烏梅と紅の会
月ヶ瀬では毎年梅の花が綺麗に咲きます。五月川を眺める美しい渓谷と梅の香り漂う早春の空気は古来より人々を魅了し、現在でも観光地として多くの人が訪れますが、この1万3千本の梅はもともと烏梅製造の為に植えられたものです。
烏梅(うばい)とは梅を伝統製法で加工したものです。遣隋使が薬として日本に伝え、紅花染めや口紅の媒染剤にも利用されました。かつて烏梅は高値で取引され、月ヶ瀬で400軒もの生産者がいましたが、明治時代に発明された化学染料によって烏梅の需要は急速に低下し、売れなくなりました。生産者は次々にやめていきましたが、梅古庵ではたった一軒になった戦後以降も毎年烏梅を作り続けています。
化学染めが主流の現代、烏梅を媒染剤にした昔ながらの紅花染めは、手間暇がかかる上に原料も高価で、少なくなりました。けれども烏梅を使った染物はとても美しく、手作業で丁寧に紅花を搾り、白の生地を美しい紅色に染めた時の感動は格別です。
烏梅と紅花と灰だけを使った伝統的な染物を残すため、原料の紅花を種から育て、収穫した紅花を使って染物ワークショップを行います。年々増える耕作放棄地で花を咲かせ、紅花以外にも大豆を栽培して薬膳味噌作りワークショップも行います。
この活動に共感し参加してくれる方を募集します。下記3つのコースを用意しました。皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。
紅花栽培と染物コース 受講料 12,000円(税込)(紅花染め教室のみ参加の場合は税込18,000円)小学生無料、中学生・高校生半額
紅花を一緒に栽培して、収穫後に紅花染めを行います。
紅花栽培を学び烏梅と紅花と灰だけを使う伝統的な紅花染めを体験できます。
2023年
4月2日(日) 種まき
5月7日(日) 間引き
7月2日(日)~10日(月)頃 収穫
7月23日(日) 種取り
12月3日(日) 紅花染め教室
※栽培状況によって日程が変わる事があります。
※収穫状況によって仕入れた紅花で染物教室をする場合があります。
大豆栽培と薬膳味噌作りコース 受講料10,000円(税込)
大豆栽培を学び、薬膳味噌作りを体験出来ます。(1人3kgの味噌)
2023年
5月14日(日) 大豆種まき
10月8日(日)頃 大豆収穫
1月14日(日) 薬膳味噌作り
※栽培状況によって日程が変わる事があります。
※収穫状況によって仕入れた大豆で薬膳味噌作りをする場合があります。
こんな方におすすめ
・伝統と耕作放棄地を活用したまちづくりに共感してくれる方
・自然の中で植物の一生を学びたい方
・原料の栽培から紅花染めや薬膳味噌作りを体験したい方
イベントに参加したいけど、月ヶ瀬まで遠くて来られないという方へ
梅古庵の梅干しや旬の野菜が毎月届く定期便コースに参加しませんか?
定期便コース
梅干しと季節の野菜セットお届け毎月1回 税込2,200円/月+送料
下記商品から毎月2点
南高梅干し、白加賀梅干し、紅映梅干し、城州白梅干し、小梅干し、小粒南高梅干し、
新作烏梅、完熟梅ジャム、ひのな漬け、赤カブ漬け、干し柿、赤しそふりかけ
新米、じゃがいも、里芋など
・健康食の梅干しが届きます。
・旬の野菜が届きます。
・烏梅の新作が届きます。
・体験イベントに会員価格で参加出来ます。
(烏梅見学会、里芋掘り大会、干し柿つくり体験など)