予約待ち6カ月の卵「しゅりたま」をもう一度 森の中に放し飼い養鶏場を作ります!

人気の最中、野生動物たちによって鶏さんたちが被害を受け廃業に。あれから5年、「しゅりたま」完全復活に向けて動きはじめました。今度は、「森の中に放し飼い養鶏場」をつくります。食の安全が求められている今こそ!本当に安心できるたまごを子どもたちに届けるため、新たなチャレンジに挑戦します。

現在の支援総額

1,982,500

198%

目標金額は1,000,000円

支援者数

171

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2024/03/02に募集を開始し、 171人の支援により 1,982,500円の資金を集め、 2024/04/30に募集を終了しました

予約待ち6カ月の卵「しゅりたま」をもう一度 森の中に放し飼い養鶏場を作ります!

現在の支援総額

1,982,500

198%達成

終了

目標金額1,000,000

支援者数171

このプロジェクトは、2024/03/02に募集を開始し、 171人の支援により 1,982,500円の資金を集め、 2024/04/30に募集を終了しました

人気の最中、野生動物たちによって鶏さんたちが被害を受け廃業に。あれから5年、「しゅりたま」完全復活に向けて動きはじめました。今度は、「森の中に放し飼い養鶏場」をつくります。食の安全が求められている今こそ!本当に安心できるたまごを子どもたちに届けるため、新たなチャレンジに挑戦します。

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みなさん、おはようございます!いつも温かい応援をいただき、本当にありがとうございます。皆さんの存在が、日々の農園作業の大きな励みになっています。おかげさまで、子どもたちは、元気いっぱい!よく食べて、よく遊び、走り回っています。今日は、私たちが普段何気なく口にしているお米の、ちょっとした「秘密」をお話しさせてください。実は「米ぬか」って、玄米の栄養素の約9割がギュッと凝縮された、まさに【栄養の宝庫】なんです。白米にする過程で削ぎ落とされてしまう表皮や胚芽の層のことなのですが、ここには健康に欠かせないビタミン、ミネラル、食物繊維、そして特有の機能性成分がたっぷりと含まれています。今では、わざわざ米ぬかを主成分とするサプリが販売されているくらい、その素晴らしい栄養価は現代でも高く評価されているんですよ。その凄さを証明する、歴史上の興味深い出来事があります。みなさんは「江戸わずらい」という言葉を聞いたことはありますか?江戸時代、地方から江戸に出てきた都会の若者や上流階級の人々の間で、原因不明の体調不良が大流行しました。手足の痺れやむくみから始まり、最終的には心不全で命を落としてしまう恐ろしい病……。13代将軍の徳川家定や14代家茂も、この病で亡くなったと言われています。この「江戸わずらい」、実は「食事の変化」が原因でした。当時、江戸の町では精米技術が発達し、白くて美味しい「白米」を食べる文化が広まっていました。しかし、白米にするために「米ぬか」を削ぎ落としてしまったことで、ビタミンB1が極端に不足してしまい、「脚気(かっけ)」を引き起こしていたのです。故郷に帰り、昔ながらの玄米や麦飯(米ぬかがついた状態のごはん)を食べると、嘘のように元気になったと言われています。この歴史が教えてくれるのは、私たちが普段削り落としてしまっている部分にこそ、「生きるための大切な栄養が詰まっている」ということですよね。だからこそ、私はこの栄養満点な米ぬかを、最高にフレッシュな状態で鶏さんたちのごはんとして活かしています。しゅりの森自然農園が使用する飼料は、現在、農場から半径50㎞以内の飼料原材料のみです。地域の豊かな恵みだけで鶏さんたちを元気いっぱいに育てるため、農場から離れた近隣地域まで車を走らせて、自分の足で飼料の原材料を集めて回っています。その道中で欠かせないのが「コイン精米所」を巡っての米ぬか集めです。実は今、コイン精米所はどこもこの貴重な資源をめぐって密かな争奪戦。競争率はかなり高めなのですが、その分回転が早いので、手に入る米ぬかはいつも驚くほどフレッシュで、とっても香ばしい良い匂いがするんです。こうして走り回って集めた新鮮な米ぬかをはじめ、地域で揃えた安心できる食材たち。ただ集めて、そのまま与えるようなことはしません!毎日、その日の気温と湿度をしっかり測り、鶏さんたちの体調を見極めながら、緻密な栄養計算を行った上でブレンドして届けています。正直に言うと、毎日車で走り回っては材料を集め、手作業で計算・ブレンドするのは、時間も労力も、ものすごくかかります。心が折れそうになる日も、ないわけではありません。でも、子どもたちが「待ってました!」とばかりに美味しそうにごはんをついばむ姿を見ると、日々の疲れなんて本当に吹き飛んでしまうんです。私が手間ひまをかけることで、鶏さんたちが健康に育ち、「生命の結晶」であるたまごが巡り巡って、みなさんの日々の活力と笑顔に繋がっていく。そう信じているからこそ、この取り組みを続けることができています。先人の方々のお知恵を借りて、子どもたちに。そして卵を食べてくださるみなさんにも、心身ともに元気になってほしい!これからも一人の生産者として、しゅりの森自然農園から体に優しくて「本当に良いもの」をお届けできるよう、情熱を持って一生懸命活動を続けていきます。ぜひ、これからの取り組みも温かく見守っていただけると嬉しいです。今日もみなさんにとって、健やかで素晴らしい一日になりますように。


みなさん おはようございます!しゅりの森にやってきた300羽の子どもたち、無事に4日目の朝を迎えています。少しずつここでの環境にも慣れてくれたようで、とにかく食欲が旺盛!ごはんをものすごい勢いでペロリと平らげた後は、おうちの中に敷いた落ち葉を一生懸命かき分けて、みんなで何かを探しています。「あ!ミミズ発見!」一羽がミミズを見つけてくわえると、他の子たちに取られまいと、短い足で一生懸命に逃げ回って走っています(笑)その後ろをみんなで追いかける姿が、もう本当に可愛くて……!子どもたちのそういった無邪気なしぐさを見ているだけで、心の底から幸せと、この上ない充実感を感じます。こうして鶏たちと真剣に向き合う日々を送れるのも、いつも応援してくださるみなさんのおかげです。本当にありがとうございます!さて、そんな可愛い子どもたちのために、昨日は農場から車を走らせて、土佐清水市の布(ぬの)集落の海岸へ行ってきました。その海岸には、無数の化石サンゴが打ち上げられています。今回のお目当ては、まさにこの「化石サンゴ」です!化石サンゴとは、大昔のサンゴ礁が地殻変動で陸地へ隆起し、途方もない年月を経て化石化した貴重な天然資源のこと。しゅりの森では、鶏たちが飲む山の水源の水を、ろ過して「磨き上げる」ために、この化石サンゴを利用しています。でも、今回たくさん集めてきたのは、もうひとつの大切な役割のため。それは、子どもたちの毎日のごはんを美味しくし、これからの食生活を支える「必須サプリメント」として使うためです。そして何より、この子たちが立派に成長し、元気な「たまご」を産み始めてくれる時のための大切な準備でもあります。化石サンゴの主成分の90%以上は、炭酸カルシウム。さらに、マグネシウム、カリウム、ナトリウム、鉄、亜鉛、マンガンなど、なんと70種類以上もの優れた天然ミネラルがたっぷりと含まれています。なぜ、この化石サンゴが鶏さんたちにとって欠かせないのか?理由は大きく3つあります。【① 鶏さんには「歯」がないから】鶏さんには、私たち人間と違って歯がありません。ごはんは基本的に、くちばしでついばんで「丸のみ」です。そのままではうまく消化できないため、細かく砕いた化石サンゴが、胃(砂嚢)の中で食べ物をすり潰す「小石(グリット)」の役割を果たします。天然のカルシウムを補給しながら、お腹の調子も整えてくれる優れものです。【② 手作りの「発酵おから」をより安全に】化石サンゴには、目に見えない非常に小さな穴が無数にあいています。この穴が、飼料に含まれる目に見えないカビ毒や、不要な重金属などをしっかり吸着し、体外へ排出してくれます。これからの暖かくなる時期、私が愛情込めて作っている「おから」を発酵させる工程でも、化石サンゴの力を借りることでより安全なごはんを作ることができます。【③ 未来の「たまご」の殻を丈夫に】この小さな子どもたちも、やがて毎日たまごを産むようになると、体内のカルシウムを非常に多く消費します。吸収率が良い化石サンゴは、産卵時の、たまごの殻が薄くて割れてしまうことをしっかり防いでくれます。「なかなか割れない!」とビックリされるほど、しゅりたまが丈夫でしっかりとした殻を持っているのは、実はこの化石サンゴのおかげなんです。子どもたちの未来の健康を考えると、この化石サンゴはまさに「いいことずくめ」の大自然の恵みです!そして、こうした資源がすぐ身近にあるのが、私たちの住む地域の素晴らしさでもあります。高知県の南西部に位置する「幡多(はた)地域」は、日本最後の清流と呼ばれる四万十川や、雄大な太平洋を望む足摺岬など、ありのままの豊かな自然に恵まれた美しいエリアです。四万十市、宿毛市、土佐清水市、黒潮町、大月町、そして私が暮らすここ、三原村。海、山、川とそれぞれに異なる風土を持つこの6つの市町村には、このようなすばらしい大自然の「宝物」がまだまだ静かに眠っています。私の専門は「家禽栄養学」ですが、この幡多地域の自然が長い年月をかけて育んだ資源は、栄養学の確かな視点から見ても、鶏たちの命と健康を根底から支えてくれるかけがえのない恵みです。一つの村の中だけでなく、幡多地域全体へと少し視野を広げてみる。そうすることで、生産者として活用できる自然の恩恵や、安心して子どもたちに与えられる「地の素材」が、数え切れないほど存在していることに日々気づかされます。ここ三原村の「しゅりの森自然農園」を拠点にしながら、幡多の広大な自然と深く向き合い、隠れた宝物を少しずつ見つけ出していく。これからも、大自然の力を最大限に活かしながら、この300羽の子どもたちがのびのびと健やかに育つように、全力で愛情を注いでいきます。引き続き、子どもたちの成長を一緒に見守っていただけると嬉しいです!今日もよい一日をお過ごしくださいね。


みなさん、おはようございます!おかげさまで……7年間、ずっとずっと待ち焦がれてきた鶏さんたちを、ついに子どもたちをお迎えすることができました!!もう、うれしくて、うれしくて……。1日中抱っこしては、顔を寄せてスリスリしています(笑)2019年の再出発から、泥だらけになってコツコツと開拓してきた日々。途方に暮れそうになったこともありましたが、これまでずっと応援し、支えてくださったみなさんがいたからこそ、今こうして子どもたちと、喜びに満ちた充実した日々を送ることができています。本当に、本当にありがとうございます!さて、農園にやってきた300羽の子どもたちは、現在「113日齢」。人間の年齢に換算すると、だいたい小学5年生、11歳くらいです。まだまだ遊び盛りの「子ども」たち。だからこそ、たまごを産んでもらうのは、まだまだ「二の次」です。ここから「とうちゃん」には、絶対にやり遂げなければならない大切な任務があります。それは、子どもたちがこの農園の環境に慣れ、やがて広大な森へ「お外デビュー」するその日に向けて、「健康で強靭な体づくり」を徹底的にサポートすること。まずは、「みんな元気〜?」「かわいいねえ」と声をかけながらのスキンシップから1日が始まります。1羽1羽を抱っこして、顔を寄せて状態をチェック。体重はしっかり増えているか?ご飯はどれくらい食べたか?その日の気温や湿度にあわせて、お顔やトサカの色、うんちの量や匂いまで、毎日こまめに観察します。人間の子どもだって、その日の体調によって食べる量が変わりますよね。成長期だからこそ、栄養が足りなくても、逆に偏って肥満になってもいけません。ここからが、鶏さんの「専属管理栄養士」たる、とうちゃんの腕の見せ所!実は、私の専門は「家禽栄養学(かきんえいようがく)」です。鶏たちの体の仕組みや、ひとつひとつの栄養素がどのように成長へ作用するのか。ただ餌を与えるのではなく、これまでずっと現場で向き合い、深く学んできました。だからこそ、この毎日の「栄養計算」には、どうしても熱が入ってしまうのです。カロリー、タンパク質、カルシウム、必須アミノ酸、各種ビタミン……。鶏さんも、暑くて食欲が落ちる日もあれば「食欲の秋」のようにペロリと平らげる日もあります。好き嫌いだってあります。日によって彼女たちの状態は全く違うからこそ、ごはんは「毎日変わる特製メニュー」!お米や発酵おから、宗田かつおの魚粉など、地元の豊かな恵みをベースに、今日は特別に、支援者さまからいただいた愛情たっぷりの「ニンジン」と、地主さんが届けてくれた「大根の葉っぱ」をプラス。これらの栄養素を細かくデータに入力し、「うんうん、今日の状態ならこの割合でブレンドしよう!」と、決して手探りや勘ではなく、家禽栄養学に基づいたしっかりとした計算のもとで配合を決めていきます。そして、ブレンドしながら必ずやることが「とうちゃんの味見」。【人が食べられないような食材は、絶対に使いません!】宗田かつおをペロリ。「うまい!これは白いごはんが欲しくなるな〜」お米をポリポリ。「とうちゃんはやっぱり炊いたご飯がいいかな(笑)」発酵おからをパクリ。「お〜すっぱい!でもお腹にはすごく良さそう!」そんなふうに味見をしながら、たくましく森を駆け回る姿を想像して、愛情をたっぷり練り込みます。ちなみに昨日、ニンジンの切り方について、地主さんから思いっきりダメ出しをいただいちゃいました。「もっと細かく切っちゃらんと、こんなに大きかったらいかん!」と、わざわざお手本まで(笑)おー、たしかに!これなら子どもたちも食べやすくて喜びそうです。こうして愛情と栄養をすべて混ぜ合わせ、毛布で覆って一晩熟成……。一晩熟成そして朝が来たらまた、「おはよう!元気~?」とスキンシップに向かいます。さあ、もうすぐ夜が明けますね。とうちゃんは、今日も農園へ行ってきます!1日中子どもたちを見ていても、まったく飽きません。完全に「親バカ」ですね(笑)これからも、しゅりの森での新しい生活の様子を少しずつお届けしていきます。どうか、この子どもたちの成長を、一緒に温かく見守っていただけると嬉しいです。それではみなさん、今日も良い一日をお過ごしください!


みなさん、おはようございます!昨日は、本当にたくさんの温かいメッセージをありがとうございました!この場をお借りして、深く深く御礼申し上げます。ついに昨日、しゅりの森自然農園に新しい命となる300羽のひな鳥たちがやってきました。前の農園を失ってから、途方もない作業を重ねてきた日々。山から手作業で2kmもの水道を引いたり、古い小屋の梁を直して飼料倉庫を作ったり……。そんな、7年間待ち焦がれた思いが結実した瞬間でした。鶏さんとのお仕事に関わって以来、もう何回も、何十回とも経験している「お迎え」それでも、何度経験しても、やはり非常にナーバスになり、緊張は解けません!「今までの経験なんて、ほとんど役に立たない」そう言っても過言ではないかもしれません。なぜかと申しますと、毎回お迎えする時の、鶏さんたちの「個性や性格」がまったく異なるからです。生まれ育ってきた時期の環境なのか、飼育担当者さんの違いなのか?非常に神経質だったり、ものすごく怖がりだったり……はたまた、最初から物怖じしない活発なおてんばさんであったり(苦笑)その都度その都度、お迎えするたびに変わりますから、対応や育て方も、毎回ゼロからのスタートになります。ただ、どの場合でも共通しているのは、到着しておうち(鶏舎)に入ったばかりの時は、みーんなおどおど……まるで借りてきたネコのようだということ。すぐには個性や性格を見抜くのは難しいですから、初日はとにかく「驚かさない!」ことが絶対条件です。くしゃみや咳払い一つで、すぐに反応しちゃいますから要注意。もし神経質なグループだったら、ちょっとの物音で即パニック!隅に一斉に集まって団子状態になり、下敷きになった子たちが圧死してしまうことさえあるんです。だからこそ、何より大切なこと。すべきこと。私は生産者であり、この子たちの「とうちゃん」です。親として、まずはこの子たちの個性や性格をしっかりと把握すること!そのためには、お部屋(鶏舎)に入る際、「とうちゃんだよ~、入るよ~」と優しく声をかけながら入室します。すくっと立たない。ゆっくりと歩く。ゆっくり座る。これ、すごく大事なんです。そして、子どもたちと同じ目線になって、床にどっかりと座り込み、3時間でも4時間でも、ただただ一緒に過ごす。子どもたちの行動や声を、ひたすら「観察」します。そうすることで、ようやく私の今までの経験が引き出しから出てきて、子どもたちの個性や性格が少しずつ理解できるようになります。絶対にやらないといけない一番の使命は、「暗くなるまでに個性や性格を把握」しておくこと!そうしないと、夜の対応が全く変わってきちゃいますから。さて、今回やってきた300羽の子どもたちを「観察」した結果。良くも悪くも、「都会育ちのお嬢様」タイプでした(笑)とにかく、おとなしい子たちです。あまりにおとなしいものだから、かえってとうちゃん、「この子たち、本当に大丈夫かな?」って心配してしまうくらい……。でも、とても賢くていい子たちですよ。夕方になり、暗くなってきたら、見知らぬ土地での初日は怖がってバタバタと騒いだりするものですが……この子たちは、いたって冷静(笑)う~ん、いわゆる「Z世代」の子どもっていえばいいのかな?京都で学生生活を送っている娘の涼花と、なんだか重なる部分がありますね。でも、ここ「しゅりの森」でこれから生きていくためには、ワイルドな大自然にも慣れてもらわなきゃいけません!あせらず、少しずつ、少しずつ、だな。まずは、この山を駆け回るための「体質改善」と「筋トレ」からスタートです!目指すは、この三原村の自然の中でたくましく生きる「みはらっこ」。ここでの暮らしには、それが一番大事なんです。ゆくゆくは、高知の女性のように元気で芯の強い「はちきん」に育ってくれるのが理想なんだけれどな~!(笑)いずれにしても、すべてはこれから。頼りないとうちゃんかもしれないけれど、これから一緒に頑張ろうな。みなさんも、どうかこの「都会のお嬢様」たちが、たくましく、そしてのびのびと育っていく姿を、一緒に見守り、応援してやってくださいね!それではみなさん、今日も良い一日をお過ごしください。


みなさんと共に歩んだ7年みなさん、おはようございます!7年間。毎日毎日、ただひたすらに夢見続けてきた朝を、迎えています。あと数時間もすれば、ついにこの場所に「鶏さんたち」がやってきます。高まる気持ちをどうしても抑えられず、思いっきり早起き。あらためて昔の写真を見返してました。1枚目の写真。ぽつんとチェーンソーが置かれているこの場所が、いったいどこだか分かりますか?そう、今の「開拓小屋」が建っている、まさにあの場所です。時計の針を少し巻き戻して、2019年。当時の私はすべてを失い、深い絶望と失意の底にいました。藁にもすがるような思いで辿り着いたのが、この三原村の旧芳井小学校跡地でした。1977年に廃校になってから、半世紀近く。誰の目にも触れることなく眠り続けていたその場所は、すっかり大自然の圧倒的な力に飲み込まれていました。竹や雑木がどこまでも生い茂り、昼間でも光すら差し込まない鬱蒼としたジャングル。そこを、たった一人で切り拓き始めた頃の1枚です。来る日も来る日も、ただひたすらに木を切り、草を刈る。手のマメを潰し、泥だらけになりながら、毎日手を動かし続けました。でも、大自然の力は本当に容赦ありませんでした。雨が降れば、必死に切り拓いたはずの場所が、あっという間に元の茂みへと逆戻りしてしまう。心が折れて少しでも手を休めれば、そこにはまた巨大な緑の壁が立ちはだかるのです。「これじゃいかん!」何度も自分を奮い立たせ、泥まみれの手で気を取り直しては前に進む。一歩進んでは二歩も三歩も下がるような、果てしなく泥臭い、孤独な戦いの連続でした。一日一日、ただ必死でもがいている最中は、自分がどこまで進んでいるのかすら、分かりません。目の前の現実と圧倒的な大自然を前に、ちっぽけな自分の無力さにため息をつく夜も少なくありませんでした。でも、今になってあらためて過去の写真と見比べてみると、はっきりと分かるのです。2024年、ぬかるみの中にようやく建った小さな小屋。(2枚目)そして2026年の現在、心地よい風が吹き抜ける緑の空間。(3枚目)あの日流した汗も、もがき続けた時間も、決して無駄なんかじゃなかった。カタツムリのような歩みでも、景色は確実に変わっていたのです。変わりゆく風景を見るたびに心が震えるほど感動し、それが次の一歩を踏み出す活力になって、少しずつ光が差し込んでいきました。あの暗いジャングルを切り拓く作業は、私にとって「ただの労働」ではなく、「自分自身の心の迷いや絶望を、少しずつ切り拓いていく作業」でした。今なら、胸を張ってそう言えます。この開拓地は、私にとってかけがえのない「学びの場」であり、「感謝の場」です。大自然の厳しさと優しさに触れ、私自身も大きく成長させていただきました。そして何より、私一人の力では、到底ここまで辿り着くことはできませんでした。「うちの集落の廃校を貸すけん」と、力強く背中を押してくださった地主の松本さん。よそ者の私を温かく迎え入れ、見守ってくださった芳井集落のみなさん。奔走してくれた三木さん、谷井さん、松田さんをはじめとする「しゅりたま復活実行委員会」のかけがえのない仲間(恩人)遠方からも物資や温かい言葉を届け、幾度となく励まし続けてくださったみなさん。私が泥の中で立ち止まりそうになった時、もう一度つるはしを握る力をくれたのは、間違いなく、みなさんからの温かい応援でした。みなさんという存在が、暗闇の中でどれほど私の足元を照らす希望の光になったか分かりません。どんな時も私を信じ、一番近くで支え続けてくれた妻。さらに、この場所で常に私を見守り導いて下さった先人のみなさん、大自然という名の神さま。絶望の中、たった一人で泥まみれになって木を伐り始めた7年前。あの日のちっぽけな私に、「お前は7年後、こんなにも温かい人たちに囲まれて、最高のスタートラインに立っているぞ」と教えてあげたいです。今もし、これを読んでくださっているみなさんの中に、「毎日頑張っているのに、前に進んでいない気がする」と、焦りや不安を感じている方がいたら。どうか、ご自身の歩みを信じてあげてください。今ははっきりとした成果が見えなくても、あなたが必死にもがいた一日一日は、確実に未来の景色を変えるための「土台」になっています。数年後、ふと振り返った時に、「あぁ、いつの間にかこんな所まで来れたんだな」と笑える日が、きっと来るはずです。私は、まだまだ道半ばの弱い人間です。この開拓地も、まだまだ途上であり、決して完成したわけではありません。だからこそ、これからもこの場所で、尽きることのない「学び」と「感謝」の日々を重ねていきます。迷い、悩み、みなさんに助けられながら、一人の生産者として、泥臭く一歩ずつ進んでいきます。さて、もうすぐ夜が明けてきます。半世紀近く眠っていたこの森に、再び生命の息吹が宿る瞬間。ここから、私と「しゅりの森自然農園」の新たな歩みが始まります。みなさんの応援があったからこそ、今日という日を迎えることができました。この景色は、私だけでなく、「支えてくださったみなさん」と一緒に切り拓いた景色です。「なんとか、ここまでたどり着けた」今、私の心の中にあるのは、この場所に立っていられることへの震えるような喜びと、みなさんからいただいた無償の優しさに対する、言葉では到底表しきれないほどの、深い深い、深い深い感謝の気持ちだけです。本当に、本当に、ありがとうございます。みなさんに「あの時応援して本当によかった」と心から思っていただけるように。ここから少しずつ恩返しができるよう、精一杯生命と向き合っていきます。これからも、この場所の移り変わりと私の泥臭い歩みを、どうか温かく見守っていただけたら嬉しいです。それでは、いよいよ鶏さんたちをお迎え準備をしてきます!みなさんも、今日も良い一日をお過ごしください。しゅりの森自然農園 生産者 藤田 守


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