友人から電話で「実家の前に新しい家が建ってるんだけど、廃材がたくさん出とんよ。使えそうなの、もらっとこうか?」なんと有難い電話!用事があって、すぐに行けなかったので、夕方現場に。けっこう大きなコンパネ(ウッドショックの影響から、昔の2倍の値段!!)がたくさんあります!3cmもの厚みの物も!作業している方に断りを言って、頂きました!今日、3cmの厚みのある板を使って、溝のふたをやり替えました。実は、先日わざわざ訪ねて来てくださった方の車が、溝にはまりかけたんです。これでとりあえず、落ちずに済みます!!感謝です。しかしながら、新築の現場の余った廃材は、大きな袋に入れられて、クレーンでトラックに乗せられていました。あのまま捨てられるのですね・・・中には、くくられたまま(未使用)の材もありました。まるで食品ロスのようです。考えさせられました。
昨日は、入院中の義父とのリモート面会の日。家に帰ると、ポストに一枚のチラシ?が入っていました。読むと、なんと!教え子からの手紙ではありませんか!嬉しくて、「ありがとう!」と、声が出ました。よく覚えています。平和学習から「思いを表現」することにチャレンジした学芸会(今の学習発表会)のことを。劇から始まり、学んだことを伝え、自分たちの思いや考えを伝え、最後は思いを合奏で表現して終わりました。合奏のバックに映像を入れたのですが、当時はプロジェクターの性能があまりよくなくて、子ども達のバックに映像を入れるためにいろいろ考え・・・結局、バスケットゴールにプロジェクターをくくり付けて映像を映すという方法を思い付き…無謀ともいえるその考えを支えてくださったのが、教務主任でした。プロジェクターを入れる箱を作ってくださったのです。今思えば、「戦争や平和について考えてもらいたい!」という思いを支えてくれる方が必ず現れます。今回の「平和資料室開設」も同じです。『ありがとうございます。』と、大きな声で言いたいです。当時の学級通信子ども達は、よく分かっています。子ども達の考えは、平和に向かって真っすぐです。私もそうありたいと思います。
昨日、新しい平和資料室開設をご支援いただいているSさんが、「渡したい物がある」と言われるので、ご自宅まで伺いました。戦後、シベリアに抑留された叔父さんの遺品でした。シベリアで使っていたものです。以前、シベリア抑留体験者に話を聴いたことを思い出しました。極寒の地での重労働にとても見合うものではないわずかなパンを分け合って食べていたこと。さっきまで話していた人が気が付くと死んでいること。・・・「この器が、命をつないでくれたんだなぁ。」「命を奪う」ほどの「寒さ」や「空腹」・・・私には想像するしかできないけれど、いろいろ考えていたら、涙がこみ上げてきました。捉えられ、苦しめられたのは日本人だけじゃない。日本人に捉えられ、苦しめられた他国の人もたくさんいるのです。だから、戦争をしてはいけない。戦争にならないように、必死で努力することが大切なんだと思います。Sさんから預かった遺品。「想像」できるように、展示を工夫しようと思います。
今朝はカブトムシの幼虫は、みんな土の中に入ってました!きっと、「一匹一匹が安心できる空間」になったのでしょう。よかった!「一人一人が安心して暮らせる社会にしなきゃっ!」と、思ってしまいました(笑)さて。今日は、クラウドファンディングをしてよかったと思うことの一つ「会いたかった人と会えたこと」の話を。「北九州平和資料館」には、特攻隊で亡くなったTさん(23)の遺品を展示していました。特攻隊員Tさんの遺品私は、戦争のことを、より身近に、「自分事」として想像し、感じながら知ることができるようにと、展示の仕方をいろいろと考えていました。そんな折。Tさんの書簡(北九州平和資料館をつくる会の会報掲載)を見つけたのです。命令を受けての思い、状況、思い出、家族へのお願い・・・その書簡は、出撃命令が出てから、実際に出撃突入するまでに5通に分けて書かれていました。私は、この書簡を遺品といっしょに展示することにしました。また、Tさんの写真があった方が、「生」をより感じられると思い、探しました。展示する前に、寄贈してくださった方に許可を取らなければ。と思い、小野さんに尋ねましたが、今は分からないとのこと。「Tさんの死を無駄にしないためだ。」と、お兄さんの書簡を加え、展示に踏み切りました。ーーー多くの来館者が足を止め、書簡を読み、遺品をじっと眺めていました。ーーー閉館して、クラウドファンディングを始め、間もなくして、応援メッセージに「特攻隊で戦死した叔父の・・・」と! そうです。Tさんの身内の方からの支援があったのです。早速、ドキドキしながら、書簡のこと、写真のことを正直にお伝えして、謝罪しました。しばらくたって、丁寧なお返事が返ってきました。「謝らなくてだいじょうぶです。」と。ホッとして、目頭が熱くなるのを感じました。ーーークラウドファンディングをしてよかった。資料の話に戻ります。出撃直前の書簡は、只今ヨリ出撃シマス。四月二十九日午後天長ノ佳節ニ死セル喜ビヲ胸ニ。「天皇陛下のお誕生日という尊い日に死ぬことができることが、最高にうれしいです!」今で言うと、このような気持ちを綴っています。この書簡を読んで、「国を守るため、家族を守るために、自分を犠牲にする姿は、すばらしい!」「かっこいい!」「今、平和なのは、この人たちのお陰なんだね。」・・・いろんな感想があっていいと思います。でも、賛美して終わってはいけない。仮に子どもがこう言ったのなら、もう一言投げかけたいと思います。「どうして、国を守るため、家族を守るためなら、死んでもいい。と思うようになったのかな?」「どうして『戦争』をしたのだろう。戦争しなければ、死ななくてよかったんじゃない?」Tさん達多くの方々の死を無駄にしないために、私たちが過去の歴史を学び、『戦争の原因』を探り、『戦争』という手段を決して選ばないように、みんなで考えていくことが大切なんだと考えます。お兄さんの書簡にこう書かれていました。「恐るべきは教育のあり方」であり、私達は時代の歴史的制約を超えて平和とは何か、民主主義とは何かを死者に代わって考えなければなりませんし、その中から日本はどうあるべきかを模索して参る決意です。
何でしょう?!カブトムシの幼虫です!友人からいただきました。この時期、腐葉土をバクバク食べて大きくなるのです。「町」で飼うと、腐葉土を買わなくてはいけないのですが、新しい資料室には森があるので、腐葉土がたくさんあります。相方が毎朝腐葉土を足してくれています。4箱あるうちのこの箱だけは、朝来ると幼虫クン達が上に出てきています。今日は、両隣の箱に、30匹ほどお引越ししてあげました。明日はどうかな?来年の夏。無事に開館できたら、無事に成虫になったカブトムシくんを、来館してくれた子ども達にプレゼントしようと思っています。喜んでくれるかな。喜んでくれるよね。楽しみです。あ。子どもだった人も、子どもの心を持っている人にはプレゼントいたします。