キャンプファイア会員の皆様、こんにちは。「焼肉 沸かし屋」をリニューアル・オープンいたします、株式会社丸優 ブランド戦略室の住井彩乃(すみい あやの)です。この度は、沸かし屋プロジェクトにご興味をお持ちいただき、誠にありがとうございます。本日は、私が、沸かし屋統括マネージャーの土田亮(つちだ りょう)とフロント・マネージャーの安藤優吾(あんどう ゆうご)に沸かし屋のサイド・メニュー(テール・スープとソルロンタン)についてお話を伺ってきましたので、その報告をさせていただきます。この記事を読まれた方が、より一層、焼肉沸かし屋に興味をお持ちいただけますと嬉しく思います。住井:本日は「沸かし屋テールスープとソルロンタン」について伺います。まずお伺いしますが、なぜテールスープは“非定番メニュー”として提供されているのでしょうか?土田亮:理由はシンプルで、一頭から一本しか取れない尻尾の部分肉だからです。住井:確かに、テールは希少ですよね。安藤:はい。ただ、私たちにとっては単なる希少部位というより、“一頭をどう扱うか”という思想が一番出る部位なんです。住井:と、言いますと?土田:沸かし屋は“一頭買い”だけでなく、“一頭遣い”にこだわっています。つまり、良い部位だけを使うのではなく、一頭のすべてをどう価値に変えるか。テールはその象徴ですね。住井:なるほど。そのテールをスープにする理由は何でしょうか?安藤:テールは、骨・筋・脂・赤身、全てがバランスよく含まれている部位です。これを丁寧に沸かす事で、最も深い旨味が出るんです。住井:“沸かす”という考え方が、ここでも活きているんですね。土田:そうですね。強く煮出すのではなく、旨味を壊さない温度帯でじっくり時間をかけて引き出す。焼肉の場合は58度~60度と沸かし屋ではSRP(スタンディング・ロースト・ポイント)と呼んでいますが、煮込む場合は60度超えから始まる離水が80度で止まることを考慮し、最高のスープを引き出します。これによって、濁りすぎず、でもしっかりとコクのあるスープになります。住井:実際にいただくと、かなり濃厚ですよね。安藤:はい。ただその濃厚さは“重さ”ではなく、旨味の密度なんです。ここで一つ、私たちがあえてやらないことがあります。住井:何でしょうか?土田:薄めて量を増やすことです。理由は明確で、旨味を薄めたくないからです。住井:つまり、量よりも質を優先していると。安藤:その通りです。だからこそこのテールスープは“限定”でのご提供になります。土田:数が取れない分、一杯の満足度を最大まで高めることに集中しています。住井:おすすめの食べ方はありますか?土田:まずは何も足さず、そのまま一口。旨味の厚みを感じていただきたいです。その後お好みで少し塩を足していただくと輪郭がはっきりして、また違う表情になります。住井:ご飯との相性も良さそうですね。安藤:もちろん合います。ただソルロンタンのように軽やかに流し込むというより、一口一口、味わいながら合わせるイメージですね。土田:旨味が濃い分、ご飯と合わせた時の満足感も大きいです。住井:続いて「沸かし屋ソルロンタン」について伺います。焼肉店でソルロンタンというのは少し珍しい印象ですが、なぜこの一品を出されているのでしょうか?土田:ソルロンタンって牛の骨や肉を長時間煮込んだ、白濁したマイルドな味わいの韓国の代表的なスープ料理です。沸かすには焼肉としての側面と引き出すための側面があります。そうした“沸かす”という考え方を、一番純粋に表現した料理だからです。住井:純粋に、ですか?安藤:はい。焼肉は旨味を流出させず沸かしますが、ソルロンタンは引き出すために沸かす。全ては温度変化と成分の関係性です。住井:なるほど。では沸かし屋のソルロンタンは、一般的なものと何が違うのでしょうか?土田:まずは素材ですね。使用しているのは、実際に沸かし屋で扱っているお肉と同じ基準で選んだ骨や端材です。“出汁用だから何でもいい”ではなく、食べる肉と同じレベルで素材を厳選しています。安藤:さらに炊き方も特徴的です。強火で一気に白濁させるのではなく、旨味を壊さない温度帯でじっくり時間をかけて引き出していきますので長時間を要します。住井:それも“沸かす”という考え方ですね。土田:そうです。雑に沸騰させるのではなく、旨味が最も美味しく出る状態を保ちながら沸かし続ける。これが沸かし屋のソルロンタンです。住井:実際にいただくと、とても優しい味わいですよね。安藤:はい。ただ優しいだけじゃなくて、しっかり旨味があるのに重くない。これが一番の特徴です。土田:焼肉を食べた後でもスッと入ってくる。むしろ体が欲しがるような感覚になると思いますし、昨今好まれる“赤身肉”ですが、それが老廃物になるのを防ぐグリシンというコラーゲンの一種が豊富であるので、是非締めに飲んでいただきたい一品です。住井:確かに「締め」というより、もう一品食べたくなる感覚がありますね。安藤:その通りです。実はこのソルロンタン、“終わりの一品”ではなく、“もう一度美味しくなるための一品”なんです。住井:それはどういう意味でしょうか?土田:焼肉で感じた旨味を、一度リセットしてもう一度美味しさを感じられる状態に整えてくれる。そんな役割があります。住井:なるほど。では、食べ方のおすすめはありますか?安藤:まずはそのままスープだけで味わっていただきたいです。旨味の重なりを感じてもらえると思います。その後にぜひ試していただきたいのが、ご飯を入れていただく食べ方です。住井:いわゆるクッパですね。土田:はい。ただ私たちはあえて、“クッパという名の茶漬け”とお伝えしています。雑炊のように煮込むのではなく、ご飯にスープを注いで軽やかに食べる。これが一番美味しい食べ方です。安藤:ご飯にスープが染みていく中で、旨味が一気に広がるんです。しかも重くならず、最後までスッと食べられる。住井:まさに“デザートのような締め”ですね。土田:そうですね。満足感はあるのに、食後に残らない。これが沸かし屋の考え方です。住井:ありがとうございます。ソルロンタンもテールスープも、ただのスープではありません。私たちが大切にしている「一頭遣い」という考え方、そして「沸かす」という技術、そのすべてが詰まった一杯です。テールスープは、一頭を無駄なく使い切る覚悟から生まれた旨味の凝縮。ソルロンタンは、素材の力を最大限に引き出すことで生まれる、やさしさと深さの両立。どちらも共通しているのは、量ではなく“質”に向き合っていること。そして、食べ終わったあとに「もう一度美味しい」と感じていただくための設計です。まずは何も足さず、そのまま一口。ゆっくりと、旨味の重なりを感じてみてください。その一杯が焼肉という体験を、もう一段深いものに変えてくれるはずです。株式会社丸優 ブランド戦略室室長 住井彩乃 焼肉沸かし屋 統括マネージャー 土田亮 焼肉沸かし屋 フロント・マネージャー 安藤優吾





