こんにちは。今日は富士山山頂での観測作業の様子をお話しします。観測作業のための登山する当日は朝4:30に御殿場基地を出発し、午前中に山頂に到着します。午前中の富士山山頂は比較的天気の良い日が多く、心身ともに気持ちよく到着します。到着後、富士山測候所に観測装置を運び込み、装置を設置します。午前中は心身ともに快調でしたが、夕方からは高山病のため必ず具合が悪くなります。ここは踏ん張りどころと、具合が悪くなりながらも作業を続けます。時には24:00を超えることも。翌日お昼ごろまで作業を続け、13時ごろ山頂を出発、16時ごろ御殿場口に到着します。このころには高山病もすっかり良くなり、昨日出発した朝が遠い過去のように感じられます。このあとの日帰り温泉が最高に楽しみです!山頂では難しい、普段普通に行っている、お風呂に入ったりご飯が食べられたりすることの大切さが身に染みてわかります。このような大変な富士山頂での作業ですが、それを上回る貴重な観測データが得られ続けています。今後とも富士山測候所をよろしくお願いします!
富士山は国内で唯一高度4000mに近い標高を有する山であるため、富士山で山岳遭難の1/2は急性高山病が占める。一般的に高所順応の第一関門となる高度4000m近い低圧低酸素環境は、急性高山病とそれに関連する病態の解明、高所順応の評価や効率的なトレーニング法の開発にも適した環境である。実際の登山に近いシミュレーションができる富士山はまさに自然の低圧低酸素室である。富士山での高所医学研究、高所順応研究の成果を富士登山をはじめ、海外の高所登山、ヒマラヤ遠征などにおける安全性の確保や健康増進に寄与する安全登山につなげていきたいと考えています。
今日は富士山頂からの風景をご紹介しましょう。と言っても、昨年までの写真ですが...。 さて、この写真は測候所あたりから北の方角(やや東?)に見えた入道雲を撮ったものです(2015年7月22日に撮影)。入道雲と言えば、モクモクと湧き上がってどこまでも高くなっていくような印象を持たれるかも知れませんが、実は天井があります。緯度によって違いますが、だいたい高さ10km前後に対流圏界面というものがあって、そこで対流は止められてしまいます。あまりに勢いが強いと天井を突き破って雲が ”ジャンプ” することもありますが、多くの場合は横へ拡がっていきます。それが写真の「かなとこ雲」です。と言っても鍛冶屋さんが少なくなった現代では、あまりイメージも湧かないでしょうか? 私たちのNPOでも、雲にまつわる研究をしているグループがいくつもあります。上で雲がジャンプする話を書きましたが、まさにそれを対象にしていたり、遠くに見える雷雲からの放電を地面に向かうものだけでなく上空に向かうものも含めて調べていたりします。また、富士山頂にかかる雲や霧にはどんなもの(例えば大気汚染物質)が溶け込んでいるのか、といった研究をしているグループもあります。「雲をつかむ」ことが、私たちの活動でも重要な柱であると言って良いでしょう。
約230人の皆様のご支援をいただき、380万を越えるご支援をいただきました。新型コロナで皆様が大変な状況なかで、ご理解とご支援を賜りましたことに心から御礼を申し上げます。いただきました支援金を有効に活用させていただき、来年こそは富士山頂での研究教育活を再開できるように準備を進めます。ネクストステージに向けて頑張ります!!
あっシカさん こっちを向いている こんにちは こっちも動かない 動けない 行っちゃったあっシカさんだ ジッと見ている こっちもジッと そーっとカメラを取り出して パチリ 兄弟かなあ 親子かな 元気でね バイバイ富士山のすそ野 御殿場登山口へ向かう標高1.300mくらいのところをクルマで走っていたら、出会いました。





