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お届けする作品は『未来探検隊』の他三つです。四作品とも未発表。何れもワープロ原稿をワードの添付メールで送信。僕に送り先のメルアドが届き次第、直ちに送ります。スマホや他の携帯には送れても容量が大き過ぎて開けません。パソコンは大丈夫。ワードで圧縮せずに送るので今までの経験では問題なしでした。

現在の支援総額

18,000

1%

目標金額は1,000,000円

支援者数

4

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2021/04/05に募集を開始し、 4人の支援により 18,000円の資金を集め、 2021/06/04に募集を終了しました

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 わたしの母方の祖母は三人産んだ。出産時の苦しみ、辛さ、痛みを尋ねると「お腹が大きくなって身体の自由が奪われるのが辛かった。陣痛が始まると後は産むだけ。これで身体が元に戻ると思うと出産は辛くはなかった。ぶっといウンコを出す感じ」。 敗戦前は「産めよ。増やせよ」が国家の大方針。たくさん産むと表彰された。子供は家族で育てた。大家族が当たり前だった。三人                            の子供が家の中を走り回っている。多い家では五人から六人の。子育てにはベテランの婆ちゃんの存在が大きい。女性は安心して子供を産んだ。子育てを心配することなく産んだ。                             我家も核家族。父方の祖父母はサッポロ。それでも一緒に住んでいない。子供はわたしと弟。同じサッポロに住んでいる爺ちゃん婆ちゃんには助けられたと母が言っていた。それでわたしも弟も保育園に預けられなかった。そのお陰で母は共働きを続けられた。 大家族が崩壊したのは昭和三五年から始まる高度成長。急速に発展した日本の経済。それに比例して都会の労働力が足りなくなった。建設建築現場や各種サービス業、工場労働者も。それで男も女も都会に働きに出た。そして家庭を持った。そこに両親は居ない。専業主婦でなければ子育ては大変。乳児保育園を探さなければならない。探し出しても定員と収入等の条件の壁に阻まれてなかなか入園できない。三歳児以上の保育園も入園できたらラッキーと云う状態。大                                    家族崩壊がつまびらかになっても「子供は家で育てるものだ」との認識は変わらない。その認識は、実態を見つめていない、眼を背けている政治家のジジイが形成している。近年は離婚の増加につれシングルマザーの子育ても浮上。 仕事か子育ての二者択一を迫られると子供を抱えた女性は必ず子育てを選択する。結婚して家庭を持ち、子供を作ろうかと考える夫婦には、こうした子育てに伴う現実が否応なしに覆いかぶさる。夫の収入がそれなりであって、専業主婦を維持できるなら、まだ産みやすい。専業主婦は社会に出て、会社で活躍しない。自分で事業を起こす女性は稀。専業主婦を望んでいない女性にとって、子育てを選択して、会社を辞めるのは出産よりも辛い。子育てに区切りをつけ、それまでの仕事に就く社会復帰は極めて困難。 こうなると子供を産む意欲は女性からどんどん喪われてしまう。仕事を続けながら子育て出来る環境が日本には乏しかった。今でも不充分を放置している。待機児童が二万人強と云う現実は解決しようとすれば直ぐにでも可能。待機児童一人に二百万円の資金で何とかなる。四百億円強の予算措置で解決できるのに…。 国会議員には予算決定権が在る。国会議員が求める予算の獲得には各省庁を通さなければならない。それらを政府が束ねる。その結果が予算案。国会で審議して決定される。と云うことは四百億円強の少子化解消に向けての待機児童ゼロ予算の優先順位は少なくとも最新鋭潜水艦『おやしお』(約四五三億円)よりも低い。そして他よりも低い。保育園は厚生労働省の管轄。直接的な指導監督業務は各自治体。そうなると自治体が待機児童ゼロを目指すなら可能。けれど、ここでも予算の壁に阻まれているに違いない。全国一七九七の自治体のうちゼロの自治体はひとつも無いのでは…。 待機児童問題はやる気になれば直ぐにでも解決できる。  在った。 本気で取り組んだ女性がいた。やはり、これからゼロを目指すと言って憚らない自治体は今まで真剣に本気で取り組んでこなかった のだ。サッポロもそうだ。 千葉市と横浜市は待機児童ゼロだった。横浜市長は女性。彼女が待機児童ゼロを政策の中心に据えた瞬間から庁内の雰囲気がガラッと変わったらしい。強い指導力を発揮したのだと思う。心強い。


『どうせ死ぬなら恋してから(上)(下)』の粗筋。(上)侵入者の主人公は遠野花南。五歳の時に父が失踪。いきなり貧困が襲う。サッポロの12月に水道電気ガスが止められる。保育園からの友人仲美子と富樫大輔の応援と協力で何とか窮状を脱する。花南は母と弟の健太と三人で生き抜く決意を固める。働き詰めの母を少しでも楽にするには働く。しかし子供は働けない。それでも働こうとする花南を大人たちは悪意で振り回す。  小六の修学旅行でクラスメイトに生活保護を知られる。花南が直感したのは『特別な眼』。この眼はイジメに発展する。学校は安心して過ごせる場所では無くなった。登校拒否。中学も拒否。図書館に居所を見つけた花南は勉強に励む。目指すは中学卒業認定試験合格。次は高認。 少年が花南に声をかけた。ひとつ年上の榊陽大。高一。彼は捨て子だった。小三まで養護施設で育てられた。美子も陽大の過去を同時に知る。「陽大はコッチ側だった。大輔も美子も周りの人はみんなアッチ側。アッチ側でも応援してくれる。でもコッチ側の陽大には何でも話せる。何でも分かち合える」。花南は運命の出逢いを実感。 十五歳になった花南はスーパーの正社員として働き始める。そこには事実上の上司である早川瑞希が居た。「こんな素敵な女の人を見たことがない」。高二になった陽大は陸上部に入り400Mを懸命に走っていた。一ケ月に一秒縮めるとの目標を建てて走っていた。花南が逢える日は一週間に一度から一〇日に。そしてニ週間に一度に減った。 美子は陽大と同じ高校に入学。陽大の生い立ちを知った美子は陽大に恋してしまう。陽大にコクれない美子。思い余り爆発寸前の美子は花南と大輔に想いの丈を告げる。(下)犯罪者の主人公は仲美子。美子は陽大に想いを募らせ高二になると陸上部のマネージャー兼トレーナーとして入部。美子は陽大を応援しようとFXでボルダーの旅費と滞在費100万円を稼ぎ出しメールでマイケルジョンソンと友だちに。他にも整体教室に通いトレーナーとしてのイロハを習得。しかし美子の部活動は「陽大のトレーナー兼マネージャー」に徹底していた。それをキャプテンと顧問に咎められる。「私は陽大だけを応援するために入部した。それがダメなら退部する」と言い放つ。これで美子の陽大と共にボルダーに行く目標が遠退いた。 美子の半年余りのつっかえ棒が外れてしった。浮遊する美子。病が近づいて来た。そんな折にかつて美子に痴漢を働いた変態と仲間の二人が美子に罠を仕掛ける。恋患い激化の美子は難なく邪な三人の罠に堕ちる。病膏肓の美子は解離性障害と診断され即時入院。花南と弟の健太と大輔は美子の回復に向けて結束する。そこに早川瑞希も参入。 美子は変態から移された三角の白い眼が恐かった。眠ろうとすると現れる。眠れないと症状が悪化する。美子は終日入院した病棟の壁を灯りを付けたまま見つめていた。これが三角の眼から逃れる最善だった。回復の兆しは早川瑞希の示唆。彼女の造語である「虚体」概念の注入と白い三角の眼は妖怪。現れたら捕まえて食べてしまう。 花南と美子の視点で描く貧困と恋と友情をどうぞ。    この後は『アンダルシアの木洩れ日』。次は処女作の『スパニッシュダンス』の粗筋を届けます。重複しますが『未来探検隊』の抜粋の途中から『どうせ死ぬなら恋してから(上)(下)』の抜粋をアップします。


 わたしの母方の祖母は三人産んだ。出産時の苦しみ、辛さ、痛みを尋ねると「お腹が大きくなって身体の自由が奪われるのが辛かった。陣痛が始まると後は産むだけ。これで身体が元に戻ると思うと出産は辛くはなかった。ぶっといウンコを出す感じ」。 敗戦前は「産めよ。増やせよ」が国家の大方針。たくさん産むと表彰された。子供は家族で育てた。大家族が当たり前だった。三人                            の子供が家の中を走り回っている。多い家では五人から六人の。子育てにはベテランの婆ちゃんの存在が大きい。女性は安心して子供を産んだ。子育てを心配することなく産んだ。                             我家も核家族。父方の祖父母はサッポロ。それでも一緒に住んでいない。子供はわたしと弟。同じサッポロに住んでいる爺ちゃん婆ちゃんには助けられたと母が言っていた。それでわたしも弟も保育園に預けられなかった。そのお陰で母は共働きを続けられた。 大家族が崩壊したのは昭和三五年から始まる高度成長。急速に発展した日本の経済。それに比例して都会の労働力が足りなくなった。建設建築現場や各種サービス業、工場労働者も。それで男も女も都会に働きに出た。そして家庭を持った。そこに両親は居ない。専業主婦でなければ子育ては大変。乳児保育園を探さなければならない。探し出しても定員と収入等の条件の壁に阻まれてなかなか入園できない。三歳児以上の保育園も入園できたらラッキーと云う状態。大                                    家族崩壊がつまびらかになっても「子供は家で育てるものだ」との認識は変わらない。その認識は、実態を見つめていない、眼を背けている政治家のジジイが形成している。近年は離婚の増加につれシングルマザーの子育ても浮上。 仕事か子育ての二者択一を迫られると子供を抱えた女性は必ず子育てを選択する。結婚して家庭を持ち、子供を作ろうかと考える夫婦には、こうした子育てに伴う現実が否応なしに覆いかぶさる。夫の収入がそれなりであって、専業主婦を維持できるなら、まだ産みやすい。専業主婦は社会に出て、会社で活躍しない。自分で事業を起こす女性は稀。専業主婦を望んでいない女性にとって、子育てを選択して、会社を辞めるのは出産よりも辛い。子育てに区切りをつけ、それまでの仕事に就く社会復帰は極めて困難。 こうなると子供を産む意欲は女性からどんどん喪われてしまう。仕事を続けながら子育て出来る環境が日本には乏しかった。今でも不充分を放置している。待機児童が二万人強と云う現実は解決しようとすれば直ぐにでも可能。待機児童一人に二百万円の資金で何とかなる。四百億円強の予算措置で解決できるのに…。 国会議員には予算決定権が在る。国会議員が求める予算の獲得には各省庁を通さなければならない。それらを政府が束ねる。その結果が予算案。国会で審議して決定される。と云うことは四百億円強の少子化解消に向けての待機児童ゼロ予算の優先順位は少なくとも最新鋭潜水艦『おやしお』(約四五三億円)よりも低い。そして他よりも低い。保育園は厚生労働省の管轄。直接的な指導監督業務は各自治体。そうなると自治体が待機児童ゼロを目指すなら可能。けれど、ここでも予算の壁に阻まれているに違いない。全国一七九七の自治体のうちゼロの自治体はひとつも無いのでは…。 待機児童問題はやる気になれば直ぐにでも解決できる。


 仲美子は幼稚園年長組の氷空ゆめの号泣を語り始めた。「何時も動きがゆっくりの遥は先生からさり気なく無視されていた。ちょっとしたドジでこっぴどく叱られていた。遥が給食の御飯をひっくり返た時『何やっているの。家に帰りなさい』と先生。遥は天井を向いて爆発して泣いた。ゆめは隣で大声で泣いた。ゆめは遥の右手を握って泣いていた。私は遥の左手を握って泣いた。『家に帰りなさい』はないでしょう。幼児は帰りたくても帰れない。これって虐待。私も許せないと思ったんだ。クラスの全員がゆめに引き摺られて泣いた。それから七日後に先生は退職した」 氷空ゆめが予知した最初だった。現れた夢が、一週間後に、先生は、幼稚園に居ないと、知らせてくれた。「一票の重さって言うけど一票が重いなんて嘘。一票が百とか二百とかのまとまった数にならないと重くない。一票は取るに足りない。鳥の羽根よりも軽い」と仲美子。「日本の一〇の課題は重い。重くとも解決しなければ日本はダメに                       なる。知っていたとしてもその解決行動は選挙に行くだけ。関心のない人たちや知らない人たちは棄権する。半分も棄権している。半分以上の時もある。わたし。そんな大人になりたくないんだ」「そんな大人になりたくないかぁ~。気合入っているね。考えてみると私もそんな大人になりたくないな。ゆめに巻き込まれやるか」「おっ。美子。ありがとう」 一人の女性が二人以上の子供を産まないと人口は減る。二〇一六年は一.四四人。減るのは当然。団塊の世代が生まれた一九四七年から四九年の出生率は四人を越えていた。(一九四七年…四.五四人/一九四八年…四.四〇人/一九四九年…四.三二人) 新生児数が減少の一途を辿っていても待機児童の数は減らず、二〇一七年では二〇、六八一人。この一〇年の平均はゆうに二万人を越えていた。氷空ゆめは不可解に直面した。 新生児数が減っているなら待機児童数も減るのが当たり前。それが減らないとは…。保育園の数と定員数は少しずつ増えていた。謎は深まるばかり。子供を産んだ女性が子供を保育園に預ける必要が増えた。それは共働きであってもシングルマザーであっても、子供を産んだ女性が働くには、昼中に子供を預けなくては働けない。今は核家族。母親は両親と同居していない。婆ちゃんが昼中に子供の面倒をみられる環境ではない。待機児童問題が解決されない限り、働きたくても働けない女性が毎年二万人も居る。そして減らない。待機児童とは入所を希望しても叶えられない児童を云う。 待機児童を抱えた家庭は生活が苦しいのでは…。 


 氷空ゆめは書店が入っているビルの『マクドナルド』で冊子を開いた。『少子化』と『女性が輝ける社会』が気になった。課題が自分に近い。『少子化』では年ごとの新生児者数がグラフ化。 わたしが生まれた時の新生児は一、一七七、六六九人。 平成二八年では初めて百万人を割り、二九年は九四一、〇〇〇人の予測。これでは人口が減るのは当然。人口減は平成十九年から始まっていた。一〇年連続の減少。この流れでは今年も減る。平成二九年は四〇万人以上も減ると推定されていた。 平成二十二年の人口は一億二八○六万人。それから二〇年後には                           三分の一が六五歳以上。三八年後の平成六○年では人口一億人割れ。 地崩れを起こすように人口が減っている。 氷空ゆめは少子化をテレビで知っていた。 テレビでは具体的な数字を取り上げていない。いや、取り上げていたのかも知れない。わたしの記憶に刻まれていないだけなのかも。一億人を割り込む三八年後のわたしは五六歳。母さんと同じ年齢。 氷空ゆめは五六歳の自分と日本を想った。自分の五六歳を想い描けない。結婚して子供を育て、あと少しで育て上げる年齢が五六歳。出産が早い女性ならば子育てを終えている。わたしの子供は男なのか女なのか。子供は何人。夫はどんな男なんだろう。わたしは結婚していないかも知れない。でも子どもは必ず産む。シングルマザーの可能性もある。三八年後の母さんは九四歳。生きていないかも。 二〇年後は三分の一が六五歳以上。とすれば三八年後には六五歳以上は半分に近づく。こうなると街は老人で溢れている。マックに座っている半分は老人。今でも母の田舎に行くと村人の半分以上が老人。占冠には祖父母と二人の叔父と家族が暮らしている。従妹が四名。今も大家族。母に連れられて弟と一緒に年に二回は行く。祖父母は楽しみにしてわたしたちを待っている。商店街と繁華街なし。居酒屋が一軒。コンビニもどきのスーパーを兼ねた商店が二つ。書店が無い。何処にも新聞を売っていない。道を歩く人が居ない。子供が居ない。高校生も居ない。老人のほとんどが年金暮らし。それも自給自足っぽい暮らし。たまに出会う若者は移住者か役場の人。 いくら元気でも若者や子供と比べると老人は活きが良くない。老人は跳ね廻らない。ダッシュしない。歩きが遅い。動きも緩慢。バカ笑いしない。夢や目標に向かって突き進む老人と出会ったこと無し。雪が降り積もった時の除雪は老人の仕事。他にやること無し。何が楽しくて生きているのか不明。何時も周りを気にしているように見える。それは自分との比較。共通の話題は持病と孫と昔の自慢話。そして終活。どう考えても躍動していない。走っていない。今を生きていない。元気のない日本の姿ばかりが浮かんでしまう。 冊子には、少子化を喰い止め、人口減を防ぐ方策は、記されていなかった。氷空ゆめは、自分で考えろ、と言われているように思えた。どうして日本の若い女性は子供を産まなくなったのだろう。産まなくなったから少子化が始まり、つれて人口減が発生。高齢化社会の拡張は医療の進化のお陰もある。平均寿命が年々延びている。それなのに平成十九年から日本の人口が減り始めた。                           『女性が輝ける社会』のページを開いたとき「ゆめ。何やってるの。突然呼び出して」。仲美子だった。今は隣のクラス。「わるい。勉強してるんだ」                         「見れば分かる」「ごめん。ちょっと聞いて欲しくって。マック。おごるから」「分かった。シェイクつけていい…」「うん」。氷空ゆめは木村の話しからの顛末を伝えた。「私は自分が投票したくなる政策なんて考えない」                                      「どうして」「政治は嫌いなんだ。政治家にピュアを感じない」「そうだよね。ピュアを少し感じるのは小泉新一郎くらい。あとは魂胆を鎧にまとったジジイばかり。でもね。やるって決めたんだ」                                     「ゆめ。何をやらかそうと…」                                     「見て。『日本の一〇の課題』だよ。美子も知っている課題。こんなに課題があるのに知らないフリできないんだ。だから協力して」「協力って何さ」「女子高生の主張。わたしの政策をHPに載せたいんだ。だからHPを創って…‼…。格好良いのを創って…‼…。美子はパソコンの達人。名前を決めたんだ。『未来探検隊』。どう…」「結構良いネーミングじゃん。創れるけれど問題はゆめの政策」「大丈夫。何とかなる。何とかなるような気がするんだ」「何とかしてどうするの」「今は主張したいだけ。集中して勉強して考えれば『日本の進む路』が見えてくると思うんだ。精一杯やってダメなら諦める」「本当にゆめは小っちゃい頃から何も変わっていない。ただやろうとしてやる。先のことは何も考えていない。ひと言で言えばバカ」「わたし。バカなの」「バカ。でも私、そんなゆめが好きだからトモダチしているんだ」