真山仁です。残り3日となった今日、このプロジェクトの「核心」について書きます。「出版社からの発刊が決まったなら、もうクラウドファンディングをする必要はなくなったのではないか?」この質問を、これまで何度も受けました。確かに、出版のための資金集めという意味だけなら、そう思われるのも無理はありません。 でも、私の答えは最初から、一ミリもブレていません。前作『オペレーションZ』を書いてからの10年間で、私は痛烈に思い知らされました。それは、「小説を出版して、読者が『あぁ面白かった』と読み終えるだけでは、世の中は一歩も変わらない」という冷徹な現実です。だからこそ、今回はやり方を変えたかった。本が完成して世に出る「前」から、多くの皆さんを巻き込み、一緒に頭を抱え、一緒に悩み、議論を戦わせる仲間を集めたかった。そのための唯一無二のプラットフォームが、このクラウドファンディングだったのです。 私は、国家破綻の予言者になりたいわけではありません。危機を煽って扇動したいわけでもありません。ただ、まさかの事態に備えることが、未来の希望に繋がると考えているだけです。「もしも」の未来を、自分ごととして考える人を、この国に一人でも増やしたい。それだけを願っています。 『デフォルトピア』は、やがて一冊の本として完成します。しかし、このプロジェクトにとって、本の完成日は「ゴール」ではありません。むしろ、その日こそが「本当の始まり」なのです。 だからこそ、皆さんと一緒に成し遂げたい計画があります。明日の手紙で、その具体的な提案をさせてください。 真山仁




