世界4位の日本のODAの拠出額日本が世界第4位のODAの拠出国であることをご存じですか。主要援助国のODA実績(単位100万ドル)1 USA 34,152 2 ドイツ 24,977 3 イギリス 19,4104 日本 14,1645 フランス 12,136 (2018年 外務省公式サイト OECD統計より) 本クラウドファンディングの記事でも、最後の方で紹介している500リエル札に描かれた橋。カンボジアでは、知らない人はいないスピエン・ネアックルン(つばさ橋)です。美しいフォルムにほれぼれします。こちら、ドローンからの空撮で全景をご覧いただけます。素晴らしい撮影技術です。この橋の建設工事は、世界第4位の日本のODA(政府開発援助)の無償支援で行われた事業のひとつで、足掛け10年、総工費127,000,000ドル (約140億円)もの時間とお金、そして多くの人々の尽力で2014年に完成しました。困難を極めた実際の工事しかし、この工事は難航を極めました。それは、2,215mもの長さの橋をこの場所に設置することは、実際には図面通りにいかないことばかりだったからです。その理由は主に3つ。この場所におけるメコン川の水流がかなり強く、橋脚の基礎を打ち込むのに障害がありました。雨季になると水位が一気に上がるため、乾季の間にしか工事を進められませんでした。岸の両端に仕掛けられた内戦時代の数千の地雷や不発弾の撤去作業を合わせて行う必要がありました。日本のプロジェクトチームは、これらの障害を乗り越え、この橋を完成させたのです。日本のODAの特質このことにすごく感動を覚えるのですが、もう一つ、見えないところで日本のODAの誇れるべき点があるんです。それは・・・、日本の支援の質の高さにあります。理由の一つは、現地の従業員を雇って工事が進められたことです。請け負った工事に自国の労働者を引き連れてくることがありますが、日本は現場監督と技術者のみを派遣し、現地の労働者を使って橋を完成させました。理由のもう一つは、この時に技術供与を併せて行ったことにあります。ゆくゆくは別の場所に自分たちの手で橋を立てる日が来ることを見据え、現地の有能な技師たちに橋の建設のチーフを任せ、身をもって橋梁建築の技術を学ばせたのです。この2つには、国際支援の在り方に大きな示唆を与えるものであり、私の自立を助ける支援の在り方に大きなヒントを与えるモデルとなっています。さて、皆さん、日本が世界で第4位のODA拠出国であり、このような質の高い無償援助を行っていることをどのように考えますか。ODA無償援助の資金源は、国税ですので、これは国民の皆さま一人一人が誇っていいことです。開通式の様子です。フンセン首相をはじめ、多くの人々が橋の完成を喜んでいます。そして、それが、今もなお カンボジアの人々に大きな喜びを与え続けている事実をもっと知ってほしいとも思います。カンボジアでは、友好のしるしとして歌まで歌われています。歌の中に、繰り返し「ジャポン」「スピエンつばさ」が出てきますね。しかも、ODAの拠出国の中では、対人地雷を未だに生産していたり、軍需兵器産業ビジネスで巨額の利益を上げていたりする国に該当しないのが日本だという事実。平和を求める心は、戦後国民がずっと心の奥に灯し続けてきた大切な希望の光なのです。国会議員で、そんなことを堂々と述べてくれる人がいればいいなと思うこの頃です。下は、ボランティア総合サイト「アクティボ」で優良ピックアップストーリー記事として取り上げられたものです。今後のカンボジア支援の在り方についての考察本記事の内容に加えて、日本のODAと当クラウドファンディング事業の関連について書いています。ぜひ、お読みください。----------------------------------------------------------国際協力NGO チアフルスマイル代表 松田 辰弘Tel 050-3442-4663(Japan)Tel 092-681-788(Cambodia)HP https://cheerfulsmile.org mail mail@cheerfulsmile.org----------------------------------------------------------チアフルスマイルのアクティビティ英語教育インターンシップスマイルサポートツアー学校支援サポーター制度ボランティアスタッフ募集
教員養成大学での取り組み、教育の質的支援の一例をご紹介します。理科担当のバンダー先生が学生たちと外に出てきました。学生たちが巻き尺を支えます。そして、長い巻き尺のところどころにあるものを張り付けていきます。それは、太陽系の各惑星のカード。つまり子どもたちに惑星の位置関係を学ばせる活動です。宵の明星、明けの明星、金星が地球と隣接している惑星だとはっきりと理解できます。反対に、冥王星・海王星がいかに地球から離れているかも実感します。例えがいいかどうかわかりませんが、これが、よく言われる「エサを与えるのではなく、釣り方を教える」支援です。授業の合間に茶目っ気を見せる学生たち。左から、ヴァスナ君、ソンボさん、サモン君、ソバンナー君。これなら、自分で作って実際の授業でも活用できそうですね。彼女たちが、現場で実践していき、何万人もの子どもたちに天体への興味関心を喚起できることを思うと支援が無限に広がる可能性を感じて、わくわくしてきます。いつも明るかった35期生たち。今でも、彼らと過ごした日々を懐かしく思い出します。----------------------------------------------------------国際協力NGO チアフルスマイル代表 松田 辰弘Tel 050-3442-4663(Japan)Tel 092-681-788(Cambodia)HP https://cheerfulsmile.org mail mail@cheerfulsmile.org----------------------------------------------------------チアフルスマイルのアクティビティ英語教育インターンシップスマイルサポートツアー学校支援サポーター制度ボランティアスタッフ募集
カンボジアのスバイリエン州での先進的な取り組みをご紹介します。学校は、スバイリエンの街の中心部にあります。教員養成大学36期生の数学の実習授業を参観しました。何やら、子どもたちは、緑、黄色、赤のカードを手にしています。先生が問いかけると、子どもたちの手が挙がります。言語教育の充実が課題とされるカンボジアで、これほどまでに自らの意見が言えるのはすごいとしか言いようがありません。カンボジアでは、意見を言う時には、先生に両手を合わせます。子どもたちに課題を与え、主体的に考えさせる授業ですね。個人で考えを確かにさせる場です。教室が、学びの空気に満ちています。そして、指名を受けた生徒は前に出て、自分の意見を周りに伝えます。周りの生徒たちは、じっと聞き入ります。意味が分かりました。緑のカードは、同じ考えです。おや、一人黄色のカードを挙げている子が・・・。どうやら、付け足しのようです。クラスの子どもたちが良く育っているので、実習生たちも授業がやりやすいようです。このクラスの担任の先生がこちらの女性。カンボジアで、これほどまでに集中して授業に取り組んでいる姿を見たのは、初めてのことで大変驚きました。授業後、数学担当のセイハー教官から指導を受けます。このような場で実習できることは素晴らしいことです。担任の先生にお伺いしたところ、他州で取り組んでいるのを参観して、取り入れてみたとのこと。ううむ。この学校の取り組みを、多くの学校の先生方にも見てもらいたいと思いました。最後に、校長先生、副校長先生にも、学校の取り組みに感謝の言葉をお伝えしました。日本で言えば、研究校のような感じでした。カンボジアにも、このような先進的な取り組みをしている学校があることをご紹介させていただきました。先生方の取り組み次第で、子どもたちはさらに育っていきます。----------------------------------------------------------国際協力NGO チアフルスマイル代表 松田 辰弘Tel 050-3442-4663(Japan)Tel 092-681-788(Cambodia)HP https://cheerfulsmile.org mail mail@cheerfulsmile.org----------------------------------------------------------チアフルスマイルのアクティビティ英語教育インターンシップスマイルサポートツアー学校支援サポーター制度ボランティアスタッフ募集
教員養成大学は、州の基幹校となっていて、付属小学校・中学校・高等学校まで併設されています。いわゆる、お坊ちゃま、お嬢ちゃまの学校ですね。ここの子どもたちが、休み時間になると一斉に外へ飛び出してきて、思い思いに遊びます。女の子に圧倒的な人気を誇るゴム飛び。輪ゴムを数珠つなぎにして、ロープ代わりにしてまたぎます。頭上でも足さえひっかければ、ゴムが下がってまたぎ越すことができるという遊びです。男の子たちは、追いかけっこ、取っ組み合い、あるいは、ゴム草履飛ばして、当て合う遊びなどをやっています。小さな小銭をかけてやっている子もいました。(もちろん禁止です。)ちょっとぽっちゃりしている子を見ると、たんまり食べている家庭の子なんだと感じますね。(笑)付属小ならではです。何せ、カンボジアの地方の子たちは、栄養状態があまり良くない子どもが多いので、がりがりに痩せている子どもがほとんどです。「あんた、こっちへ来なさい。」女の子に翻弄される男の子。校内では、食べ物や飲み物を売っている売店が必ずあります。親は、毎日子供に2,000リエル(55円)ほど持たせます。子どもたちは、好きなものを選んで飲み食いする習慣を身に付けます。カンボジアの学校は、朝7:00に授業開始ですので、9時過ぎたころにはどの子もおなかがすくようです。我々の理数科等の前のフロアは、掃除が行き届いていたので、子どもたちの遊び場所になっていました。この場所、先生たちから見えない隠れ場所なので、子どもたちが好んで来ているようでした。何度注意されても、懲りない子どもたち。研究室によく遊びに来ていた子供たち。 この理数科棟は日本のODAで建てられたものでした。支援教材もたくさんありました。とても、懐かしいですね。----------------------------------------------------------国際協力NGO チアフルスマイル代表 松田 辰弘Tel 050-3442-4663(Japan)Tel 092-681-788(Cambodia)HP https://cheerfulsmile.org mail mail@cheerfulsmile.org----------------------------------------------------------チアフルスマイルのアクティビティ英語教育インターンシップスマイルサポートツアー学校支援サポーター制度ボランティアスタッフ募集
カンボジアにある程度大きなものを建設するのであれば、施工業者さんとの綿密なやり取りが欠かせません。皆様から頂いた支援金が、正当な用途に使われることを見届ける責任を私が負っているので当然なことです。すでに、奥のお二人の施工業者さんたちと、工事に必要な材料をリストアップしています。材料細目レンガ 2000個セメント 40袋タイル 20㎡パイプ 20m便器 3砂 2tトラック1杯小石 2tトラック1杯配管用パイプ 径100㎜ 20m、60㎜ 20m屋根トタン 16㎡ ペンキ 30L細かい砂 2tトラック1杯 ドア 5枚大まかに見積もっても、これだけで2,000$は超えるはずです。当然、途中で別途必要なものが出てきます。これらは、我々が直接卸問屋で購入して、学校に配送します。別に施工業者への施工料が発生します。新しいトイレは一人当たり300$です。2週間近くの労働になりますので、安いのかなと思います。施工が始まったら、コンポンスプー州に連泊することになりそうです。----------------------------------------------------------国際協力NGO チアフルスマイル代表 松田 辰弘Tel 050-3442-4663(Japan)Tel 092-681-788(Cambodia)HP https://cheerfulsmile.org mail mail@cheerfulsmile.org----------------------------------------------------------チアフルスマイルのアクティビティ英語教育インターンシップスマイルサポートツアー学校支援サポーター制度ボランティアスタッフ募集