ワロックの体験会の会場を探していた、あの日。
「八幡さまを使ってください」
真弓さんのその一言から、すべてが動き始めました。
ワロック体験会の場所を探していた私たちに、真弓さんがそっと差し出してくれたのが、八幡さまでした。
そのやさしいご提案に背中を押されるように、私たちは八幡さまへ打ち合わせに向かいます。
——その、すぐあとでした。
南三陸町の復興を取材している記者さんが、同じように八幡さまを訪れていたのです。
まるで、何かに導かれるようなタイミングでした。
その場で真弓さんは、機転をきかせてこう提案します。
「それなら、3.11の前に、ここでワロック体験会をやりましょう」
私たちはこれまでも、南三陸で毎月ワロック体験会を続けてきました。
だからこそ、その流れを受けて、記者さんは11月から取材をスタート。
さらに、ここにもうひとつのご縁が重なります。
記者さんは、秋田の放送局。そしてワロックは、秋田が発祥。
まるで点と点がつながるように、ワロックにフォーカスした取材が始まっていきました。
ひとつの「やってみよう」が、人と人をつなぎ、物語を動かしていく。
ここから、奇跡のような出来事が、静かに、確かに、始まっていきます。
そしてこの流れは、やがて——「防災風呂敷」という、命をつなぐ取り組みへとつながっていきます。
この物語の続きを、どうか一緒に見届けてください。



