皆さまこんにちは。とらいふ武蔵野運営企画推進室の河原です。今日は、先日とらいふ武蔵野で起きたある事例から、緊急時におけるACPというテーマでお話したいと思います。(ACP:Advance(前もって)Care(ケアを)Planning(計画する)の略語で、将来の医療・ケアについて、本人を人として尊重した意思決定の実現を支援するプロ セスのこと)* * * 4月●日 9時33分事務所で仕事をしていたところ、看護師から内線電話が入りました。「入浴後、Aさんの様子がおかしく、脳に異変がある可能性があります」居室に駆けつけたところ、ベッドに横たわるAさんは、左半身に力が入らず、顔をしきりに右に向けて、呂律が回りにくい状態でした。脳卒中の疑いが強いと判断し、直ちに娘様ヘ連絡し、救急要請をすることになりました。9:50 救急隊到着。10:10 搬送先が決定しB病院へ搬送となりました。MRIの検査の結果、脳梗塞の診断がつき、神経内科の医師から次のような説明がありました。「現在は発症から4.5時間以内なので、血管に詰まった血栓を溶かす治療(t-PA療法)を実施できます。ただ、超高齢の方なので治療効果があるかはなんとも言えず、薬の副作用として出血のリスクが心配されます」施設職員から、Aさんは過去に原因不明の下血があったこと、2年前の面談でAさんと家族から身体拘束(安全のために体を紐などで縛り行動を抑制すること)は極力避けたいという意思表明があったことを医師に伝えると、「では尚さら慎重に考えましょう。積極的な治療を望まないのであれば、入院せず施設に戻るという選択肢もあります」という返答がありました。家族・主治医・施設職員による話し合いを行い、入院した場合としなかった場合のメリット・デメリットを比較して「t-PA療法は実施せず、脳梗塞再発予防の治療導入のために入院する」ことを決定。「身体拘束を最小限にするため、病院と施設で連携しながら早期退院を目指す」という方針を3者で確認し合いました。主治医の配慮により、とらいふ武蔵野の嘱託医の回診日(3日後)に合わせてて退院調整をしてくださることに。いちごのまわりにかわいい蜂がやってきました* * *Aさんの経過は良好で、まもなく退院されることが決まっています。Aさんの事例を振り返り、●発症から搬送までの早期対応が行えたこと●急性期の治療方針選択の場面において、主治医からの十分な情報提供があり、それをもとに家族・主治医・施設職員の3者がAさんにとっての最善を考えて方針を決定できたこと●入院時から退院支援についての話し合いができたことこれらのことにより、早期退院という結果に繋げることができたと考えています。* * *時間が勝負の脳卒中治療において、発症のサインをしっかりキャッチして早期に医療機関に繋ぐことはとても大切です。そしてまた、超高齢の、認知症等により意思決定が難しい状況にあるご入居者に対して、「平常時から本人・家族との関係性を築きながら継続的なACPを行い、緊急時のACPに繋げられるようにすること」の重要性について、私たち施設職員がしっかり認識して取り組む必要があると、あらためて学ばせていただきました。「Aさんが幸運の持ち主だった、で終わらせないよう、いつでもどの職員でも同じような対応ができるよう、振り返りと学びの機会を持つように」翌朝、顧問からこんな助言をいただきました。14号基(終わりかけののらぼう菜を事務のMさんが大切に育てています)Aさんから学ばせていただいたことを、とらいふのスタンダードケアとして定着させていけるように取り組みたいと思います。* * *長文にお付き合いいただき、ありがとうございます。ACP推進のための交流会、もしもの会を4月23日に開催いたします。ご興味をお持ちの方は、ぜひお問合せください♪とらいふ武蔵野河原優子
おはようございます。とらいふ武蔵野運営企画推進室の河原です。新年度のスタート、皆さまはいかがお過ごしでしょうか。今朝は先日行われた野菜の収穫作業の様子をご報告します。* * *3月29日 水曜日 快晴昼下がりのとらいふぁーむで、ご入居者7名と職員6名で賑やかに収穫作業が始まりました。「これ、全部抜いちゃって良いのかしら」「わー、かわいい。この赤いのはなに?」 「はつか大根ですよ」採れた!(常連とらいふぁーまーのOさん)10号基(2月に種まきをした小松菜・小かぶ・はつか大根)「私も赤いのが抜きたいの」そう呟いたのは入居者のTさん。小かぶを抜いていたところ、お向かいにあったはつか大根を抜きたくなったようです。いつも控えめなTさんが恥ずかしそうに自分の気持ちを表出される姿に触れて、なんだか温かくて嬉しい気持ちになりました。 「いつの間にこんな野菜を育ててたの?すごいね!いいね!」(介護職員Yさん)「今後も毎月、毎週何かをやっていきたい」(機能訓練指導員Sさん)「この笑顔をユニットの職員と共有したい」(ケアマネジャーKさん)新年度を迎え、とらいふ武蔵野には共に働く新しい仲間たちが入ってきます。今週は心待ちにしていたご入居者の退院もあります。春まっ盛りのとらいふぁーむで、「ご入居者と職員が一緒に幸せになれる」そんな活動をみんなで展開していきたい、とあらためて感じた一日でした。* * *収穫後のお楽しみ(事務Mさん作 小かぶの煮物)甘くて美味しい!とご入居者から好評でしたスナップエンドウの花が咲きました堆肥に紛れていたカボチャの種が発芽しました鳥の巣箱をつけました今日は爽やかなお天気の一日になるとのこと。皆さま、素敵な週末をお過ごしください。とらいふ武蔵野河原優子
みなさま、おはようございます。とらいふ武蔵野・運営企画推進室です。先日、とらいふぁーむにて「第二回もしもの会」が開催されました。今回は、ご入居者1名とご家族2名の合計3名が参加され、前半はもしバナゲーム、後半は武蔵野市が発行しているエンディングノートを開きながらのミニ講座を行いました。初対面の皆さんがそれぞれの立場から、在宅介護で大変だったこと、施設に入居してからの心境の変化、これからどう暮らしていきたいかなどについて語り合い、また、成年後見制度の利用方法など、もしもに備えた具体的な取り組みについても学び合うことができました。今日は、「もしもの会」が考えるエディングノートの意義についてお話したいと思います。* * *高齢化が進む日本において、ACPの推進は社会の大きな課題となっており、エンディングノートの普及はそのためにとても重要な役割を果たします。エンディングノートは、個人が自身の望む医療や介護、財産管理などに関する意思を記録するツールであり、自分が意思決定できない状況になった場合でも、家族や医療・介護従事者が適切な判断を行いやすくなるからです。ホップの苗(大事に大事に育てています)「もしもの会」では、参加者がエンディングノートを開いて自身の要望を書きとめることが、これからの人生のあり方を考えるきっかけになる、延いては自身の健康増進や介護予防に関する行動に繋がる、という効果を期待しています。そして、そのことは参加者のQOLを向上させることだけに留まらず、医療・介護分野の公費削減や、未来世代(子ども子育て支援)に対して、現役世代が責任を果たすための重要な手段になると考えています。「もしもの会」は、地域包括ケアシステム構築の一助となることを目標としながら、高齢者が安心して暮らせる社会を実現するとともに、次世代へ良好な環境を継承することを目指しています。私たちは、こうした考えが、地域全体で高齢者やその家族を支える力を醸成し、より強いコミュニティへと発展させる役割を果たすと確信しています。第二回もしもの会の様子(毎回お茶会のようなゆるやかな雰囲気で開催しています)* * *▼第三回もしもの会(概要)身近に起きるかもしれない「もしも」のことを一緒に考えてみませんか?【日時】2023年4月23日(日)14:00−16:00【場所】デイサービスセンターとらいふ武蔵野/とらいふぁーむ【対象】地域にお住まいの皆さん、入居者家族の皆さん(定員6名程度:先着順)【内容】もしバナゲームとミニ講座【申込・問い合わせ】0422−38−5221(担当:河原・宮澤・井口)皆さまのご参加をお待ちしております!収穫間近!長文をお読みいただき、ありがとうございました。今週は花曇りが続くようですが、まだまだお花見が楽しめそうですね。皆さま、良い一日をお過ごしください。とらいふ武蔵野井口・河原
皆さま、おはようございます。とらいふ武蔵野・運営企画推進室です。昨朝とらいふぁーむでは、入居者のAさんが、長い間会いたくて仕方なかったお相手と感動の再会を果たすことができました。そのお相手とは・・・Aさんの愛犬 ななちゃん(真っ白ふわふわ)Aさんのご家族がとらいふぁーむをお散歩コースにしてくれたことで、この再会が実現しました。「会えて嬉しいよ」としばらく感極まっていたAさん(と大興奮のななちゃん)でしたが、少し経ってから様子を見にいくと、そこには、穏やかな表情で静かに佇むAさんと、その横でくつろぐななちゃんの姿がありました。「家に帰って、ななちゃんの様子をみてあげないと・・・」と、普段からそわそわされることの多いAさん。すぐには会えないことを伝えると、がっかり淋しそうな表情を浮かべ、時に苛立つご様子もありました。* * *皆さんは『リロケーションダメージ』という言葉をご存知でしょうか。『リロケーションダメージ』とは、「住み慣れた場所から馴染みのない場所に転居して、環境が変化することでストレスがかかり心身に弊害を与えてしまうこと」を言います。Aさんに限らず高齢で認知症を患う方々は、施設入居に際して「見知らぬ施設に突然連れてこられた」(実際にはそうでなくても)という感覚に陥りやすく、混乱や不安から認知症の周辺症状(BPSD)が出現してしまうことが多くあります。そのような状況にあるAさんにとって、『春の陽の光を浴びながら、馴染みのご家族と愛犬と一緒にゆっくりくつろぐ』というとらいふぁーむでのひとときは、とても特別なものだったと思います。このエピソードの背景には、入居に際して「Aさんの大切にしていること」を教えてくださったご家族、それをケアチームに共有していた相談員、Aさんの言動からニーズを把握し発信していたユニットリーダー、Aさんに訪れたチャンスを逃さなかったユニット職員・・・とAさんを囲むチームメンバーの協働がありました。ケアマネジャーのMさん(野菜の写真ばかりじゃダメ!と花を撮影中・・・)午後になると、A様のユニットを担当する介護職員から、こんな報告が届きました。「とらいふぁーむから戻ったAさんは、ずっと穏やかな表情で過ごされていました。いつもと違うご様子に驚きました」* * *私たちは今日あらためて、認知症の周辺症状(BPSD)は、『ケアの質』に大きく左右されるのだということを再確認しました。ケアの質の向上のために、私たちがすべきこと。その答えは、とらいふ武蔵野のサービス理念にあります。とらいふのケアとは、入居者一人ひとりの生活を支えるために、その人を知り、その人の幸せについて考え、その人の生き方に沿った伴そう者になることである。サービス理念にある「伴そう」は、伴走と伴奏という2つの意味が込められています。後者の「伴奏」は、主役(入居者)が素敵なメロディーを奏でられるように、オーケストラの団員(家族や地域住民、施設職員などのチーム)が各々の音色を重ねて伴奏する、そんなイメージです。コロナ禍において、入居者と家族、家族と職員、地域住民との交流が激減し、その状況が今も続いています。このことがケアの質に深刻な影響を及ぼしていること、この現状をどうにかして変えていきたい、と私たちは強く願っています。一日も早く面会制限が緩和され、とらいふぁーむでたくさんの素敵な音色が奏でられることを願って・・・朝から長文にお付き合いいただき、ありがとうございました。週明けの月曜日、良い一日をお過ごしください。また来てねとらいふ武蔵野・運営企画推進室河原・井口
おはようございます。とらいふ武蔵野運営企画推進室の河原です。武蔵野市は雨の週末となりましたが、いかがお過ごしでしょうか。* * *3月16日 13時 とらいふぁーむに(株)スイベルアンドノットのKさんとHさんがやってきました!Kさんの持つバケツの中には、水に浸かったゴボウのような根っこたち・・・これがホップの苗なのだそう。この苗が、とらいふと同じ武蔵野市関前の農家であるOさんから株分けしていただいたものだと伺って、歓声が上がりました。Hさんからの説明を真剣に聞くT師匠土を被せる前スコップで穴を掘り、苗を入れて、土を優しく被せて、あっという間に植付け完了です。「苗を中心に、直接苗に当たらないように水をあげてください」とご指導いただき、「苗の周りに水をあげる!」と何故かみんなで復唱していました(笑)* * *作業の後、職員のMさんが収穫したてのらぼう菜を使ったスープとおにぎりを振舞ってくれました。スイベルのお二人からも「うまい!」をいただきました♪* * *ホップの生育は気候や土などの環境によるそうですが、順調にいけば7−9月頃に収穫を迎える予定です。ツルが建物の2階までのびるそうなので、皆さまもぜひホップの成長を見に来てくださいね。夏場は1日3回の水やりが必要とのこと。「水やりだけなら手伝える」という方がいらしたら、ぜひ 0422−38−5221 までご連絡ください!ご利用者、ご家族、地域の方々、職員、みんなで一緒にとらいふビールで乾杯できる日を夢みて・・・応援(&ご参加)よろしくお願いします!* * *明日 3月19日 14時〜16時 第2回もしもの会を開催します。まだ席に余裕がありますので、お時間の許す方がいらっしゃいましたらぜひご連絡ください。それでは、皆さま良い週末をお過ごしください。とらいふ武蔵野河原優子




