きかせてプロジェクトをご支援くださる皆様へいつも私たちの歌を応援いただきありがとうございます。作詞と歌を担当しております町田佳織です。今、きかせてプロジェクトのメンバーだっこさんと一緒に、きかせてよきみのこと 初のホールコンサートに向けて、いろいろな歌を制作しています。私は、身体介助や外出のために、「重度訪問介護」という制度を利用しており、生活に、介助さんが入っていますが、好きな時間や曜日に外出しようと思っても、介助さんがいないため車椅子に移乗ができなく外出がままなりません。元々健常者で歩けていたけど、障害者になり生活は一変しました。『介助さんのいない曜日があるので、日によってはベッドから車椅子に移れないために、寝たきりにならざるを得ない』。これが、例えば、年に数回の我慢ではなく、毎日の日常であること。これは、歩けて、健常者だったの頃の自分と比べると、とても異常なことです。「でも、しょうがないよね」と『最初から諦める』が前提でなく、「どうしたらできるか」考え、「こうしたら、できたよ!」という前例になりたい。きかせてプロジェクトの参加には、そんな思いも賭けています。6月、7月には、歌と演奏、全員でのリハーサルがありますが、6月はコンサート当日を支えてくださるボランティアさんの中に、たまたま、重度訪問介護の資格を持っている方がいて、今のヘルパーさんの人数や家族だけでは、どうしても足らないので、助けてもらい、7月はきかせてプロジェクト代表のきずなこさんに車椅子の移乗を手伝って頂いて、リハーサルに参加できることになりました。二人がいなければ「(全体練習の)録音を聴きながらやる」という選択肢等になりますが「私だけが、(本当は参加したいけど)介助さんがいないから参加できない」というだけの日常を、変えたい、「私もリハーサルに、その場へ行って、参加したい」という気持ちがあって、「私もリハーサルの場所まで行って、生で参加したい!誰か助けてくれる人はいますか」ときづなこさんや、当日ボランティアさんをやりたい!と手を上げてくださった方々全員に相談をしました。「家族だけ」でもできないしただでさえ日常的に人手不足と言われる「介助さんだけ」でもできない。社会参加には、柔軟に、いろいろな仲間が必要です。このプロジェクトを通して人との繋がりの中で、どんなに重度の障害当事者でも、やりたいことや夢を、柔軟なやりかたで実現できる、「前例の姿」を見せたいです。障害があっても、行きたい日に、好きなところに行けるように。福祉制度を使い、介助さんやボランティアさんとまずは自分が出かけたり歌う姿を見せて「私も歌を一緒にやりたい!」とか「私もできることを手伝うよ!」という仲間と繋がってゆきたいです。諦めたくないです。皆様のご支援を、引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。きかせてプロジェクト 作詞・歌担当 線維筋痛症当事者 町田佳織



