失語症への理解を広めるクラウドファンディングを応援していただきましてありがとうございます。 失語症当事者の方の声をご紹介いたします。
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会話に入れない、話せない僕がしてきた工夫
失語症になっていた時は、周りの人の会話についていけないので、単語と頷きだけで過ごしてました。基本的には聞き役でした。自己主張もしないし、聞き役に徹して、友達の輪には入ってました。
言葉が咄嗟に出ないので、代わりに親切な行動をしていました。行動は言葉より人間性が出るので、話せなくても本来の自分が出せたと思います。
それでも、話したいときは、前の日からシナリオを頭の中で作ってました。会話のやり取りを台本の様に考え、色んなパターンも考え、冗談も想定してました。
人との関りをあきらめないで
高次脳機能障害による二次障害もあったので、精神的なことも大切でした。
かっこ悪いことも多かったですが、あきらめずに人と関わっていました。真摯に対応して良い関係を築きながら生活してきたと思います。
でも、忙しくて配慮が出来ない時は上手く行かなくなります。
「絆」良い関係がカギだと思います
西村からのコメント
前の日からシナリオを・・これは私がオンライン言語リハビリ「ことばの天使」でご利用者さまに伝えていることです。たくさん、たくさんのシチュエーションを描いて、頭の中でシナリオを作るのです。「花粉の季節だね」を後輩に言う、上司に言う、家族に言う、それぞれ相手によって言い方が変わりますよね。
他にも、目に入ったものを言語化する。通りかかったすてきなカフェをどう表現するか?写真を撮ったら終わりでなく、その写真をことばで説明してみる。
活動報告
【これまでの活動報告】
当事者の声をご紹介① / 当事者の声をご紹介② / 当事者の声をご紹介③
/ 当事者の声をご紹介④ / ご家族の気持ち①
【応援メッセージ】
グラハム亮子先生 / 種村純先生 / 浮田弘美先生 / 大庭優香先生・幕田和俊先生