失語症への理解を広めるクラウドファンディングを応援していただきましてありがとうございます。 失語症当事者の方の声をご紹介いたします。
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発症して10年目になり、見た目には失語症と気づかれないようになりました。
でも、まだまだ、頭の中では言いたい言葉を探しながら、説明する時には文章が作れない状態です。
理解してもらえない苦しみ
簡単な会話ができればもう大丈夫だと、周りの人は理解しています。そうではないのです。会話中の、覚えていたはずの相手の言葉が、砂のように消えてしまって、何を聞いていたのかわからなくなる。
目の前で今、話したことがわからなくなるなんて、失語症で認知度が低下したんだと、次からは私を通して話してくれなくなる。
職場でも、病院でも、私の顔を見ても、声をかけずに、大切な話しは担当者経由で聞かされる。
もう少し、ゆっくりと、時間をかけて、簡潔に文字にして説明してくれたら、理解できるし、自分からも意見や感想を伝えられるのに。
「失語症には見えませんね」って言われる私でも、こんなモヤモヤした毎日です。
会話を楽しみたい
自分の想いを自分で伝えて、相手に受け取ってもらえる喜び。
相手の意見を聞いて、それに返事をできる楽しみ。
それこそが、失語症者を元気に積極的にさせてくれる方法だと思います。
「失語症の日」には
ゆっくり、時間をかけて、
文字にしながら、相手の顔を見て
話しをしてみませんか?
失語症者にするだけではなく
すべての人同士が
素晴らしいコミュニケーションを感じることができると思います
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西村からのコメント
話が盛り上がると、ついついスピードがアップしてしまいますよね。そんなとき
失語症の方は、「もう一回、言って」とか「え?なにそれ?」と割り込むこともできずに、輪に入れないのです。
「話し相手のちょっとした配慮があれば、理解があれば、私も会話が楽しめるのに」
そんなことを思っている失語症者はとても多いのです。
この女性が、お友達から頂いた花束です。
「今は、私の職場では失語症を知らない人はいなくなった」とのこと。
彼女の長年の想いが浸透したのですね。
活動報告
【これまでの活動報告】
当事者の声をご紹介① / 当事者の声をご紹介② / 当事者の声をご紹介③
/ 当事者の声をご紹介④ / ご家族の気持ち①
【応援メッセージ】
グラハム亮子先生 / 種村純先生 / 浮田弘美先生 / 大庭優香先生・幕田和俊先生