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因州小鍛冶 刃物鍛冶の支援よろしくお願いします

日本には先人の遺した伝世品が文化財として多くのこされ目にする機会にも恵まれています。私は鍛冶屋ですから、鍛冶屋の視点で先人の遺してくれた物を見てみますと、現代の我々が真似し難い仕事をやってのけている事に気付きます。少しでも長く鍛冶屋の仕事に携わり、先人の技に近づきたいと願っています。

現在の支援総額

266,500

38%

目標金額は700,000円

支援者数

17

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2024/03/22に募集を開始し、 17人の支援により 266,500円の資金を集め、 2024/05/18に募集を終了しました

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因州小鍛冶 刃物鍛冶の支援よろしくお願いします

現在の支援総額

266,500

38%達成

終了

目標金額700,000

支援者数17

このプロジェクトは、2024/03/22に募集を開始し、 17人の支援により 266,500円の資金を集め、 2024/05/18に募集を終了しました

日本には先人の遺した伝世品が文化財として多くのこされ目にする機会にも恵まれています。私は鍛冶屋ですから、鍛冶屋の視点で先人の遺してくれた物を見てみますと、現代の我々が真似し難い仕事をやってのけている事に気付きます。少しでも長く鍛冶屋の仕事に携わり、先人の技に近づきたいと願っています。

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全鋼刃物が珍しい?日本で全鋼でする鍛冶屋さんが少なくなった。。。???オールスチール(全鋼)の包丁って量産されてます。 一枚の鋼板から型抜きして、大量に。100円で店頭に並んでます。全鋼の刃物は。 鎌でも包丁でもはさみでも。安価な刃物は全鋼です。カッターナイフも安全剃刀も全鋼だから安価でできるんです。趣味でナイフメイキングされる方なんかは鉄工ヤスリを刃物にしたりしますが、全鋼です。ちょっと良い刃物を買おうとホームセンターに行くとします。 同じ刃物でも高い物と安い物があります。安い方が全鋼です。日本式の複雑な工程がない分、安価にできるのが全鋼です。海外の鍛冶屋さんも全鋼です。自動車の板バネで刃物をつくります。これも全鋼です。日本でも、本州以外は全鋼です。本焼き包丁も全鋼です。(本焼き包丁なんて販売する側はおいしいですよ。簡単に出来て高く売れる。) 鍛接なんてしなくてもまるまる鋼で作れてしまう。ですから全鋼でつくる鍛冶屋さんが少なくなったんじゃなくて鍛接できる鍛冶屋さんが少なくなったが正しいです。この誤解は本焼き包丁が高価に販売されている事が原因だと思います。 商売優先にしてしまった弊害ではないでしょうか?こういう誤解をさも本当のようにして商売をしている。 最近色々な業界のズルが露呈して世間の目にさらされる事って増えてきてますが、鍛冶の世界でも往々にしてあります。


温古知新
2024/03/26 09:40
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どうも 因州小鍛冶です。今日は私のもとに集まった、古い道具がその後どうなったのかについて紹介します。これは鹿児島の包丁です。90代のおばあちゃんに頂いた物です。鹿児島から嫁ぐ際にもって来た包丁です。研ぎ直してケースを作りとってあります。 光と銘があります。これは幕末の小さい鉈を記念して桜の木で型を取ったものです。この焼き物は江戸時代に製作された焼き物の失敗作です。 この人の焼き物は完成品があまりなく、木っ端の方が有名です。この方の工房跡地で陶器の破片ばかり収集する方もおられたみたいです。やっぱりこの方の破片が鳥取県立博物館にも保管されていました。 これも失敗したのか、ぐしゃっと潰れています。なまなましいですね。当時の職人の感情が伝わるようです。「いけん!こんなもん 世に出されん」と打ち捨てたんでしょう。 これを見つけたときは感動しました。これは桑切包丁です。車に踏まれてベコべコでした。修理中に刃が千切れてしまいました。 古い絵の中にもこの形の包丁が登場します。 昔は刀のような雰囲気の包丁だったようです。 因州小鍛冶もこの手の包丁を制作しております。 使いにくそうに見えますか? とても使いやすいですよ!


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因州小鍛冶です。今日は鳥取は倉吉市の鍛冶町にあるひろせや鍛冶さんの所へお邪魔しました。この地は室町時代、伯州広賀(ひろよし)という刀鍛冶が活躍しその後、江戸時代には千歯こきの一代産地になって栄えた地であります。ひろせや鍛冶さんはその末裔であります。私がひろせやさんを知った時には既に最後の棟梁は亡くなられており、店を閉めておられました。現在は娘さんが住まわれています。実は最後の棟梁が鎚を振るう姿が“男はつらいよ 寅次郎の告白”におさめらせています。写真は当時の撮影風景です。女優さんが見つめる先にひろせやさんがいらっしゃいます。さきの地震で崩れてしまった工房埃を被った鍛冶場 大将が亡くなられてから時が止まったままでした。『野鍛冶ひろせや「町中にこんな風情のええ鍛冶屋があるなんてよそにはなかなかありゃーしませんで。 ここら辺は鍛冶町といって昔は稲扱千歯や鋤、鍬、鎌といった鉄の農具を作る鍛冶屋さんが立ち並ん ど た もんです。日本一のたたら製鉄の産地、中国山地が近かったからでしょーか。今でもまだ実際に鍛冶屋さんが仕事をしとられます。 この「ひろせや」さんの名字は「広吉」という事ですけえ、その名前からして、室町時代以降続く刀鍛冶につながる古い家系の鍛冶屋さんじゃないでしょーかいな。」                 』ひろせや鍛冶屋さん。伝統工芸士。廃業しその後工房は文化財として残す話もあったが結局は音沙汰がなくなる。 片付けようにも片付けられずしていた所、2016年倉吉で地震が発生。工房も被害を受ける。屋根が落ち雨漏りする部分を補修し現状維持で今日に至る。記念に頂いた鎌 長細くなっているのは長年研ぐうちにちびたからです。こういった物ってなんて言えばいいのか。大事にとっておきたくなる性分なんです。ひろせやさんも大事にとって置かれていたみたいで。 物って100年経つと、つくも神という悪い神様に成ってもう少し経つといい神様になると聞いた事がありますよ。次回は私の元に集まった古い道具等がその後どうなるかを報告したいと思います。 


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皆さまお世話になっております。ここではほかの鍛冶屋さんが発信していない鍛冶屋の話を投稿し、皆さまにより興味をもっていただければとおもいます。では始めます。よろしくお願いします。冒頭の画像の鉄の棒の上の方をよく見てみると 分かりますか?ペタッとくっついた痕がみえます。剥がれかかっていますね。 鉄と鉄をくっつけることを”鍛接たんせつ”とか”鉄を沸かしつける”といいます。古来の溶接方法です。 この鉄棒を例にあげると、まずこの鉄棒は石垣を築くときに使う道具だったようでバールのように使っていたようです。先が曲がったり剝がれたりした鉄棒に、ほかの鉄をもってきて継ぎ足し継ぎ足しして使っていたことが分かります。 ほかにはこの碇(いかり)もそうですね。よくみると数本の鉄棒が束になって鍛接されています。 和包丁にわざわざ‘‘和‘‘とつくのは鍛接された刃物が外国にはみられないからです。実は日本でも本州だけのようです。日本の刃物は二種類以上の鉄と鋼を鍛接して作られています。 ふたつの金属をくっつけてひとつの製品にしている。。。 実はみなさんの家にもひとつは鍛接されたものがあります!! 小さなお子さんでも持っているものです。なんだと思いますか??知らず知らずのうちに鍛接された製品を持ち歩いています!(銃刀法に触れないので携行しても問題ない物です。)スマホ?では無いですね。ここ2、3年で全国津々浦々、老若男女に行き渡ったアレなんです。。。。。。。。。。。。。。。。それは新五百円です!! よく見てみると五百円の中心が繰りぬかれて色の違う別の金属がはめ込まれているのが分かります。色の違いが分かりましたか!?これが鍛接です。2つの金属が一体化してますね。そして和包丁の画像↓ 色の違いがわかりますね。よく見ると色の違いがわかります。 これが鍛接した部分です。鉄の種類が違うので境目が色の違いになって表れています。鍛接は昔は鍛冶屋さんが自ら行っていましたが(裏を返せば鍛接出来ない鍛冶屋は鍛冶屋とは言わない)、技術の難しさと効率化と省力化で現代では機械で鍛接された材料を使用する事が一般的です。 大八車の車輪の鍛接痕 古い鍛接痕を見ていると昔の鍛冶屋さんがしょっちゅう鍛接をされていた事が分かります。因州小鍛治製の刃物は鍛接にこだわっております。次回以降も、なぜ鍛接するのか?全鋼って?などについて投稿したいと思います。一般的な全鋼のイメージがひっくり返ります。もし今高価な全鋼の包丁を買おうか迷われている方おられましたら、もう少しお待ち頂きたい内容です。ご覧頂きありがとうございました。どうぞよろしくお願いします。 


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ご覧頂きありがとうございます!因州小鍛冶です。お気に入りして頂いた5名の方ありがとうございます!私は他では発信していない鍛冶屋の本音を綴り鍛冶屋の現状をより知って頂きたいと思います。今日はこれ。冒頭の鉄の輪っか。 この輪っか=リングは口金(くちかね)といって刃物のこの部分を補強する為の物です。 小さな道具ですがこれが包丁作りより難しいです。 どういう事かと申しますとこのリング、鉄の平板をくるっと巻いて端と端とをくっつけます。このくっつける事が難しいです。 鉄をくっつけることを鍛接(たんせつ)とか沸かし付けと言います。では他の鍛冶屋さんはどうしているか。韓国ではくっつけずにクルッと丸くしてそのままにしていました。 日本の鍛冶屋さんではボルトとかパイプを買ってきてできた物を加工して輪っかを作っていました。つまり平板から鍛接してつくる工程を省いています。今ではプラスチックのものもありますね。 この鉄の口金作りが難しく代替品も安くでありますからやる鍛冶屋さんは無くなりました。鉄の口金作り、時代を遡るごとに巧みになっていきます。 一体どういう仕掛けでやったのか。不思議です。もし画像の口金を特注してもできる鍛冶屋さんはおられるのでしょうか。。。近世の口金鉛筆でさした部分 鉄がペタッとくっついているのが分かりますか!?番線を巻いた口金因州小鍛冶製の真鍮の口金と鹿角の口金皆さまの愛用の刃物の口金はどうなっていますか!?