昨年の6月23日(沖縄慰霊の日)にオープンした北九州平和資料室TICO PLACE。もうすぐ一年になります。「『サグラダ・ファミリア』でがんばりまぁす!!」と、決めていた『沖縄慰霊の日』にとりあえずオープンさせ、少しずつ少しずつ、考えていることを形にしてきました。(まだまだ道半ばです!)今は、一周年記念イベントの準備をしています。前のブログにも書きましたが、来館された方や応援してくださっている方に相談して、内容を考え、ようやく形ができました。テーマは、「戦争はイヤだ!」平和をつくる力をつけよう!!です。私は、戦争は、人間がつくるならば必ず、無くすことができると、考えています。そのためには、一人一人が、『自分には、戦争を回避し、平和をつくる力がある!』と、胸を張って言えるように、努力しなければ。そう思っています。そしてその手助けになればと思い、●「知る」●「平和を感じる」を具体化して、内容を考えました。6月23日11:00~『願児我楽夢(がんじがらめ)』のメンバー林内隆二さんのライブ林内さんが来館された時に、「ここで歌っていただけませんか?」と、思い切ってお願いしてみました。すると、「ぼくでよければ、一人でも二人でも、聴いてくれる方がおられるのなら、歌いますよ。」と、即答!!なんてステキなお方!!(あの時の感激はわすれられません!!)『沖縄慰霊の日』ということもあり、沖縄に関する歌も用意してくださっているようです!!楽しみです。13:30~『檻の中のライオン』の作者 弁護士の楾(はんどう)大樹さんの講演会 ※要予約→檻の中のライオン講演会申込 イベントを考えていたころに、黒崎で楾大樹さんの講演会があり、娘が参加しました。帰って来て、講演の内容に感激して、少々興奮気味で話をする娘が、最後に、「6月23日に講演会をしたい方いませんかぁ~?」と、楾先生がおっしゃっていたよ。と。これはチャンス!!次の日、お願いの連絡をしようとFBを覗くと、「6月23日は、行橋市に決まりました。」と。「あ~。一歩遅かったか」と、その悔しさをつぶやいたところ、ナント!!楾先生が、調整してくださいました!!なんてステキなお方!!(まだ何も準備していなかったので、慌てました(笑))戦争が終わってアメリカに占領され続けていた沖縄の人々は、基本的人権を大切にしたくらしができるように『日本国憲法』が適用される『本土復帰』を強く望んでいました。そんな人々に希望を与える『日本国憲法』について、お話して頂きます。※参加人数や天候によって、場所を「蜑住(あますみ)公民館」にするか「TICO PLACE」にするかを決めます。※地域の方のご理解のもと、運営することができています。各自、思いやりのある行動をお願いします。(「平和をつくる」実践です!!(笑))※お車でお越しの方は、できるだけ乗り合って来ていただけると助かります。お昼は、パンとお菓子のお店「Andante(あんだんて)」の米粉のパンと焼菓子の販売もあります。TICO PLACEをオープンする前から支援してくださっている方が始めたお店です。身体によくて、めっちゃおいしいです!!(やさしいお味)数に限りがあります(米粉パンは25~30個)が、朝から参加される方は、TICO PLACEでお昼を済ませて、講演会に参加することもできます!!7月21日(日)は、子ども向けイベントを考えています。只今、準備中。7月21日(日)は、ぜひ、親子で平和をつくる力をつけに来てくださぁい!詳細は、後日、ブログに上げます。
昨日は、憲法記念日でした。(→3年前のブログ正しいことは強いこと)開館してすぐに、中3と小2のお子さん連れのご家族が来られました。「ゴールデンウィークはどこかに行かれるのですか?」「特にどこにも…ここがメインです。」お父さんは閉館前の『北九州平和資料館』に来られたらしく、家族を連れてきたかったということ。「何てステキな方!!」(笑)と、嬉しくて、たくさんお話しました。でも話し始めて(兵隊コーナーで『戦争』の話をしました)間もなく、小2のお子さんから涙が溢れてきました・・・※最後まで家族みんなで学んで帰られました。子ども達は、まっすぐです。『人間って、すてきだな。』と、私に教えてくれるのは、多くが子ども達です。でも、純粋だからこそ、「慎重に」関わらないといけない。と、子ども達が来館してくれるたびに、自分自身を見つめ直します。(戦争中、「ぼくも大きくなったらお国の為に戦うぞ!」と思う子ども達を育てたのは、大人達であることを常に思い出します・・・。)先月来館した方(小3、小6のお子さんと、小3のお母さんと二人のおばあちゃん)から、うれしいメールが届きました。こんにちは。こまさんの話がとっても心に残ったSは、家で兄弟喧嘩する弟たちを並べて「こまさんがね、嫌いな相手でもいい所があるからそこを見つけて仲良くって言いよったんよ。」と伝えていたそうです。あと、本人自身があまり友達と上手くいっていなかったのですが、(面倒くさいのが嫌いなSが自分から離れていた感じ)、相手にもいい所があるかもと思って自分から歩み寄ってみた結果、すごく仲良くなって、今、放課後一緒に遊んだりするようになったみたいです。言葉を真っ直ぐ受け止めて、行動にうつしてみる素直なSでした。~S(小6)さんのおばさんより~夏ミカン取り放題!! 大好きなセミの抜け殻を見つけた!! 手作りシフォンケーキ「おいしい~!」※両親はビデオ上映会に参加中「生まれてきてよかった!!」と、一人一人がいのちを輝かせることのできる『世界』を目指した『日本国憲法』に思いを馳せながら、自分のすべきことを見つめています。自然の素晴らしさ、平和の素晴らしさ、人間の素晴らしさを伝えたい。
先々週の日曜日。「そちらに、三八式銃が置いてあるようですが、触れますか?」と、問合わせの電話がありました。「どんな方が来られるのだろう。」と、少々身構えて待っていた所、かわいい小学生(小6、小1)連れのお母さんでした。お母さんのお話では、息子さん(小6)が『ゴールデンカムイ』にはまっていて、その中に出てくる「三八式銃」にすごく興味を持っているということ。(『ゴールデンカムイ』を読んだことがなくて、慌てて調べたところ、「三八式銃」が出てきました。)少年は、三八式騎銃を手に取り、重さを確かめ、古くて壊れかけている槓桿(こうかん)をガチャガチャと動かしています。少々興奮していることを感じさせるその少年に、私は話しかけました。「かっこいいよねぇ~。それに、人間の知恵や技術が詰まったすごい道具なんよね。」「何をするために作られた道具かなぁ?」少年は、答えました。「狙うため。」賢そうなその少年は、私の質問の意図に気付いているように感じられました。「何を狙うためかな?」銃を触る手を止めることなく、少し間を置いて、少年は答えました。「・・・敵。」「『敵』って、何?」「・・・アメリカ兵かなぁ。・・・」「なるほどねぇ。・・・」「『アメリカ兵』って、何?」「・・・。」資料室に入って来るなり質問攻めに会い、内心イヤになったんじゃないかと思います。(笑)「『アメリカ兵』も私たちと同じ、命ある『人間』なんよ。」「この銃は、『人間』を殺すために作られた物なんよね。」「かっこいいし、興味を持って調べるのは素晴らしいことだと思うよ!でもね、『人を殺すため。命を奪うために作られたものである』ことは、いつも頭の中に置いていてほしいと、こまさんは思っています。」※「こまさん」・・・管理人の呼称そう伝えました。「お人形がある~!」八幡空襲を経験された方が創られた人形小学校に入学したばかりの妹さんの声がします。私は、「空襲」の話をしました。三八式銃を触っていた少年(お兄ちゃん)もやって来て、いっしょに話を聴いてくれていました。亡くなった方を横目に空襲の片付けへ「この経験をされたおばあちゃんはこの時、どんな気持ちだったと思う?」私は、少年に尋ねました。少年は、いっしょに聴いていたお母さんの方に近付いて行きました。「合ってるとか、間違っているとかは気にしなくていいんよ。こまさんだって、こんなこと、経験したことないから、分からないんよ。でもね、『想像する』ことが大事なんだと思うんよ。」そう伝えると、「こわい?」と、少年は答えてくれました。私は、「そうだよね。」と、受け止め、想像して考えたことを褒め、それから言いました。「このおばあちゃんはね、『何も感じなかった。』って、こまさんに教えてくださったの。『戦争だから当たり前』と思っていたんだって・・・。」「戦争はね、人の心まで奪ってしまうものなんだね。」少年は、展示室の入口の方に歩いていき、置いてある椅子に腰かけました。「お母さん、足がガクガクする・・・。」私は、少年に心を寄せました。少年にしてみれば、『爆弾が落ちて来る』とか『人が死ぬ』というようなことを本気で考えることなんかない平和が当たり前の日常から、突然そういうことを想像させられて、「ショック」を受けたのでしょう・・・私は、少年の近くに行き、言いました。「きれいな心をしているから、『怖い』と感じたんだよ!ホントにすてきな心をもってるんだね!!こまさんは、そんなすてきな心を大事にしてほしいと思ってるよ!!」私には、賢く、心豊かな少年が、いとおしく感じられました。その後、フィリピン戦に15~16歳で従軍し、悲惨な経験をした中村さんの話をしました。鉄かぶとで米を炊いた・・・最後は、終戦も知らずにジャングルの中を一人逃げ惑い、フィリピン人ゲリラに捉えられ、はりつけにされるという壮絶な体験。その話は少年には衝撃が大きすぎたのか、途中から、三八式銃をガチャガチャ・・・お母さんが真剣に話を聴いてくださいました。(笑)(でも、少年の「耳」はダンボになっていたようです。)あとは、『義手』の持ち主の経験を話しました。利き腕を亡くした方の人生は…命が助かっても、戦争は、その後の人生に大変な悪影響を与えるものであることを考えてほしくて。少年が、帰り際に私の所に来て、言いました。「ぼく、夢に見そう…」私は、少年の不安げな顔をじっと見ながら、ニコニコして言いました。「だいじょうぶ!!」「考えてん?! 夢の中で爆弾から逃げるとか、銃撃戦で殺されそうになるとか、そんな恐ろしい体験をしても、夢から覚めたら死んでない!!ちゃんと、生きてるから、大丈夫!!」「こまさんは思うんよ。夢の中で怖い体験をさせてもらって、『今の平和って有難いなぁ~』って、心から思うことができるって、ラッキーなんじゃないかな。ってね。『こわい夢、ありがとう!大事なことを教えてくれて。』って感じかな。」少年の表情は明らかに変わりました。考えるような表情ではありましたが、不安な表情とは違っていました。「来てよかったです。」お母さんの表情もすてきでした。(息子さんが「サバゲ―(サバイバルゲーム)に参加したい」と言っているということを、展示の説明をしている時に教えてくださいました。
初めてのビデオ上映会(2日目)を終え、日誌を書いているところに、義母からの電話。「今から資料室に行ってもいいかしら。」と。昨年、夫を亡くした義母。気持ちが落ち込むことが多くなり、認知症の症状も見られるようになったのですが、春を楽しみながら、資料室まで歩いて来るようになっています。おしゃべりをしながら、ブラックシアター用に子ども達に描いてもらった生きものを仕上げた後、「お義母さん、ミニミニシアターで、きれいな沖縄の海のビデオを見ましょうよ。」と誘いました。TICO PLACEを応援してくださっている方が寄贈して入れた『命の海』というビデオ。『命の海』には、世界一危険な普天間飛行場(米軍海兵隊の軍用飛行場)の移転問題の顛末が描かれています。●沖縄戦が終わり、普天間に住む住民が収容所で暮らしている間に、住民の土地が奪われ、飛行場にされたこと。●収容所から解放され、自宅に帰ろうとしたがすでに家はなく、仕方なく飛行場(基地)周辺に住んだこと。●基地のない、安心できる、普通のくらしを求めて、住民が非暴力での戦いを続けていること。●飛行場(基地)の移設先の大浦湾(辺野古)は、世界でも有数の多様な生物の住む場所であること。●辺野古への移設が、「ウソ」と「責任不在」で作られた文書による決定であったこと。・・・「私たちがいけないのよ。沖縄をまた、『捨て石』にしているのね・・・。」「今日は、知ってよかったわ。みんなに見てもらわないと。」義母が何度も繰り返します。国を作るのは、私たち国民です。そのためには、まずは、事実を知らなければ。ーーー義母の言う通りです。『命の海』は、ご希望いただければ、開館時、いつでも上映できます。来館予約の際に、お申し付けください。さて。なんだ?この写真は???ビデオ上映会に、2歳と9歳のお子さん連れのご夫婦の参加があり、上映している間、いっしょに遊んでいました。その時の写真。TICO PLACEを、子ども達が自然体験ができる場所にすることも目標にしているので、うれしくて、写真を一枚しか撮れず…それも、こんなにピントがずれてしまいました。正解は、子どもがオタマジャクシを捕まえているところです。初めは、跳んでいる虫にも驚いていたのですが、畑のルッコラの収穫から徐々に慣れていきました。2歳の妹ちゃんも同じでした。動くものを見ては、「こわい。」と、言っていたのですが、「ハチさんね。お花の中の甘いしるを集めてるのよ。だから、そっとしてたら、何もしないよ~。」「あ。ちょうちょさん。楽しそうねぇ~。」「いっしょあそぼ~。って言ってるよ。」・・・とお話すると、そのうち、見つけた虫を指さすようになりました。そのうち、自然を大切に思う心につながる、大事な体験です。お兄ちゃんは、妹の入れ物に一匹しかいないのを見て、「かわいそうだから、分けてあげるね。」と、何も言わなくても自主的に分けてあげていました。(平和のつくり方を知っている!!)それから、絵を描いてくれました~。(ブラックシアターに登場する予定)サイコーの一日でした!!「レンゲ畑を見た時、『今日、来てよかったぁ~!!』って思ったよ~!!」と、上映会参加者只今、レンゲ畑が美しいです。もう少ししたら、漉き込んで田んぼに変わります。
大変申し訳ありません。「丁寧に」実現していく―――と書いておきながら、焦ってブログを投稿してしまいました。問い合わせが来て、改めてじっくりと考えました。ホントに申し訳ありません。(HPの「おしらせ」の電話番号も間違っていました…)まず、もう少し内容について説明を加えたいと思います。<構成>は、第1部 沖縄戦第2部 占領第3部 凌辱第4部 明日へ で、2時間半のドキュメンタリー映画です。大人向けです。 監督の言葉ここで訂正です。「4回に分けて」ではなくて、2回に分けて上映します。1回目(前半)・・・第1部「沖縄戦」(約1時間)※体験者の語りや映像で、沖縄戦がどの様なものだったのかが描かれています。2回目(後半)・・・第2部「占領」~第4部「明日へ」(約1時間半)※戦後の、アメリカの占領下での、また、復帰後の事件事故などの、沖縄の人々が望まない沖縄の姿が描かれています。前半、後半をそれぞれ2週ずつ(各4回)上映しようと思います。(後半の3、4回目は5月3日、4日に行います。)●「日本語字幕」「日本語音声ガイド」付きで上映します。 視聴覚に不安がある方も、どうぞご参加ください。●子どもさんとのご来館、大歓迎!! 映画があっている間、小松が、子どもさんのお世話をします。(開設1周年に向けてのイベントの準備として、子どもさんに手伝ってほしいことがあります。ご協力いただけるとありがたいです。)●定員10人ご予約(090-4514-2365 小松)をお願いします。参加者の方に合わせて、私のできる範囲での説明やお話をしたいと思います。私が、今の平和に心から感謝し、平和のためにできることをしていこうと、強く思うようになったきっかけの一つが、『沖縄』でした。一人でも多くの人に、知ってほしいと思っています。どうぞ、お気軽にご参加ください。