皆さま、いかがお過ごしでしょうか。ここ新潟も朝晩の気温がぐっと下がり、秋の気配が濃くなってまいりました。季節の変わり目ですので、どうぞ体調を崩されませんようお過ごしください。さて、私たちのクラウドファンディングも残り日数が半分を切り、折り返し地点を迎えました。まずはここまで支援いただいている皆さま、そしてgrains.のオープン及び薪窯パンを楽しみにして下さっている方々へ心からの感謝を申し上げます。お一人おひとりのご支援が、私たちの歩みを力強く後押ししてくださっています。現在、薪窯プロジェクトも着実に前へと進んでおります。ヨーロッパでは日常のように見られる「薪の炎でパンを焼く風景」ですが、パンの歴史の浅い日本では前例が少なく、予算の中で成り立たせることは容易ではありません。煉瓦一つ、鉄部品一つにも専門の知識が必要で、設計から施工まで多くの方々のお力添えをいただいています。あらためて「パンを焼くための窯・パン屋を一から作る」ということが、どれほど大きな挑戦であるかを実感しています。それでも、薪窯で焼いたパンを皆様に届けたいという確固とした想いがあります。香ばしさが翌日まで続き、内側はみずみずしく口溶けが良く豊かな食感を保ちます。薪窯が素材本来の香りを最大限に引き出してくれるのです。特に新潟産・国産の小麦は、その風味や甘みが薪窯の力でより一層際立ちます。薪窯は「土地の恵みをどう表現するか」に直結する大切な要素だと考えています。この窯が完成した暁には、私がヨーロッパで過ごした10年間の経験と技術をすべて注ぎ込み、新潟の小麦の価値を存分に引き出したパンを皆さまへお届けできると信じています。まだ道半ばではありますが、少しずつ形になっていく様子を、こうしてご報告できることが大きな喜びです。皆さまの応援を胸に、残りの日々も全力で進んでまいります。どうか引き続き温かいご支援を賜れれば幸いです。季節の変わり目、どうぞ健やかにお過ごしください。そして、薪窯から生まれるパンを一日も早く皆さまにお届けできるよう、努力を重ねてまいります。grains. 西方 健






