「保育ってなんだろう?」という問いは、永遠のテーマです。ある人は、それは子どもの発達であると言いある人は、それは基本的生活習慣であると言う。また、子どもの自立だ、いや子どもが愛されることだ、とにかく様々な価値観が話されます。バラバラなんですが、保育とは「多様性である」というのは間違いないことなのでしょう。この新型コロナ下でちいろばも休園状態が続いていました。時間ができたと言えば、そうなのかもしれませんが、僕ら保育者にとって「保育が制限される」というのは本当に致命的で、日を追うごとに、「あー保育がしたい。子どもたちに会いたい」という想いでフツフツします。時流に乗って、オンラインなるものを使い、画面越しに子どもたちと交流すると、余計にフツフツ感が増します。https://youtu.be/A0DIW4ku84Eそんな中、GW明けの1日目を登園日とし、制限はあるものの来週からは分散登園を決めました。登園日1日目。久々に園にやってきた子どもたちの表情は明るく、こちらもものすごく穏やかな気持ちになります。自然は心地よく、子どもたちの一挙手一動は、この「仲間」と、この「時間」を「ここ」で過ごすことの喜びに溢れていました。やっぱり保育は大事です。子どもたちに、仲間、時間、空間をゆったりたっぷり保障すること。土台はここにあると改めて確信させられます。家庭では実現できにくい、この間の関連性を、保育は叶えられるのです。そんな事を思っていると、ある新年長の女の子がやってきて「わたにぃ、ほら!キレイでしょ!アブラチャン^_^」と言いました。まだ新芽なので、判別つきにくいんですが僕が、「どうしてこれがアブラチャンってわかるの?」と聞くと、「だって、アブラチャンの匂いがするから決まり!」と答えました。この何気ないやりとりは普通に聞こえて普通ではないのです。匂いでわかるという、ここに至るまでに、彼女はこれまでの2年間、ゆったりたっぷり五感をこの森に突き合わせていたんだとわかりました。嬉しかった!この森という世界で、子どもから大人までの仲間に出逢う。そうだ、保育って「出逢い」かもしれない。直接じゃないと味わえない豊かさと幸せ感。出逢ったこと、今出逢っておくということ。これがきっとちいろばのテーマです。日常の保育が普通ではなくなった今、ちいろばの理念「0歳から100歳までの子どもたちと共に、いつもここにあるみんなの故郷になる」がより存在感を増したように思います。0-100歳の出逢いから生まれる幸せ感をたっぷり感じられるちいろばコミュニティーを目指してこれからも歩んでいこうそう強く思ったGW明けの登園初日でした。ちいろば わたにぃ



