皆様、チャオです!いよいよ年の瀬も迫ってまいりましたね。私はクリスマスを過ごしていたプーリア州の第二の家族の元からボローニャに帰ってきたところです。「Natale con i tuoi, capodanno con chi vuoi.(クリスマスは家族と、お正月は好きな人と)」という言い伝えに従ってみようと思った次第なのですが、このボローニャは霧が激しくて、昨晩も飛行機が着陸できず、低空を上がったり下がったり耳が痛くなりながらようやく着陸しました。Ah, ボローニャ。さて、あっという間に1年ですね。1年の総決算、今月のレポートをお届けします!今月のレポート:ラツィオ州ローマ12州めはラツィオ州、永遠の都ローマへ!ローマ生まれ育ちの友人のマンマを訪れることが出来ました!私の第一印象は「自然体」。なんというか、飾ることがないのですよ。こういうのを「生活」というのだなぁ、と。いつも行く市場で今手に入る食材を買って、いつも家庭で作ってきた料理をして、今日食べたいもの食べる。そんなマンマの料理は、イタリア野菜の奥深さに魅せられっぱなしでした。カルチョーフィ、プンタネッラ、ブロコレッティ、カリフラワー、見たことある野菜、ない野菜、「へぇ、こんなふうに料理するんだ!」の連続でしたね。日曜日のランチは、ローマ名物として有名な、アマトリチャーナとサルティンボッカ。クラシックな料理には「説得力」がありました。クリスマスは私の第二の家族の元でイタリアではクリスマスは1年で1番家族を大切にする日。プーリア州の第二の家族の元で過ごしました。24、25、26日はクリスマス三が日。おばあちゃんを筆頭に、マンマや叔母さん達が総出で力を込めて数々の伝統料理を作り、みんなで食卓を囲みます。そんな1年の集大成のような豊かな時間に身を置いて、「あぁ、夢は叶うのだなぁ」と思うと同時に、新しい夢も見たくなりました。24日は魚の日。エスプレッソの手打ちパスタにシャコとエビのソース。25日は肉の日。こんな豪華な料理はじめてみました!26日はブロード。おばあちゃんの小さなパスタに優しいブロードと肉団子。大切なプーリア州の家族とのんびりと過ごせて心温まる時間でした。卒論の研究で農民料理を私は卒論で「イタリア農民料理のオーラルヒストリー」を研究しています。内容詳細はこちら。https://community.camp-fire.jp/projects/view/643013その一環で、今回アルタムーラ出身のおばあちゃんを訪ね、当時お母さんが作ってくれていた料理を作りながら、どんな生活をしていて、なぜこの料理なのか、思い出す当時の話を聞きました。「ムルジャ平原の野草のパスタ」これが本当に美味しくて、一口食べた瞬間に文献で勉強してきた事、話に聞いてきた事が繋がって、全てが繋がる気がしました。心が動く瞬間でした。夏は朝4時に出て、家族5人全員で畑仕事をして、日が暮れると帰ってくる毎日。それでもパスタは買わずに、冷蔵庫はないので毎日マンマが手打ちパスタを打つのです。「乾燥パスタは買えるのになんで手打ちパスタを?」という質問に即答で「美味しいから」という答えが返ってきて、これが「文化」なのだと。食べて納得。全てがふっと腹落ちした瞬間でした。1年間ありがとうございました1年間、本当にありがとうございました。今1番伝えたいことは、皆様への感謝です。予想外のことも沢山起こり、生活は想像よりよっぽど大変で、決して楽な道ではありませんでしたが、手にした出会いと学び、達成できたことを振り返ると「迷ったら前」と決意したことは間違っていなかったと思います。それも全て皆様の応援があったからできたことです。こちらの「イタリア全20州、マンマを訪ねて3000里」のクラファンでご支援いただいた皆様、心からありがとうございます。皆様のおかげで、こうして12州も旅をすることが出来ました。そしてマンスリーサポーターの「マンマの台所」の皆様、本当に本当にありがとうございます。1つ1つの旅を1番に共有できる相手であり、感動も発見も困難も全て一緒に旅をして下さる皆様は、私のかけがえのない宝物です。まずは20州達成まで残り8州、全力で駆け抜けます!来年も、さらなる大きな夢を追いかけて、私らしく前に進みたいと思います。一緒についてきてください!ボローニャより、愛を込めて。Aoi「イタリア20州、マンマを訪ねて3000里」マンスリーサポーターイタリア各地を巡る、最高にディープな旅を一緒に楽しみませんか?サポーターはオンラインコミュニティ「マンマの台所」にご招待。詳細・加入はこちらから:https://community.camp-fire.jp/projects/view/540653イタリア庶民料理の研究について研究の内容はこちら。https://community.camp-fire.jp/projects/view/643013今年勝負!力を入れて頑張ります。
みなさま、チャオです!中小路葵です。今日は少し、大学院の研究の話をしたいと思います。ボローニャ大学の歴史文化学「Global Cultures」、修士2年目になりました。「Food History」の専攻として、イタリアのマンマの家庭料理を大真面目に研究しています。というのも、歴史学において、料理の研究は、識字率などの関係で残存する文献の多い貴族料理を中心になされてきました。その意味で、庶民は歴史の中では「声なき」人々なのですね。しかし、そうした歴史上’声なき’庶民も、日々、限られた食材を生かし、家族に美味しい料理を作り、一度しかない人生を楽しむべく、様々な知恵と伝統を発展させ、今日までそれを受け継いできています。この庶民料理の歴史の中の文化的貢献を明らかにしよう、というのが私の研究です。そのために、従来の文献中心の歴史学の限界を超えるべく、文化人類学の領域を含めながら、イタリア中の家庭に足を運んだり、物質文化や口述歴史のアプローチを応用しながら、庶民の料理を研究していこうと思っており、卒論もこの方向で動いています。学問の道を極めることに決めたのは、好奇心はもちろんですが、その奥に「文化で社会を豊かにしたい」という想いがあります。物質的豊かさに溢れる今、これから求められることは、文化的豊かさの拡充であり、人々が大切にすべき価値の提案だと思ったのです。初めてイタリアの家庭で手打ちパスタを食べた時に感じた「豊かさ」は今でも忘れません。この「文化」こそが豊かさなのです。庶民の料理の研究を通して、文化の幅を広げ、新たな豊かさを提案するのが目標です。一方で、少し悲しいことに、文化を扱う人文系学問は実利とは離れ、経済面でも不利と言われます。しかし、文化の研究の衰退は社会の衰退を意味します。まずは私自身がこの道でしっかりと研究の成果を出し、豊かな社会に学問から貢献したいと挑戦を決めました。そこで、そんな研究を応援してくださる皆様と一緒に進められたらと思い、この度、定期支援という形で、研究のクラウドファンディングを始めました。https://community.camp-fire.jp/projects/view/643013庶民料理の研究、文化で社会を豊かにしたいという想いに共感・応援いただける方、どうか応援頂けたら嬉しいです。ご支援の特典の「マンマの料理史研究会」では、最先端の学術研究も共有し、皆様の知的好奇心を刺激し、普段触れられない世界を楽しめる機会を提供できたらと思っています。道のりは長いですが、夢に向かって頑張ります!皆様どうか宜しくお願い致します!※詳細などは下のリンクから飛べます。リンクもシェアなど頂けたらとても嬉しいですイタリア庶民料理の研究〜歴史上’声なき’人々の料理を紡ぎたい〜https://community.camp-fire.jp/projects/view/643013
皆様、チャオです!寒くなってまいりましたが、皆様お元気にしていらっしゃいますか?ボローニャには冬将軍がやってきました。毎日寒くて、シトシトと雨が降る日々が続き、4時すぎには日が暮れて、典型的な北ヨーロッパの天候に気が滅入りそうです。涙今月は、残念ながら、新たな州のマンマを訪ねることは出来ませんでした。来月、アブルッツォ州やラツィオ州のマンマを訪ねる予定ですので、お楽しみに!そんな中、世界遺産であり、2019年ヨーロッパ文化首都であり、007の最新作の舞台でもあったマテーラにお招き頂いて日本食の料理教室をしてきました。料理への情熱に溢れた参加者たち。習った餃子は家族に作っても大好評だったようです!それから、先日、素敵なご縁でピアチェンツァという街にお招き頂いた時のこと。好奇心を刺激する郷土料理が並ぶ大歓待を受け、素晴らしい方々とテーブルを囲むのが楽しくて楽しくて、もう目を輝かせて嬉々として食べ、飲み、としていたら、立ち上がった瞬間ダウン、眠り姫になりました。。イタリアの洗礼を受けました。。笑大学での勉学の方は、リズムも出てきました。先日の試験では、満点プラス、30Lを頂いたりしましたよ!^^最後に追い込んだ甲斐がありました。。卒論の方向性も決まり、2人の素晴らしい指導教官についてもらうことになり、着々と前に進みつつあります。イタリアのマンマの料理の歴史を非従来的なアプローチで研究するつもりです。それでは、来月の旅もお楽しみに!Ciao!ボローニャより、愛を込めて。中小路葵「イタリア20州、マンマを訪ねて3000里」、マンスリーサポーター募集中!イタリア各地を巡る、最高にディープな旅を一緒に楽しみませんか?https://community.camp-fire.jp/projects/view/540653サポーターはオンラインコミュニティ「マンマの台所」にご招待。非公開グループにて、リアルタイムでイタリア中の旅とディープな料理を楽しみます。毎月1日は「マンマ直伝レシピ」配信。シンプルで本当に美味しいイタリア家庭料理をお作り頂けます。もし応援頂けるようでしたら、こちらのリンクより宜しくお願い致します(喜びます。。!)https://community.camp-fire.jp/projects/view/540653ではでは、チャオ!
皆様、チャオです!ボローニャに帰ってきて早1ヶ月。勉強が信じられないほど忙しく、朝に夜に勉強しては、友達とも遊び回り、としていたら、突如肺の痛みに襲われ、救急病院や専門医に行くことになり(今は全く痛みもなく回復しました)、色々とハプニングが起こった1ヶ月でもありました。しかし、勉強の内容も、ここでは書き切れなくらい心底面白く、第2学年最初の学期、振り返れば充実した日々でした。そんな中、本プロジェクト「イタリア全20州、マンマを訪ねて3000里」では、ご縁を頂き、ピエモンテ州を訪ねることができました。今回のレポートでは、秋の美食の宝庫、ピエモンテ州の家庭料理の様子をお伝えします。ピエモンテ州:Torino&Bennaleボローニャからバスで5時間、トリノの街へやってきました。お洒落でお茶目なマンマ・ロレーナに出迎えられ、4日間家族の中に入れてもらい、エレガントなトリノ料理、山の小さな集落では庶民料理を教えてもらいました。Agnolotti del plinピエモンテ州の郷土パスタ。中にはローストした仔牛が入ったリッチな料理。トリノで1番のマーケットマンマ・ロレーナが30年通う店のマスターからは、ピエモンテのサラミとチーズについて沢山話し込んで教えてもらいました。Fassona牛のタルタルとにかくお肉が美味しい。生肉に、Grana di cuneoというチーズ、オリーブオイル、塩胡椒をあえたタルタル。生肉こんなに食べたのは人生初です。そうそう、トリノでは、8月に訪れたヴァッレ・ダオスタ州のマンマにも再会することが出来ました。マンマ・ロレーナとは35年来の親友で、今回ぜひにとご紹介頂いたのです。Connected Dotsに感謝。日曜日には山へ。着いたのは10軒くらいしかない小さな山間の集落。山の男たちは、キノコ狩りのエキスパート。なんと!!生のポルチーニ!!いかにも私が採ったみたいですが、違います。。笑そんなにキノコ狩りの世界は甘くないのです涙さて、この採れたてのポルチーニをあらゆる料理にしていきます。美味しかったのはこちら。見た目通り、インパナータという料理です。山の食卓。外は寒いのに、中は暖かい。暖炉の火、人々の熱、温かい料理。食卓には、秋の味覚が彩り、小麦の手に入らない庶民の工夫が詰まった料理の数々、この地域の独特なチーズとワインが並びました。豊かさとは。彼らは毎年、毎週末こんな風に過ごしているのだけど、私はこの豊かな山の時間に感動を隠し切れませんでした。私からは、山の家でお茶を立てさせて頂きました。というわけで、またボローニャに戻ってきました。ではまた次回!Ciao!※先日、友人の写真家に撮ってもらいました@ボローニャの回廊「イタリア20州、マンマを訪ねて3000里」、マンスリーサポーター募集中!イタリア各地を巡る、最高にディープな旅を一緒に楽しみませんか?https://community.camp-fire.jp/projects/view/540653サポーターはオンラインコミュニティ「マンマの台所」にご招待。非公開グループにて、リアルタイムでイタリア中の旅とディープな料理を楽しみます。毎月1日は「マンマ直伝レシピ」配信。シンプルで本当に美味しいイタリア家庭料理をお作り頂けます。もし応援頂けるようでしたら、こちらのリンクより宜しくお願い致します(泣いて喜びます。。!)https://community.camp-fire.jp/projects/view/540653ではでは、チャオ!
皆様、チャオです!9月は、バカンスの最後にシチリア州の家庭を訪ねた後、日本へ一時帰国しました。9ヶ月ぶりの日本。久しぶりに自分のマンマの料理を食べたり、皆様にイタリアで習ってきた料理をお出ししたり。そんな様子をお伝えします。シチリア州Torre Farro第10州めはシチリア。9月頭、バカンスの最後に、シチリア島とイタリア本島の海峡にある港町Torre Farroを訪ねました。メカジキ漁師の旦那様を持つリタに、シチリアの海の料理を教えてもらいます。メカジキとナスを重ね焼いたパルミジャーナや、メカジキでソースを作るパスタ・ノルマ。海への愛と尊敬がこもったマンマ・リタの料理には、旦那さんの厳しい漁業、息子さんの病気、孫の誕生、数々の家族の困難と奇跡を乗り越えてきた証が垣間見えました。日本帰国!9か月ぶりの我が国ニッポン!私自身のマンマの料理もやっぱり美味しくて、自分が育った過去が蘇り、また未来への勇気が湧いてきましたね。そして、一時帰国時の最大のイベントが「イタリア全20州、マンマを訪ねて3000里」スペシャル食事会&料理教室!一時帰国スペシャル食事会&料理教室イタリア中の家庭を訪ねて学んできたお料理で、昼は食事会、夜はディープな料理教室を開催させて頂きました。クラウドファンディングで応援してくださる方々も含め、2日間全国から本当に多くの方々にお越し頂き、皆様に直接お会いすることができました。握手を交わして、乾杯して、テーブルを囲んで。皆様が本当に良い笑顔で、熱気と豊かさに溢れる空間を見て、胸がいっぱいになりました。こんな何者でもない私なのに、本当に温かい人に恵まれて、応援して下さる方々がいて、また活動に影響を受け感謝してくれる方々がいて、これは奇跡のようなこと。誠に有難いことです。いつもありがとうございます。料理会では、ご希望者は一緒に作るところから。パスタマシンで手打ちパスタを作ったり、一緒に鍋をかき混ぜたり、料理って自由で楽しいものですよね。お子様たちも大変楽しそう。料理も皆様のおかげで大変美味しいものになりましたね。やっぱり手打ちラザニアは、格別ですよね。これまで10州を回ったディープなイタリア料理について、報告会もさせて頂きました。夜のパスタクラスは、北から南まで3種の全く異なるパスタを作りました。文化のグラデーションを感じられたようで、そう、これが文化の厚みなのです。でも、シンプルでしょう。手を動かして、美味しいものを一緒に食べて、沢山笑って、そう、これが手打ちパスタの豊かさなんです。お越し下さった皆様、本当に有難うございました。今回お会いできなかった方、また次回の一時帰国時にお会いできることを楽しみにしています!そして、こんな貴重な機会の会場を提供して下さった六本木のレストラン「ポリマエ」の川島さんには心から感謝を申し上げます。けんちゃんさんの温かい心なしには不可能な会でした。皆様、けんちゃんさんのお料理、是非食べにいってみて下さい。本当に美味しくて楽しいお店なのです!こうしてあっという間に2週間が過ぎました。母の手前味噌と、祖母にもらった着物を携えてイタリアへ旅立ちました。そして、ボローニャへ。第二章が始まりましたというわけで、ボローニャに戻ってきました。今週から大学の授業が始まりました。久しぶりに会う友人たちとのお喋りが弾みつつ、早速大学の課題の山に追われて、もう四苦八苦しています。頑張ります。。!みなさま、第二章もお楽しみに。いつも応援いただき、本当にありがとうございます。そしてこれからもどうぞ宜しくお願い致します!「イタリア20州、マンマを訪ねて3000里」、第二章マンスリーサポーター募集中!イタリア各地を巡る、最高にディープな旅を一緒に楽しみませんか?サポーターはオンラインコミュニティ「マンマの台所」にご招待。非公開グループにて、リアルタイムでイタリア中の旅を楽しみます。(イタリア直輸のお土産マルシェなど、アトラクションも多数!)毎月1日は「マンマ直伝レシピ」配信。シンプルで本当に美味しいイタリア家庭料理をお作り頂けます。もし応援頂けるようでしたら、こちらのリンクより宜しくお願い致します。(泣いて喜びます。。!)https://community.camp-fire.jp/projects/view/540653ぜひ第二章も一緒に楽しみましょう!