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世界遺産富士山を活用した研究がピンチに!測候所存続のために力を貸してください!

富士山頂にある旧富士山測候所は2004年に無人化.その後,研究者がNPO法人富士山測候所を活用する会を立ち上げ,最先端研究や宇宙・環境教育に活用してきました.標高約4000mの過酷な環境で“三密”が避けられず,主要収入源である夏季観測が中止に追い込まれました.ファイナルゴール達成にチャレンジ!.

現在の支援総額

6,121,100

204%

目標金額は3,000,000円

支援者数

424

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2020/06/26に募集を開始し、 424人の支援により 6,121,100円の資金を集め、 2020/08/15に募集を終了しました

世界遺産富士山を活用した研究がピンチに!測候所存続のために力を貸してください!

現在の支援総額

6,121,100

204%達成

終了

目標金額3,000,000

支援者数424

このプロジェクトは、2020/06/26に募集を開始し、 424人の支援により 6,121,100円の資金を集め、 2020/08/15に募集を終了しました

富士山頂にある旧富士山測候所は2004年に無人化.その後,研究者がNPO法人富士山測候所を活用する会を立ち上げ,最先端研究や宇宙・環境教育に活用してきました.標高約4000mの過酷な環境で“三密”が避けられず,主要収入源である夏季観測が中止に追い込まれました.ファイナルゴール達成にチャレンジ!.

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皆さんは富士山というとどんなことを思い浮かべるでしょうか?遠くから見たときのほぼ円錐形のきれいな形、日本の象徴、夏の登山シーズンの山腹を上る長蛇の列、などなどでしょうか。山頂で見るご来光や眼下の雲に映る影富士も、山頂に上った人だけが味わえる独特の光景です。しかし、頂上の旧富士山測候所でいろいろな観測を行おうとすると、そのような美しいもの、癒されるものだけではありません。頂上では真夏でも早朝には摂氏0度付近まで気温が下がります。気圧が低いため山頂に到着した日には決まって高山病に悩まされます。また一旦天候が悪化すれば、雨や風のすさまじさは言語を絶するものがあります。日本で唯一永久凍土の残る富士山(これも温暖化の影響でなくなりかけているようですが)は、冬には南極や北極にも負けない極地なのです。そのため、私たちは夏場しか旧測候所を利用した観測ができないのです。7,8月の2か月間に集中して観測を行い、世界に伍する研究成果を上げてきました。今年のコロナ禍はまさにこのような貴重な研究の場を奪おうとしています。このNPOには頂上の旧測候所を利用した研究のための利用料しか頼れる資金源がないからです。皆さんのご援助がこの貴重な研究の場をキープする唯一の方法だと思っています。どうぞよろしくお願いします。


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私たちNPO富士山測候所を活用する会は、富士山の火山噴火についての研究もしています。実は富士山は、火山としては未だ青年期であり、活発な火山噴火が起きている山です。しかし、1707年の宝永大噴火を最後に313年間噴火していません。過去には、1083年~1435年間の352年間噴火が起きなかった記録がありますが、今回はそれに次ぐくらい長く噴火していません。そのため、そろそろ噴火が起きても不思議ではないと考えられています。富士山噴火については、少し前になりますが、今年4月に政府の検討会が「富士山噴火による降灰シミュレーション」を発表しました。写真は内閣府発表によるシミュレーションです。富士山からは新宿まで約100 km、横浜まで約80 kmしか直線距離はなく、意外に近い山です。宝永大噴火レベルの噴火が起きると新宿では約10 cmの火山灰が堆積して交通網がマヒする可能性があるようです。今年は、COVID19の影響で富士山頂での観測が難しい状況ですが、新五合目にある太郎坊サイトなどでの研究は続ける予定です。私たちの研究で早く噴火予知ができるようになることを期待して下さい。もっとも、噴火が起きないことも期待してくださいね。http://www.bousai.go.jp/kazan/kouikikouhaiworking/


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本日は太郎坊へ新たな測定器を設置してきました.土砂降りの中の作業を覚悟していましたが,笠雲に覆われた富士山頂の様子が見えるほど,天候が回復しました.測定器は,PM2.5として広く知られるようになった微粒子を測定します.微粒子が光をキラキラと散乱することを利用して数を数えたり,大きさを調べたりします.今回設置した測定器は,さらにキラッと散乱された光の振動の様子から形状に関する情報も得られ,黄砂のような微粒子と人間活動で排出された微粒子とを分けて測ることができます.測定器を格納するために,写真をご覧になって気づかれたと思いますが,家庭用の物置を利用しています.あちらこちらに穴を開け,電源を引き込んだり,外の空気を引き込んだりしています.外の空気は,細いステンレス製のパイプを通して引き込みます.物置の上に写っているパイプの細いほうです.先端にお皿のようなものがかぶさっていますが,パイプに雨が入らないようにするための覆いです.お皿のようなと書きましたが,実は普通のお皿そのものです.研究観測と聞くと最先端の立派な装置で実施されていると思われるかもしれませんが,節約するところは節約しつつ,知恵を絞ってオリジナルな研究を実施しています.この測定器の観測結果は,webにてリアルタイムに公開予定です.準備が整いましたら,NPOのwebにてご案内いたします.


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 富士山は火山なので、いつまた火山活動が活発になるのか心配されています。火山性ガスを常時モニタリングし、防災に役立てる研究を進めています。 昨年の夏の終わりに山頂の富士山測候所内に火山性ガス(二酸化硫黄:SO2)を測定するセンサーと通信機器(ELTRES)を設置しました。商用電源が利用できなくなる秋から次の夏までこの測器を稼働するためにバッテリーを使用しますが、この無人期間をバッテリーだけで耐え抜くために超省電力である必要があります。写真は窓際に設置したELTRESです(2019年8月27日撮影)。これはソニーセミコンダクタソリューションズが開発したLPWA(低消費電力・広域通信方式)で、富士山頂からの情報をスカイツリーで受信しています。 現在の測定結果はNPO富士山測候所を活用する会のウェブサイトで公開しています。昨年の夏の終わりに設置したバッテリーで越冬し、今年の夏まで稼働さることに成功しました。しかし、今年の夏は山頂での作業ができないため、バッテリーの充電・交換ができません。この状況でいつまでデータを送り続けることができるのか分かりませんが、なるべく長く山頂の状況をお伝えでできればと思います。


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富士山頂は頻繁に雲に覆われるので,雲水の中に含まれている大気汚染物質を調べるのには絶好の場所です.ところで,雲をどうやって集めるかご存知でしょうか?高校で模擬講義をしたときに,「大きなビニール袋をもって,走って集めるのですよ!体力が必要です!!」と言ったところ,多くの学生が「へぇ〜」とか,「なるほど」という顔をしていてました.ほんの一部,「ホントか?」と疑っている学生さんもいました.写真の奥にある白い細線が,富士山頂で用いている雲水採取装置です.ローテクなのに驚かれるかもしれません.どうしてこのようなもので雲が集められるのでしょうか?詳細は,成果報告会やサイエンスカフェでご説明したいと思います.一方.ガスやPM2.5のような粒子を採取するには雲が邪魔者です.以前,PM2.5を採取するために,地上で用いている装置を設置したところ,水浸しになって装置が壊れてしまいました.雲粒は平均粒径が20 マイクロメートルくらいの大きな水滴です.そこで,サイクロン式分級装置という,大きな粒子を除去しながらPM2.5を採取する装置(写真手前)なら使えるのでは?と考えました.実際に,このサイクロン式分級装置を富士山頂で用いたところPM2.5の採取に成功し,PM2.5からマイクロプラスチックを発見することができました!この装置は柴田科学株式会社が開発したものであり,マイクロプラスチックの検出にはパーキンエルマージャパン,堀場製作所,日本分光にご協力いただきました.富士山頂では,このような失敗を繰り返しながら創意工夫し,皆様のご支援を受けながら行っています.