公演関係者のからのコメントや、マームとジプシーがお世話になっている方々より応援コメントを続々といただいております。初めてマームとジプシーを知ってくださった方もいらっしゃると思いますので、コメントをいただいた方との関係性と共に活動報告にも日々紹介させていただきます。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー高橋源一郎(作家)何度でも「cocoon」を「cocoon」を最初に観たとき、ぼくを襲ったのは名状し難い感情だった。確かに「感動」はしていたのだと思う。でも、それは単純に「感動」と呼ぶことができないものだった。遥か数十年も前に、とっくに終わってしまった「戦争」。ドキュメンタリーや映画や本でなら知っている「戦争」。親や親戚がしゃべっていたけれど、ぼくには関係がないと思っていた「戦争」。しかも、その場所は、「内地」から遠い沖縄で、登場するのは、やはり自分とは縁がなさそうな少女たち。その、遠くにあったはずの「戦争」が、すぐ目の前で再現されていた。いや、「再現」ではなく、ほんとうにぼくの前で初めて起こった。気がついたら、ぼくは、あのときのあの場所に立たされていた。否応なくだ。彼女たちがそうであったように。そのような劇を観るのは初めてだった。思い出した。ぼくは「感動」したのではなく、傷ついたのだ。そして、「cocoon」を観るたびに、ぼくはまた新しく傷つき、出血する。それでも、何度でも、ぼくは「cocoon」を観たくなる。何度でも、繰り返し。どうか、「cocoon」が、もっとずっと広い場所まで届けられますように。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー高橋源一郎さんとは、作者が自身の作品を朗読する東京芸術劇場の企画「自作自演」にて、藤田が2014年にご一緒しました。ご本人がパーソナリティを務めるラジオにも何度か藤田をゲストでお招きいただき、昨年の8月にも「高橋源一郎の飛ぶ教室」に出演させていただきました。また、2016年にはゲンロンカフェの企画で対談を実施、お話をする機会をたくさんいただいています。たびたび私たちの作品を観にきてくださり、『cocoon』も、初演、再演、今回の再再演とご来場くだいました。ご自身も戦争をテーマとするエッセイなどを執筆され、昨年は新たに書籍を出版された中、様々な場で『cocoon』についても触れてくださっています。『cocoon』の観劇体験と共に作品の根底にある藤田の思いを掘り下げ、演劇や文学という表現の世界には何ができるのかということを言葉にしてくださっているように感じます。
このプロジェクトに際し、藤田と関係者によるトークを収録しました。2月8日から2月12日の期間、5回にわけて公開していきます。どのような思いで沖縄という土地に向き合ってきたか、クラウドファンディングや円盤化に向けての想いなどを語っています。ぜひご覧ください。クラウドファンディング終了まで残り僅かですが、引き続き応援のほどよろしくお願いいたします。◉藤田貴大インタビュー「たくさんの声を集めて、先の時間へつなげる」(34:04)出演:藤田貴大、橋本倫史(聞き手)配信日:2023年2月8日 19:00配信URLはこちらなぜこの作品を円盤化するに至ったか、そしてクラウドファンディングで支援を集めて製作することにした理由を藤田が初めて語ります。◉藤田貴大×青柳いづみ 対談「映像から見出す、演劇の価値」(40:00)出演:藤田貴大(マームとジプシー)青柳いづみ(Light house・cocoon 出演)橋本倫史(聞き手)配信日:2023年2月9日 19:00配信URLはこちら2013年から沖縄に向き合ってきた10年間の時間、主演の青柳いづみから見える作品の世界と自身の出演作が円盤化され残っていくことについて話しています。◉藤田貴大×岡本尚文 対談「外から沖縄を見つめ、作品を描くこと」(45:39)出演:藤田貴大(マームとジプシー)岡本尚文(cocoon 記録写真/Light house 宣伝・記録写真)橋本倫史(聞き手)配信日:2023年2月10日 19:00配信URLはこちら沖縄と東京を往復しながら活動を続ける写真家・岡本尚文さんをお招きして、藤田のクリエイションや作品に感じたこと、ご自身の活動のなかでの沖縄との関わり方をお話いただきました。◉林香菜インタビュー「上演作品の映像化・クラウドファンディングについて」出演:林香菜(合同会社マームとジプシー代表/Light house・cocoon 制作)橋本倫史(聞き手)配信日:2023年2月11日14:00制作サイドの視点で、クラウドファンディング実施に至った経緯、上演作品を円盤化する想いなどを語っています。◉2023年2月12日14:00配信予定詳細は近日公開。
公演関係者のからのコメントや、マームとジプシーがお世話になっている方々より応援コメントを続々といただいております。初めてマームとジプシーを知ってくださった方もいらっしゃると思いますので、コメントをいただいた方との関係性と共に活動報告にも日々紹介させていただきます。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー名久井直子(ブックデザイナー)マームとジプシーの作品を初めて観てからだいぶ経ち2014年には「マームと誰かさん」の題材になるという稀有な体験をさせてもらいました。初めて仕事をした「カタチノチガウ」からも、もう7年。点線のように藤田さんや、マームのみんなと仕事をしながら、わりと近くで見つめてきました。関わった舞台は、何度も観ることがあり、ふしぎと現れる毎回の違い、回数を重ねてゆくことの尊さを感じてきました。それを今、パッケージにとどめるということは。薄く丸くなって、場所も時間も超えて届くようになることが、とてもうれしいけれど、その時間だけの舞台も、まだまだ観ていきたいと思うので、いまは、記憶を埋めるように、映像を楽しみたいと思います。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー名久井直子さんとは、2014年にマームと誰かさんシリーズ『名久井直子さん(ブックデザイナー)とジプシー』で初めてご一緒しました。『名久井直子さんとジプシー』は、ご本人へのインタビューをもとに舞台作品として編成。青柳いづみさんが名久井さんを演じ、本番当日は、青柳さんが演じている舞台の近くで名久井さんに机に向かってもらい実際のお仕事をしていただきました。2017年には、名久井さん、歌人の穂村弘さんとのマームと誰かさん作品を再度練り直した『ぬいぐるみたちがなんだか変だよと囁いている引っ越しの夜』を製作し、2019年にはツアーを実施。2020年のイベント『窓より外には移動式遊園地』内では、名久井さんの学生時代の出来事をテーマにした『Room#301』を発表しました。他にも、マームとジプシー作品のチラシデザインやイメージビジュアルを数えきれないほどご担当いただいています。藤田にとって、作品のイメージを一番最初に伝える方であり、名久井さんと作品の出発点に立つことで、藤田自身もその先の構想をより膨らませることができます。ブックデザインというお仕事は、フォントを決めたり、文章を文字組やページで区切ったり、紙の仕様や表紙をデザインしたりと、文章という二次元的なものを物質として立ち上げ、手にとる、読む、ページをめくるなどの動きやリズムが同時にデザインされる作業であるとも感じます。そういった名久井さんからの視点に、製作中は気づきをいただくことも多く、作品が今どのような地点にいて、全体がどうあるのかということを、何気なく交わす言葉の中でいつも再認識させてくださるのです。※こちらもぜひご覧ください。窓より外には移動式遊園地 名久井直子(ブックデザイナー)×藤田貴大 対談ぬいぐるみたちがなんだか変だよと囁いている引っ越しの夜(各ツアー地でのトークイベントを掲載中)カタチノチガウ(2015)アフタートーク ゲスト:名久井直子
【「Light house」クラウドファンディング特典 プラン②】、及び【「Light house」「cocoon」コンプリートプラン】の、リターンの一つである「Light house」オンライン試写会が、本日19:00よりスタートします。「Light house」の編集作業も急ピッチで進み、おかげさまで皆様へお見せできる運びとなりました。19:00より、藤田貴大、環境演出の小金沢健人さん、サウンドスケープ・音響の東岳志さんによるトークがスタート(約50分間)、その後、本編の試写が始まります。(21:30終了予定)該当するプランにお申し込みいただいた皆様へ、ご登録のメールアドレスに視聴URLをお送りしていますので、ご確認ください。本日お申し込みいただいた方へも、18:00まででしたら視聴URLをお送りさせていただきます。みなさまと記念すべき時間をご一緒できますこと、楽しみにしています。リアルタイムでご覧いただけない方は、アーカイブにてご視聴いただけます。どうぞ、よろしくお願い申し上げます。
公演関係者のからのコメントや、マームとジプシーがお世話になっている方々より応援コメントを続々といただいております。初めてマームとジプシーを知ってくださった方もいらっしゃると思いますので、コメントをいただいた方との関係性と共に活動報告にも日々紹介させていただきます。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー長江青(ミナ ペルホネン PRディレクター/絵本作家)演劇とは何か。それはアートやダンスが何かと同じくらい、私の人生にとって大事なテーマである。どこから現実で、どこからフィクションなのか。主観とは何か。演劇もアートも、鑑賞者としてどう関わってもどう解釈しても否定されない自由なフィールドであり、独自の解釈で作品に向き合ううちに世界の真理や作者の狙いに触れられるならこんなに充実したことはないという宝探しのようなものである。マームとジプシーのcocoonを見た直後は、足元がフラフラして上手く歩けなかった。俳優たちのエネルギーにも圧倒された。演劇には、演劇にしかできないことがある。人類が滅亡しなければ演劇がなくなることはないと思っているが、劇団の存続には、時に、愛と言葉とお金が必要なのだと今回の呼びかけを知って感じた。藤田さん、マームとジプシーのみなさん、これからのご活躍も楽しみにしています。このクラウドファウンディングの呼びかけが、多くの方に知ってもらえて、今、マームとジプシーが必要とするだけのお金が集まりますように願っています。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーミナペルホネンの長江青さんとは、2018年の「書を捨てよ町へ出よう」で初めてご一緒しました。舞台という、特殊な環境でお洋服を扱わせていただく中で、ミナペルホネンのみなさんが、日々劇場にいらっしゃって衣装の細部まで、試行錯誤しながら作業してくださる姿が印象的でした。ミナペルホネンさんのテキスタイルは、ただ美しかったり可愛かったりするだけではなく、一つ一つにタイトルがつけられています。キャストがお洋服を身にまとうことで、舞台上にたくさんの物語が散りばめられ、より複層的に作品を立ち上がらせてくれます。2019年11月から2020年2月にかけて東京都現代美術館で行われた、ミナペルホネン「つづく」展の会期中には、皆川明さんの綴ってこられた言葉をもとに製作した「Letter - Spring / Summer -」「Letter - Autumn / Winter -」を上演しました。「Letter」は2021年、皆川さんがビジュアル・ディレクターを務めた北アルプス国際芸術祭にも参加し、その際、長江さんにもご出演いただいています。長江さんは、普段もマームの作品をよく観にきてくださり、ご覧になった後は、必ず感想を伝えてくださいます。日々劇場で言葉と向きあっている私たちにとって、言葉を尽くして思いを伝えてくださることがとても嬉しく、演劇のあり方を肯定してくださっているように感じます。