昨年の10/4に避妊去勢手術をしたトラとはっちゃん。元々私は今の住まいから引っ越す予定があり、手を出すか迷いましたが、近所の方が餌やりの継続を約束してくれたため、TNRしました。トラは捕まえた私を嫌い、姿を見るだけで牙を剥き向かってくる子でした。過酷な世界で生きる子はそのぐらいでないと生きてこれなかったのだと思います。はっちゃんは、8月に保護譲渡した黒ちゃん親子のあとに時々現れるようになり、細くて小さくて気になっていましたが、あるとき、お腹が大きい気が……この辺りは、無責任な餌やりと、子猫が生まれたら捨てる人が多く、生き残っていくのは難しい環境です。命の選択をする権利はないため、迷いましたが、住み処のわからないはっちゃんの子猫たちを保護するのは難しい。まずは今必死に生きている子たちを守ることにし、堕胎という選択肢を選びました。しかし、お腹を開けてみると、2~3日前にすでに出産していて、生まれたばかりの子たちが、1日半、母猫なしで生きている可能性はないでしょう。「私が子猫を殺した」。はっちゃんにどれだけ謝っても、どれだけ悔やんでも、もう子猫は戻ってきません。はっちゃんに対する贖罪の気持ちが強く、はっちゃんに穏やかな暮らしをさせてあげられないかと考えたのがきっかけでした。はっちゃんはそのあとしばらくして、また同じ時間に私を待つようになりました。トラも始めはご飯欲しさから、威嚇しながら私に近づいてきていましたが、どんどん顔つきが穏やかになり、雨の日も寒さに凍えそうな日も、私を見るとついてきては甘えてくるようになりました。その頃、近所の方の言動や考え方から、私が居なくなったら餌やりしてくれないかもしれない……と疑念を持ったこともあり、はっちゃんとトラに家を探してあげられないかと思うようになりました。ずっと外で生きてきた子にとって、家猫修行をすることが必ずしも幸せなことなのか、今の私が十分にこの子たちのケアをしてあげられるのか、どうしたら幸せにしてあげられるのか、数ヶ月悩み続けました。自分でお世話したい気持ちがある一方、今の住まいから引っ越しを控えていることもあり、十分な環境を整える前の段階のため、中途半端になるのではないか、となかなか決断できずにいました。そして栃木の『みなしご救援隊』さんにお願いすることに決めました。直接ボランティアに行かれたことのある方や、栃木県内にお住まいの方のお話、そして代表の中谷さんと電話でお話させていただき、お願いして大丈夫。そう思えたことが決断の決め手でした。はっちゃんもトラも、もしかしたら慣れ親しんだこの地から離れることを望んではいないのかもしれません。でも、はっちゃんもトラも愛情を持ってお世話してきた子たちです。暑さ寒さや事故虐待の危険、ただ居るだけて水をかけられたり怖い顔で追い払われるような環境に置いて行く選択肢は私にはありませんでした。今まで厳しい世界で頑張って生きてきた子たちなので、この先は穏やかに幸せに生きてくれることを望んで、今の私がしてあげられる精一杯の愛情がこの選択でした。今回は皆様にいただいたご支援は使用しておらず、自費のため支出の報告はいたしませんが、はっちゃんトラそして急遽一緒に旅立った、トラが最近お世話していた小さなトラ(少し前に捨てられた子のようです)の3ニャンの旅立ちとして、載せさせていただきました。最後に、ご支援くださった皆様、本当にありがとうございます。環境が整い次第、お世話してあげられなかったはっちゃんトラと、そして生きられなかったはっちゃんの子猫たちの分まで、沢山の命を救うため、沢山の命を幸せにするために活動して参ります。引き続き応援よろしくお願いいたします。長文に目を通していただき、ありがとうございました。
譲渡会に行って来ました。ケガをしていて保護された子や、遺棄されていた子、多頭飼育崩壊からのレスキューの子、様々な理由でずっとのお家に迎えてくれる家族を待っている子たちがいました。今日は14歳で、片目としっぽがない猫ちゃんが、一目見てこの子!と里親さんがすぐに決まったそうです。保護主さんも心配で譲渡会に足を運んでいたようで、嬉しくて泣いていたと聞きました。里親さんは、始めて猫を迎える方だそうです。どうしても子猫のほうが里親さんが見つかりやすい傾向にありますが、大人の猫ちゃんも、たくさん第2の猫生を歩んでいる子たちがいます。保健所に持ち込まれる猫は20%・犬は10%が飼い主からのようです。どんな事情であれ、人間の勝手で、突然命の期限を決められ、恐怖を感じ、苦しんで死んでいく子たちがどれほどの数いることか…… 里親さんを探す選択・里親として保護犬猫を迎える選択をすることで、多くの命が救われます。人間の勝手で奪われていい命なんてないはずです。生まれてきたからには幸せになってほしい。このような活動が広がっていくこと、正しい知識が広がっていくことで、罪なき多くの命が救われる世の中になりますように。
今後の保護猫活動の勉強のため、いつもお世話になっているボランティア団体のハウスのお世話の様子を見学させていただきました。虐待や多頭飼育崩壊からレスキューされた子や、病気で保護依頼があった子など、そこにいる事情は様々。数十匹の猫たちが居ました。まだ人慣れしておらず、ケージで慣らし練習中の子もいましたが、みんなフリーでのびのびしていました。どうしても子猫のほうが人気があり、譲渡会では先に子猫が決まることが多いため、先日行かせてもらった譲渡会に参加していた大人の猫ちゃんもそこで再会しました。大人の猫ちゃんも、人から愛情を受けてお世話をされてる子たちは、みんな穏やかな顔つきで、かわいい子たちばかり。動物たちは愛情が伝わります。みんなみんな、新しい家族が決まって、幸せな第2の猫生がスタートできることを祈ります。知り合いの家の近所でも、最近5匹の子猫がお外で生まれたらしいです。この寒さで、生き残れるのか胸が痛みます。SNSでも虐待・遺棄などの悲しい投稿が後を絶えず、目を塞いでしまいたくなります。不幸な命を生ませないためのTNRや、見て見ぬふりをしないこと。直接保護ができなくても、やれることはあるはずです。罪なき命が犠牲にならないためにも、動物たちを守れる優しい世の中になるよう、まずは自分自身がやれることからやっていこうと思います。
今まで保護してきた子たちはありがたいことに、みんな素敵な里親さんに巡りあって幸せになることができました。雨の日も雪の日も外にいる子猫のお世話。保護までの道のり。家の中に保護してからも、中には数時間毎の排泄が必要な子や、注射器でミルクをあげる必要のある子。風邪や感染症で通院が必要な子。大変なことも沢山ありましたが、素敵な里親さんの元で幸せに暮らしている様子を連絡いただくだけで、そんな苦労も吹き飛ぶぐらいの喜びがあります。命を迎える選択をしてくださり、大切に大切に育ててくださっている里親の方々には本当に感謝しかありません。これからも命と向き合い、生まれてきたからには幸せになってほしい。その想いで活動を続けていきたいと思います。
明けましておめでとうございます。昨年は温かい応援のメッセージと共にご支援くださった42名の方々、拡散のご協力をいただいた方々、本当にありがとうございました。今日は、私が地域猫活動を始めるきっかけをくださった方が所属されているボランティア団体主催の保護猫譲渡会に行ってきました。多頭飼育崩壊の場からレスキューされた子や、車の下にケガをしてうずくまっていた子、事故にあって前足がちぎれかかっていた子、保護に至るにはそれぞれのエピソードがあります。どの子たちも幸せになるための再出発。命をつなぐための素敵な場所だと感じました。私も命をつなぐことができるよう、幸せになれる子が1ニャンでも増えていくよう、活動していきたいと思います。今年も応援よろしくお願いいたします。