森のお外デビューへ向けて!みなさん、おはようございます!いよいよ新しい家族である「鶏さん」たちがやってくるまで、「あと5日」となりました!昨日は、お迎えの準備として、鶏舎の「夜間照明」の設置工事を行いました。鶏さんたちは、ある日突然トラックに揺られ、見知らぬこの「しゅりの森自然農園」へ連れてこられることになります。彼女たちにとって、ここは全く知らない土地で、初めてのおうち。人間だって、急に知らない場所にポツンと置かれたら心細くなりますよね。まさに「借りてきたネコ」状態です。いわば、これまで安全な環境で「都会暮らしをしてきた?」鶏さんたち。大自然という厳しい「世間」をまだ何も知らないだけでなく、この森を生き抜くための筋肉も、今の段階ではろくについていません。この新しい環境に慣れるまでは、きっと不安でこわごわ、ビクビクしてしまいます。そんな彼女たちにとって、最も恐ろしいのが「最初の夜」なんです。不安と恐怖から、夕方うす暗くなってくると、みんなで鶏舎の隅っこにギュッと身を寄せ合って集まります。そして、そのまま真っ暗な夜を迎えると、恐怖のあまりパニック状態になってしまうことも…。押し合いへし合いになり、最悪の場合、下敷きになった子が命を落としてしまう危険すらあるのです。大切な命を預かり、生み出す生産者として、絶対にそんな悲しい思いはさせられません!ここから、私の大切な任務が始まります。「ここは安全な寝場所だよ」「もう怖くないよ」と声をかけながら、1羽1羽、優しく抱っこして、安心できる寝床(とまり木)まで連れて行ってあげることになります。実は、この作業には「安心させる」ことの他にも、とても大切な意味があるんです。ひとつは、優しく抱っこしてあげることで人にも慣れ、これから共に生きていくための「信頼関係」を築く第一歩になること。この深い信頼関係が出来なければ、大自然の中での「放し飼い」は決してできません。そしてもうひとつは、彼女たちの「生きる力」を育むためです。大自然でたくましく生きる力をつけさせることが、放し飼いを行うための重要なカギとなります。だからこそ、毎晩の「筋トレ」が大切!それを一つ一つ、根気強く教えることが「とうちゃんの仕事」なんです。とまり木に上って眠るという習慣をつけさせることは、まだひ弱な発育途上の筋肉をしっかりと鍛え、来るべき「お外デビュー」を果たすための重要な儀式でもあります。お外デビューするまでには、ここから1か月間を要します。完全に場所を覚えて、「おうち」という安全な場所を完全に覚えてから。そうして初めて、大自然の広がる森へと送り出してあげることができます。おうちという安全な場所をしっかり覚えれば、お外デビューした際にも、夕方になれば彼女たちは進んでおうちへ帰ってきてくれます。その間に、とまり木で毎晩しっかりと筋肉をつけた鶏さんたちは、いざお外に出て、たとえ外敵に襲われたとしても、パッと木の枝に飛び上がり、自分の力で逃げることができるようになるのです。彼女たちがすっかり安心し、完全に場所を覚えて、自分の力でとまり木に上がってくれるようになるまで、およそ1週間から10日間。毎晩の根気くらべになりますが、彼女たちが安全に眠り、たくましく育つために、しっかり寄り添ってサポートしていく必要があります。そうはいいましても、大自然の中では、まったく想像がつかないことも起こります。「突然辺りでシカが鳴く」「イノシシが近くを走り抜ける」「フクロウが鳴く」「なにか得体のしれない鳴き声が響き渡る」もしそんなことが起これば、暗闇の中では再び完全にパニック状態に陥ってしまいます。いっせいにパニックを起こされたら、私1人では全く対応できません!そこで、大きな力となってくれるのが昨日設置した「夜間照明」です。実はこの対策、以前の農場時代からやっていく中で学び、改善したこと。たったひとつの「明かり」が、彼女たちの恐怖を「安心」へと変えてくれます。鶏舎の四隅を優しく照らし出すのは、100均のLED電球4つ(笑)この開拓地にはまだ電気が通っていませんから、動力源はモバイルバッテリーです。事前の実証試験も行い、モバイルバッテリーで2つの照明が24時間稼働できることをしっかり確認しました!鶏さんたちがこの環境にすっかり慣れてくれれば、いずれはこの照明も必要なくなります。ここが安全な自分の居場所だと分かり、ありのままの自然のサイクルに合わせて静かに眠れるようになるその日まで。最初だけ少し明かりの力を借りて、彼女たちの不安を和らげてあげたいと思います。いよいよ始まる、新しい命との暮らし。私も少し緊張していますが、愛情たっぷりに、そしてたくましく育てていきますので、どうか温かく見守り、応援していただけたら嬉しいです!今日も一日、受け入れの準備を頑張ります!それではみなさん、良い一日をお過ごしください。




