今日は、9月7日。※投稿し忘れていました。北九州平和資料室 TICO PLACE を開設させてから、1年と2カ月以上が経ちました。遅くなりましたが、この一年間の活動報告をまとめました。(会員の皆さまへと書いたものを、最後に貼っています)この夏は、昨年の夏とは違って、資料室から出て行って(出張)、戦争のことを伝え、平和について考えてもらうという機会を多く頂きました。(昨日は、小学校で4時間も授業をさせて頂きました。)そのたびに、いろいろと作り直したり、新たに説明を加えたりすることになりましたが、それが、私にとって、大変勉強になりました。また、呼んでいただいた先で、カンパをいただくこともありました。TICOの会に入ってくださっている方の会費と多くの方からのカンパによって、この一年、資金面での心配をすることなく、活動をすることができました。心より、感謝申し上げます。(以下、会計報告です)以上、一年間の報告とさせていただきます。今後ともTICO PLACEのこと、応援よろしくお願いします。また、「TICO PLACE の運営を資金面で支えたい!」という方は、ぜひ、TICOの会にご入会ください。よろしくお願いします。最後の最後に、来館された方からのメッセージを掲載させていただきます。先々週は大雨の中受け入れて頂いてとても感謝しています。その時の北九州の訪問の中でどこが一番印象に残ったかを生徒達に尋ねたら、かなりの生徒が「北九州平和資料室」と答えてくれました。小松先生の地道な活動や想いは、訪れる人に確実に届いていることを確信しました。 何が正解かは究極的には分からないと思います。何事も試行錯誤ですが、継続することはとても大切な気がしています。私たち世代が伝えなかったら、もうそこまででしょう。あっという間にあの戦争の時代に逆戻りしてしまう気がしています。これからもがんばっていきましょう。私もまたそちらに伺わせて頂きます。~広島から中・高生を引率して来てくださった先生より~先日8月18日、突然の申し出に対して、案内していただきありがとうございました。たくさんの手作りの資料館に温かさを感じましたし、展示品を学生さんに説明される時、歴史や寄贈された方の思いも寄せて説明されている姿を見て、教えられることがたくさんありました。伝承者として、一方的に話すのでなく、問いを投げかけ、考えてもらう伝承講話ということも考えさせられました。ありがとうございました。~広島で伝承活動をされている方より~
「どうして『戦争』によるさまざまな悲劇が起きたのか?」その理由を考えることができるような展示ができないか・・・そのことを考えられる展示を目指した、今年の『平和のための戦争展』(8/31~9/1)でした。図面上20mの展示スペースと計算して、家でゴソゴソ…日本の軍隊のしくみや実際については2m・・・ TICO PLACEにある実物資料や写真を活用しながら、「考える」展示ができないものかと、かなりの時間考えました。まるで、もう一度資料室の展示をやり直しているような、そんな感覚になりました(笑)結局、時間切れで、考えたことを十分に表現することはできませんでした・・・まだまだ、「言葉」や展示の仕方に工夫が必要です。これを土台に、また、来年に生かしたいと思っています。しかしながら、私の中には、戦争によって苦しんだ人(自国他国を問わず)が、それまで以上に強く住みつきました。それまで以上に、「戦争にならない方法」を真剣に考えています。9月には2度も、小学校に平和学習に行く機会をいただきました。修学旅行で大刀洗平和記念館に行く6年生には、『特攻』という事実があったことを知ってもらうだけでは、不十分だと思いました。「どうして、死ぬことを前提とした体当たり攻撃をしたのか?することになったのか?」と、そこを考えることが、本当の平和をつくる力になるのではないかと考えました。そういう気持ちに至らせた『教育』の話を、当時の小学生(国民学校)の日記をもとに話をしました。5年生の子どもたちには、少しでも戦争を自分事として捉えてもらいたくて、戦争中の日常の様子の写真をいくつか提示しました。今の自分たちと変わらない笑顔の人たちが、悲惨な体験をすることになってしまう・・・いろいろなことを学び、自分の頭で考えられる人になろう!と話しました。修学旅行で長崎に行く6年生には、どうして、北九州に原爆が投下される予定だったのか?と、当時の北九州のことを伝えました。そして同時に、原爆によって苦しんだ方(吉田勝二さんと谷口すみてるさん)の話をしました。一発の原爆により、人生がめちゃくちゃになること、また、生き残った自分の命を「二度と自分のような経験をする人が出ないように」と、「反戦」「核廃絶」に捧げた人がいて、今の平和がつくられていることを知ってほしいと思いました。この夏。出張展示を考えたり、出張学習を考えたりすることを通して、私の中にまた強く深く、戦争体験者の体験や『平和を願う声』が刻み込まれました。それに加えて、宮古島と石垣島に伺い、軍事化の現状と今を生きる人たちの『平和を願う声』を聴き、心に刻んできました。そして今、令和6年度日米共同統合演習(実動演習)「キーン・ソード25」について 2024年9月 防衛省より 令和6年度日米共同統合演習(実動演習)「キーン・ソード25」について 2024年9月 防衛省より新しく「特定利用空港」に指定された北九州空港をはじめ、沖縄や九州、全国で、これまで以上に大規模な日米共同演習が行われようとしています。この現状を、私の中に生きる多くの平和を願う人たちの声と重ね合わせて、今、自分にできる事を考えています。「『戦争のない世界』をつくる方法」を考えています。頭が痛くなるくらい考えています。私が考えたところで、何か変えられるわけではないことは分かっています。でも、考えずにはいられないのです。戦争は、人間がつくる。ならば必ず戦争をなくすことができる!!いつかきっと。その道筋を作りたいのです。
夏休みに来館した家族から、子ども達の作文が届きました。小学6年生と中学2年生の姉妹が夏休みの宿題として書いたものです。紹介します。まず、知ったことと自分が考えたことが分けて書いていることに感心しました。「戦争が起きていた時、教育で戦争のおそろしさを教えられていなかったりしたから、こんなことが起きたんだなと思いました。」悲惨な戦争について学ぶ理由をしっかりと理解していることに感激しました。「ちゃんといろいろ学べて、自分の考えを持てて、まちがっている人がいたら、だめだよって言えるようになればいいなと思いました。」「たとえば選挙で、その人がとてもえらい人でも、その人の周りの人とか、国民とかが、『この人だめだ』って思えて、悪い人が支配できないような世界になればいいなと思います。」よく考えていると思いませんか。具体的に、「どうすれば平和を築いていけるのか」と、自分事として考えている姿に感動すら覚えます。今のままの感覚を大事にして、さらに学んでいけば、主権者としての自覚と責任をもった大人になり、平和を築くことができると考えます。「なぜそんな戦争をしなくてはいけなくなったのかを知りたいです。なぜなら、人と人の命がなくなることを軽くはできないはずなので、何か重い理由があるはずだと思ったからです。」大人に、この子どもの考えを知ってほしいです。戦争を問題解決の手段として選ぶことを考える大人に、この子どもの考えを知ってほしいです。人と人の命がなくなることを軽くはできないはずなので、何か重い理由があるはず命を奪うという手段は、どんな理由があっても選んではいけない。ということを教えてくれたのが、あの戦争なんです。このことをすべての大人が肝に銘じ、今を生きる子ども達に胸を張って「だれの命もなくさない方法を考えるよ。」と言えるようにしなければいけないと思います。お姉さんの作文は以下の通り。戦争が、人権侵害の最たるものであり、『今』自分たち一人一人が幸せを感じながら生きられるように、守られていることに気付いています。戦争を知ることで、「ありがたい」という感謝の気持ちとともに、使命感も生まれていることに強さを感じます。知ったことを、平和を築き、つなぐために、どう生かしていくのかを考えることができる子ども達の姿に、元気をもらいました!!希望を感じました。この子ども達が、希望を失うことなく、人間の力を信じて生きていけるような社会をつくることが、私たち大人の役目だと思います。
久しぶりの投稿です。7月23日のイベントを終えて、自分の中での総括に時間がかかり、多くの方々への感謝をお伝えしないまま、時が流れています。イベントの片付けをしていたら、たくさんの差し入れが置いてありました。恐らく、イベント当日、余裕のない私を見て、みなさん気を遣われてそっと置いて行かれたのだろうと…不甲斐ない自分を応援してくださる多くの方々の気持ちに、目頭を押さえながら、整理しました。ジュース、ゼリー、アクエリアス、はちみつ(!!)、塩分チャージ、…今年の夏は、異常な暑さ!!資料室を開けた時に冷凍庫で冷やしておくと、来館したみなさんに喜んでもらえます!改めて、差し入れをありがとうございました。さて。TICO PLACEをオープンさせてから、時々、講演の依頼が来ます。そのたびに、断りたい気持ちでいっぱいになります。・・・「私は歴史研究家でも、戦争に関する研究者でもない・・・。」「悲惨な戦争を体験した方々、戦後、平和をつくり、平和を守ってきた方々の思いを繋いでいかなくては。そう思っただけなのに・・・。」と、マイナスな気持ちになって、自己嫌悪。そんな時は、出会った人たちのことを思い出して、「みなさんの経験を伝えるんでしょ!戦争のことに関心をもってもらって、平和をつくる力にしてほしいんでしょ!」と、自分に喝を入れ、話す内容を一生懸命に考えて、一生懸命に準備します。8月に入ってからも、出張講演に行きました。終わって、「やっぱり、私の話じゃ、物足りないよなぁ・・・。」と、泣きたいような気持ちで、ただただ暑さと疲れと戦いながら運転して資料室まで帰りました。数日たって、資料室に一通の葉書が届きました。涙が溢れてきました。受け止めてくださっている人がいた。と。実は、この日の講演内容は、自分で言うのも変ですが、「いいこと思い付いた!!」と思って考えたものでした。(よい感想をいただいたので、ちょっと調子に乗って紹介します。)講演ーーー。一方的に話すのではなくて、「いっしょに考える」ようなことができないかなぁ~。と考えた末に思い付いたものでした。「平和」へ向かう心はどの部分? 「戦争」へ向かう心はどの部分? 宇佐にお住いの佐田さんが、小学校5年生の時に書いた日記から、「軍国少年」に育っていく過程をいっしょに読み解いてみよう!というものです。(各自、「平和」に向かうと思う部分に赤線を「戦争」に向かうと思う部分に青線を引きます。「どうしてそこに線を引いたか」を大事に考えて行きます。)私は、平和をつくるのも、戦争をつくるのも、教育の力によるものが大きいと考えています。ここでいう教育は、「学校教育」「家庭教育」「社会教育」。大人が関わるものすべてです。そのことを証明しているかのような、佐田さんの日記。大人の関わり(声かけ、行動、買い与える物、経験させること…)で、佐田少年が変わっていっていることがよく分かります。その日は、11日分の日記から読み解いていきましたが、2日分↑だけでも、よかったら読んで考えてみてください。そして、自分自身の言動が、平和をつくるためのものになっているか、振り返って、生かしていきたいものです。
7月21日(日)。『TICO PLACE 開設一周年記念イベント第2弾』を開催することができました。「この暑さの中で、人々は戦っていたのです。空襲や原爆もこの暑さの中であったのです。だから、この暑さの中で戦争のことを学ぶことは意味があると思っています。」でも、主催した私にとっては、『大成功!!』とは言い難いものでした。朝は雨に見舞われ、昼間はカンカン照りの猛烈な暑さに見舞われ…イベント内容を考え始めて4ヶ月近く。振り返れば、考えを実現させるための敵は「天候」でした。(手作りのTICO PLACEでいろいろやろうということに無理があるのは分かっているのですが…)考えられるあらゆる場面を想定して、試してはやり直しの繰り返し。自分のできる精一杯の努力をしてきました。イベントが終わった日は、ヘトヘトでした。それなのに、夜中に目が覚めて、これまでの数か月のことが思い出され、涙が溢れてきました。悔しくて悔しくて・・・眠ることができず、悶々と考えました。何がいけなかったのか。どうすれば考えていたことを実現させられたのか。と。暑い中、若いスタッフが支えてくれました「すてきなスタッフを生かし切れていないんだ!!」「私一人では、限界がある。事前の打ち合わせや準備からスタッフに入ってもらえば、うまくいくかも!」2度のイベントを支えてくれたスタッフのがんばる姿が目に浮かびます。●若い人達が、感じがよかった。●若い人達の表情がとてもよかった。参加者の感想を思い出しました。『信じて呼びかけてみよう!!』そう、思いついてからは、あれだけ止まらなかった涙がスッと止まりました。日々の生活がある中で、そこまでやろうという若者がいるのか?なぁ~んて考え始めたら、マイナスだらけになって動けなくなってしまいます。きっと、TICO PLACEの『次の一歩』になる!!と信じて、やってみるしかないと思っています!!元気をくれるTICO PLACEのお花たち私の中では、反省だらけのイベントになりましたが、私が思い描いてきた形は見えたイベントにはなりました。支えてくださったスタッフのみなさん、応援してくださっている方々には、たいへん失礼な活動報告になってしまいました。ご心配おかけして申し訳ありません。参加された方々からは「参加してよかった!」という声をいただいています!!まず、参加者のみなさんからのうれしい声を紹介します。若い世代の取り組みが大事だと改めて思いました。若い世代が自分事と感じるためにこの取り組みが続くことが大事だと思います。学校で学ぶ平和学習だけでは足りない。先生や大人も多く参加したらいいと思う。スタッフの方の表情がとてもよいことが印象的でした。今日はお疲れさまでした。とっても良いイベントでしたね!福岡から来た妹も、「来て良かったぁ〜」と、大満足で帰って行きました。戦争を体験された三好さんのお話。88歳とは思えないしっかりとした口調での力のこもったお話に胸が一杯になりました。「これからはあなた達の番だ!頼みますよ!」とバトンを渡された思いがしました。雨やら暑さやらに翻弄されながらのイベント開催、本当に大変だったと思います。どうかお疲れが出ませんように!また、遊びに行かせてください。カマキリやカエルがたくさんいてわくわくしました。そして、思い出の写真で振り返ります。スタッフが撮ってくれていました!(演奏動画もぜひ!!)沖縄の大浦湾の現状を伝えるパネル展示新登場!!「TICO BOX」。絵本が入っています。支援者が作ってくれました!!けいこさんの心を揺さぶる絵本の読み聞かせブラックシアター「にじいろのさかな」~幸せになる方法とは?~こまさんの遺品トーク小学生のドラマーと金管楽器のコラボ演奏https://youtu.be/ZxblMOU58jA見事でした!!軍隊ラッパを吹いてくださいました! さすがです!鳴りました!!戦争体験を語り、平和を守っている憲法9条を守ってほしいと訴える三好さん休憩室自転車に乗ってきてくれた近所の子ミニトマト、おいしいよ!!カブトムシ、めっちゃ元気!!ザリガニ、釣れるかな?井戸水ミスト、気持ちいい!!水、おもしろ~い!!切れないようにそぉ~っと・・・ヨーヨー釣り~お祭り風でいい感じ~!春に生まれたカマキリ君も、きっといろんな試練を乗り越えて、成長しているのでしょう。TICO PLACEもがんばります!!