ストルバイト(ストラバイトともいう)結石をご存知ですか?尿路に形成される石のようなもので、それが出来ると排尿が困難(苦痛)になります。原因は水分摂取量の不足や食生活が主ですが、海に囲まれた離島の場合、水分を充分に摂っていても結石が出来る事がよくあります。石垣島では、まだ生後3~4ヶ月くらいの仔犬の尿検査をしたらストルバイトが検出されたり、内地では健康だった人が移住後に尿路結石になったりしています。傷病猫の保護をしているボラさんが尿検査をしてみると、結石がある猫が多かったりします。その原因は「飲み水」。石垣島の水はミネラルが多い、日本国内では珍しい硬水だそうです。その水の中に含まれるマグネシウムが、結石の原因となるのです。猫は尿路結石が起きやすい動物といわれています。そんな猫がミネラルの多い水しか飲めない環境で暮らせば、結石の確率は上がります。飼い猫や保護猫なら飼い主・保護主が軟水を買い与える事が出来ますが、屋外で暮らす地域猫たちは水たまりの水を飲んだりするのでそうはいきません。そこでラリマーでは猫たちの食事に配慮しようという事になり、下部尿路に配慮したフードの支援を募り、餌やりボランティアたちに配布しています。石垣島で猫を飼われる方には水道水にマグネシウムが多い事を考慮して飲み水やゴハンに気を付けてもらえるよう話しています。プロジェクト23日目、現在40人の方に御支援頂いています。4月30日まで拡散・支援どうぞよろしくお願いします。このプロジェクトはAll-In方式です。目標金額に関わらず、2022/04/30 23:59:59までに集まった金額がファンディングされます。支援総額により、TNR頭数・治療出来る地域猫頭数が変わります。
TNRに限らず、犬や猫の避妊去勢手術の前に投与するノミダニ駆除薬。いくつか種類がありますが、ラリマーでは画像の薬「レボリューション」を使用しています。レボリューションはノミなら卵・幼虫・成虫全て、ミミヒセンダニ(耳ダニ)や回虫まで退治してくれるお薬です。ラリマーが関わる猫たちは屋外で生まれ育った野良猫ばかりなので、体に色んな虫がついています。そのため、なるべく多くの種類の虫に対応してくれるお薬が必要になります。レボリューションは画像の仔猫用(体重2.5kg未満)なら1本1000円くらいで上記の複数効果があるので、保護施設に入る猫には必ずつけるようにしています。その「必需品」であるお薬が、新型コロナの影響で製造休止、石垣島の動物病院がどこも在庫切れになってしまいました。病院3つ回って全滅、往診専門の先生に電話してやっと1つ買えた状態(多分この島で最後の1つ…)です。ちなみに、2年くらい前はコンフォティスという経口投与タイプのノミダニ駆除薬があり、触ろうとすると暴れる人慣れしてない野良猫TNRに便利なんですが、そちらは日本での販売は終了してしまいました。しょうがないので触らせない子にはフロントラインスプレー(ノミ・マダニ・シラミの駆除薬)をシュパシュパかけています。しかし獣医師のお話によれば石垣島のノミはその薬に耐性がついてきて効きが悪いそうです。ノミ用の駆除薬は他にアドバンテージプラスというのがありますが、先日その薬をつけた猫が1週間後も大量のノミがいたという出来事があり、この薬も島のノミには耐性がついてしまってる可能性があります。他にはアドボケートやブロードラインという薬もあります。アドボケートはレボリューション以外で耳ダニにも効くお薬です。ブロードラインはノミだけでなくそれが媒介して寄生する瓜実条虫などにも効くお薬です。どちらも取り扱っている病院がそれぞれ1軒ずつくらいで品薄になっています。早く製薬会社の生産ラインが落ち着いてくれるよう祈っています。プロジェクト22日目、現在39人の方に御支援頂いています。4月30日まで拡散・支援どうぞよろしくお願いします。このプロジェクトはAll-In方式です。目標金額に関わらず、2022/04/30 23:59:59までに集まった金額がファンディングされます。支援総額により、TNR頭数・治療出来る地域猫頭数が変わります。
画像は去勢手術前に預かりさん宅に一時保護された猫くんです。とある自治会の地域猫活動エリアに去年入ってきましたが、予算の関係で手術は後回しになっていました。年度末になり、TNR予算が4~5匹分あるからオスメス問わずやりましょうという事になり、手術猫枠に入りました。去年くらいから島内のTNR意識が高まり、個人またはグループでTNR活動をする人が増えてきました。昨日もTNRチラシを貼らせてもらいに行ったお店の人から「友達が野良猫に餌をやっていたら子供を産んだので増え過ぎるのはマズイと思い母猫も仔猫も全部避妊去勢手術した」という話を聞きました。一方で獣医さんに手術予約を入れる際に「○日は〇〇(地区名)の猫の予約が入っている」という風に他の方がTNR活動をしている情報が入ったりもします。みんなの今年の努力の結果が、来年に出てくれたらいいなと思います。保健所のミルクボランティア募集も始まっています。石垣島ではもしも仔猫を見つけたら、まず母猫が育てているか否かを確認し、育児放棄と思われる子なら保健所へ連れて行き、そこからミルクボランティアに託されます。譲渡可能になる生後2ヶ月まで育ったら里親募集が始まります。保健所でノミダニ駆除・検便と駆虫・ウイルス検査・ワクチン接種まで済ませてもらった後、保護団体(ラリマー)の保護施設に移動します。島内で発見される仔猫の9割は野良の子と言われるくらい野良猫の多い石垣島、TNRを進めて保健所の収容が減るよう御協力お願いします。プロジェクト21日目、現在38人の方に御支援頂いています。4月30日まで拡散・支援どうぞよろしくお願いします。このプロジェクトはAll-In方式です。目標金額に関わらず、2022/04/30 23:59:59までに集まった金額がファンディングされます。支援総額により、TNR頭数・治療出来る地域猫頭数が変わります。
画像は3月12日に避妊手術予定の「ビッグママ」と呼ばれる猫さん。依頼人からふくぎの会が受付、ラリマー譲渡会の募金箱の支援金にて避妊手術する今年5番目のTNRです。募金箱の支援金で月に1~2匹ほどTNRが出来ていますが、野良猫が多過ぎて増える勢いにあまり追い付いていません。この他に手術費用は依頼人が負担、捕獲機の貸し出しや預かりなどでお手伝いするTNRもあります。TNRは多くの人の協力が必要な活動です。一方、成猫は里親希望皆無に近い石垣島ですが、「仔猫がいない今なら幸運あるかも」と、島猫見守るニャンの会が2匹の成猫の里親募集を開始しました。保護主となったYさんが自費で去勢手術した「マロ」♂リリース先から何故か20km歩いてTNR時の一時保護場所のガレージに戻った猫くん。歩いた距離も凄いですが、「餌を貰っていた場所」ではなく「数日いただけの場所」を選んで向かう記憶力も凄いです。TNR時の一時保護場所を好んで戻って来た猫なんて石垣島では初めてです。県外の方が費用を負担して下さり避妊手術した「ミサキ」♀この2匹は期間限定でラリマーの保護施設「猫の保育所ラリマー」にいます。4~5月になれば乳飲み子ラッシュが始まり、保健所に入るその子らが生後3ヶ月(体重1kg近く)になったらラリマーがレスキューして保護施設入りするので、マロとミサキが滞在するのは7月前までになると思われます。(保護施設から個人宅に移った後も里親募集を続けるか否かは保護主さん次第です)県外からの里親希望も飼育環境チェックが可能なら対応します。飼育環境チェックは団体の場合はその地域の保健所に確認して実在するか否かを調べてもらい、個人の場合は付近に住む協力ボランティアに代理で見に行ってもらったりしています。プロジェクト20日目、現在38人の方に御支援頂いています。4月30日まで拡散・支援どうぞよろしくお願いします。このプロジェクトはAll-In方式です。目標金額に関わらず、2022/04/30 23:59:59までに集まった金額がファンディングされます。 支援総額により、TNR頭数・治療出来る地域猫頭数が変わります。
画像は石垣島にある宿泊施設の敷地内に住み着いていた野良猫「ちぃ」、敷地内はカラスが多く、産まれた仔猫はいつも狙われていました。ちぃは餌やりをしていた従業員の話では「仔猫をカラスに食べられてはまた産んでを繰り返していた」そうです。ちぃが産んだ仔猫たち、近所に住む里親さんに引き取られました。ちぃが産んだ仔猫、従業員が自宅に連れ帰り飼い猫になりました。2019年1月1日、敷地内でカラスの群れが大騒ぎしているので察した従業員が駆け付け、物置小屋の下に隠れている仔猫たちを発見・保護しました。ちぃが産んだ仔猫たちで生き残ったのはこの3匹だけです。「産まれてすぐカラスに食べられてしまうなんて可哀想」と思った従業員たちは社内で署名を集め、母猫のちぃを避妊手術する事を決定、2019年1月31日、ちぃは手術を受けました。手術の日に撮影したちぃ。広大な敷地を持つ宿泊施設内で暮らす地域猫のいいところは、関係者以外立ち入れないので不審者は侵入出来ず、従業員や守衛さんが見回りをしているので虐待や毒殺の危険が無い事。ちぃは妊娠や育児から解放され、カラスに子供を食べられる悲しい思いをする事も無くなり、施設内で従業員やお客さんにゴハンやオヤツを貰って暮らしています。プロジェクト19日目、現在37人の方に御支援頂いています。4月30日まで拡散・支援どうぞよろしくお願いします。このプロジェクトはAll-In方式です。目標金額に関わらず、2022/04/30 23:59:59までに集まった金額がファンディングされます。