「捨てられないパンフレット」を目指して(笑)ずっと頭の中で構想を練っていました(と言うほどではありませんが)TICO PLACEの思いを綴ったパンフレットは、2ヶ月前くらいから娘が作ってくれている(なかなかでき上がらない(笑))ので、『どんな場所か』が分かるものをと思い、作りました。こんな感じです。TICO PLACEの展示室は狭いので(のに?)、「物」といっしょに、びっしりと説明が貼ってあります。「読むのがイヤになる」方もおられるのではないかと思います(笑)。かといって、知らないおばちゃんにベラベラと説明されることがイヤという方もおられるのではないでは…そこで、パンフレットには、私が特に伝えたい物を厳選(選ぶの悩みました)して、紹介させていただくことにしました。はて?さかさまになってないですか?はい。「捨てられないパンフレット」にしたくて、折り目を入れて、チョキチョキチョキ。真ん中を切って、はい!できあがり!!ポケットにも入ります!出し忘れて洗濯されることさえなければ(笑)、「捨てられないかなぁ」と、思っています。えっ?「字が小さいのでは?」はい。私は、老眼鏡をかけなければ読みにくいです。ひと回り大きいサイズの物も作ろうと考えています!お楽しみに~!
只今、休館させていただいて、前資料館からとりあえず運んだ様々な物の整理、収納、また、新しく寄贈して頂いた物を展示する準備をしています。昨日9月4日は、お三方に、ご親族の遺品を持参、ご来館いただきました。オープンしてからの2か月間だけで、8人の方から寄贈を賜っています。その中で今回は「人形」を紹介します。五十数体の人形は、戦前から戦後(現上皇の結婚まで)の二十数年間のくらしの様子を表しているものです。この人形を制作した方は、90歳の方(Kさん)です。「孫が小学生の時に、電話をかけてきて、『おばあちゃん、昔のくらしのことを教えて。』と言うんですね。話して聞かせても、ちっとも伝わらない。『よし!人形を作って教えよう!!』と、作ったんですよ。」と楽しそうに話してくださいました。Kさんは、八幡大空襲を経験されています。当時、枝光から八幡高等女学校に通っていたKさんは、被災した街を歩いて学校に通ったそうです。途中、亡くなっている方を見ることもあったそうです。「怖いとか何も思いませんでしたよ。」Kさんは、静かにおっしゃいました。今振り返れば、Kさんとは、何度かお話をしているのですが、空襲に遭った話は、初めてお電話いただいた時だけだったように思います。その後は、人形そのもののお話や戦後どのように生きてきたかというお話でした。人形のお話をするKさんは、本当に生き生きとしています。戦争当時Kさんが身につけていた名札子どもの頃から絵を描いたり物を作ったりすることがお好きで、特に、洋服には大変興味があり、「私は、はっきりと覚えているんですよ。」と、ご自分でも自信をもっておられる様子でした。実は、寄贈の相談のお電話をいただいた時、私は、一体の人形を想像していたんです。「寄贈する場所を探して、いくつか資料館を訪ねたんですが、私がイメージする場所が見つからなくて・・・」とおっしゃられるので、「一度、お出でください。その上で決めていただけるとうれしいです。」と伝えました。娘さんと一緒に、TICO PLACEに来られた時に、人形の写真を持って来てくださったんですが、あの時の感動を今も忘れられません。戦争中の遺品ではないのですが、自然と涙が溢れてきました。「人間」を感じたんだと思います。人形を通して、お孫さんとのやり取り、空襲に遭った話、戦後の生活、Kさんの思い、・・・それまでKさんから聴いていた様々な話が沸き上がってきました。そしてKさんが、一針一針縫っている姿、昔のことを思い出しながら、どう表現しようかと考える姿、お孫さんにお話している姿、・・・どんどん私の中で想像が広がっていきました。私は、人形を通して、私が思う「人間のすばらしさ」を感じたんです。おそらく、一つ一つの人形に、Kさんの体験がぎゅっと詰まっているのだと思います。話 をしてくださるKさんから、溢れる思いを強く感じました。いいことを思い付きました!「お話をもっとたくさん聴いて、記録しよう!」「せっかくだから、『本』にしよう!!」見開きに、人形の写真と、その写真にまつわるKさんの思い出話が載っているという本。ワクワクしてきました。戦争を生き抜いたKさんの思いを知り、残すことができればと思います。いっしょにお話を聴きたい方、本作りに参加したい方、どうぞお気軽にお声かけ下さい!
8月が終わりました。今、立ち止まって、これまでのことを振り返っています。●自分が「資料館を引き継ごう」と決心した頃のこと●開館してからのこと二度と戦争できる国にしてはいけないそのためには、戦争を憎み、ホントの平和を願う仲間を増やさなければ!無関心な人たちにも「知る」機会をつくりたい!今の政治や教育に対する憤りが、私に火を付けました。戦争の時代を、理不尽な思いを抱きながら生きた人たちの「声」が、私を奮い立たせました。動き始めると、たくさんの方が応援してくださいました。多くの人の平和を願う気持ちが、私の支えになり、萎えることなく、大工仕事もがんばれました。(笑)これは、支援を集める際に提示した『新しい資料室でしたいこと』です。開館して2ヶ月。約300人の来館者がありました。①②を達成するために、今私にできる努力をしてきました。②に関しては、どうしても展示だけでは難しく、「説明(しゃべる)する」ことで補っています。だいぶ慣れてきました(笑)特に、小・中学生の反応が、印象的でした。展示している物について、具体的にどのように使われたのかなど、話を伝えることで、子どもが「もっと知りたい」という表情や態度をしてくれるんです。たとえば・・・●『こんなことに興味ないわ!』と、ツン!としてウロウロしていた6年生が、3年生の妹が真剣に話を聴いているのが気になって、話を聴きに来るようになって、気付けば妹の横に座り込んで、爆弾の重さ比べをしていました。●イヤーマフをしていた子。おそらく初めてのことを受け入れるのに時間がいるタイプなのでしょう。初めはちょっと離れて話を聴いていたのですが、徐々に私との距離が縮まり、気付けば身を乗り出すように話を聴くようになりました。気付けば、イヤーマフを外していました。いろいろな方に出会いましたが、ふり返ってみて、自分にできること、また、したいことは、子どもをはじめ、「(戦争の歴史を)あまり知らない」と言う人達の興味を引き出し、「知」を増やす力になること。だと思っています。「平和を願い、行動する人の数を増やす」ことが、「平和をつなぐ」力になると考えます。だから、『(戦争の歴史を)あまり知らない』と言う人たちのことを考えながら、③④⑤を具体化していきたいと思っています。まずは、涼しくなったら、『語り部の会』を開こうと思っています。『映画会』もできないかなぁ。とも。(第一回目は、「はだしのゲン」かな。)ここでおねがいです。資料室を維持するにも、いろいろな活動をするにも、費用が掛かります。「平和を願うみんなの力で」今後の平和資料室の維持運営や様々な活動のための経費を賄っていけないか。と考えた末、「TICOの会」を立ち上げることにしました。入会してくださった方の会費で、平和資料室の経費を賄っていこうということです。詳しいことは、TICOの会入会について ➡こちらをクリックしてご覧ください。どうぞ、TICOの会への入会をよろしくお願いします。
種から育てたひまわりの苗を、ボランティアの方が、暑い中植え替えてくださったお陰で、かわいいひまわりがたくさん咲きました。今は、ひまわりも種を抱え、コオロギやトノサマバッタがうろうろしています。まだまだ残暑は厳しいですが、自然界はしっかりと秋の準備をしているようです。「『沖縄慰霊の日』に開館する!」と決めて、コツコツ準備を進めてきましたが、自分が考えた計画通りに作業が進まず、最後の一か月は、死に物狂いでした。最終的には、「開館してから加えていけばいいか。」と気持ちを切り替え、自分的には少々中途半端な気持ちでオープンしました。オープンしてからは、予約対応、来館者対応、不足している事や物の追加・・・さらに、夏ならではの平和に関するイベントへの参加などなど、あれよあれよと、時が過ぎていきました。(もう、何も考えられないくらい、頭の中がいっぱいでした…能力の限界!)支援金の使途など、報告をしなければ。と思いつつ、追加で購入しなければならない物が次々とあり、日々の生活に追われ、伸び伸びになっていました。そんな時。支援者の方から、「会計しましょうか。」とお声かけ頂きました。もう、ホントに有難かったです。そして、きちんとまとめてくださいました。資料の収納ボックスや展示棚など、まだ購入しなければならない物がありますが、ひとまず報告です。ホントに多くの方々にご支援いただいたお陰で、戦争を知り、平和について考え、平和をつなぐ力になる場所「TICO PLACE」ができました。改めて、心より感謝申し上げます。これからは、長く続くように、また、充実した活動ができるようにと考えています。どうぞこれからもご支援ご協力よろしくお願いします。
今日は、敗戦の日。(あえて「終戦の日」とは呼びません。。。。)資料室をオープンして2ヶ月近くが経ちます。たくさんのうれしいことがあっています。「伝えたい!!」と、いつも思っているのですが、自分の能力が追い付いていなくて・・・●しっかりと伝えることができていること(昨日は、「時間がないから帰るよ。」と言われた小学生が「えぇ~!まだ聞きたい!!」と。お母さんには申し訳なかったけれど、ちょっとうれしかったです。●来館する若者たちに、平和を願う思いが強いこと、また、「正しい人権感覚」が育っていること、を感じること。(少なからず、戦後教育の賜物だと思います。)●「多目的トイレ」が足の不自由な年長者の方に役に立ったこと!・・・・ホントに、具体的にお伝えしたいことがいっぱいあります。とりあえず、今日(8月15日)の15:40から、RKBテレビの「タダイマ!」で、資料室を取り上げていただけます。よかったら、ご覧ください。