て、映画が完成した後に、①の完成台本が作られる、という流れですここで、映画製作で重要な役割を果たした脚本家についても、ご紹介させてください。***■酒井 雅秋(さかい まさあき)1975年生まれ。脚本はドラマ『絶対零度』シリーズ(10、11)、『相棒』(13)『鴨、京都へ行く。ー老舗旅館の女将日記ー』(13)などで注目の気鋭のシナリオライター。酒井氏は監督の大学の一つ下の後輩に当たります。在学中からの親友で、卒業後、駆け出しの頃に二人でいくつもの企画を立てていたといいます。そのうちの一つが本作です。実際にシナリオまで書き上げた企画が眠っているそうなので、いつかそれが実現するかもしれません。▼監督コメント酒井君の台本がすごいのは、私が好きなものや得意なところを散りばめてくれるところ。それでいて、彼の風味みたいなものはしっかりと存在しているんです。撮影現場で台詞を直したくなったときは、必ず彼に電話して相談をしました。句読点一つに至るまで考えに考え抜いたものですし、脚本家は常に冷静に全体像を見ながら書いてるんですよね。監督はその場その場で熱くなりすぎるので(笑)二人に共通するのは、映画オタクであり、その蒐集癖が尋常じゃないことです。ちょっとでも気になる映画があると「所有したい」との衝動が抑えられなくなります。***「応援」コースでは、本プロジェクトの成果物までを含めた4種類ものシナリオから、英語と日本語、台詞と字幕の表現、製作過程の変遷など、様々に読み比べることで映画をより深くご鑑賞いただけるようになっています。本編鑑賞+シナリオ読み比べ「応援」コースには、「お気持ち」コースでご紹介した◆インターナショナル版エンドクレジットにお名前を掲載(希望者のみ)◆「宮城野」美人絵ポストカード(1枚)◆監督からの感謝&報告メールも含まれています。【D】コース5,000円の「応援」に対して、ここまでをお戻しいたします!さらに「応援」コースでは「ディレクターズ・カット版」本編のソフトをつけた【E.DVD&本編鑑賞&シナリオ読み比べ「応援」コース】6,000円【F.Blu-ray&本編鑑賞&シナリオ読み比べ「応援」コース】7,000円をご用意しております。DVD・Blu-rayソフトについてはまた次回ご紹介しますね。