みなさん、おはようございます!ここ三原村の里や森にも、容赦のない厳しい暑さが続いています。今日で16日連続となる過酷な猛暑。外で少し作業をするだけでも息が詰まるようなこの暑さは、農園のはちきん娘たちにとっても同じです。連日の暑さで彼女たちの食欲はすっかり落ちてしまい、それに伴って産卵率も低下してきました。「産卵率が落ちる」というのは、ただ卵が減るということではありません。それは、「今は卵を作っている余裕なんてない、自分の生命を守らなきゃ!」という、彼女たちからの切実な「SOS」なのです。毎日お世話をしている生産者として、暑さの中でハアハアと懸命に息をして生きる彼女たちを、放っておくわけにはいきません!「なんとかして少しでも楽にしてあげたい、生命を守りたい。」その思いから、急いでいくつかの工夫を凝らしました。まず取り組んだのは、毎日の食事の「配合」を見直すことです。お米などの「炭水化物」は、消化される過程で体内で熱に変わります。この異常な猛暑の中では、体の中から生まれる「熱」こそが、彼女たちにとって最大の敵。だからこそ彼女たちは、これ以上体温を上げまいと、本能的に炭水化物を食べる量を減らしていたのです。そこで、これまで1羽あたり105グラムだった飼料からお米の量を少し減らし、100グラムでも十分な栄養が摂れるように再設計しました。115グラムから105グラム、そして今回過酷な暑さのため100グラム・・・。それだけどんどん食欲が低下していったということです。卵を作るための宗田かつおやサンゴ、お腹を整える発酵飼料の量はしっかりそのまま維持しています。同時に、消化の際に熱を出さずにエネルギーに変わってくれる大豆や菜種の油の力も借りることにしました。これまでの飼料は、農場から半径50km以内の地域資源を「97.13%」使用したこだわりのご飯でした。しかし、今回の猛暑対策としてこの油を配合することで、その割合は「86.5%」にまで下がってしまいます。これまで大切にしてきた信念に反する決断で、正直なところ葛藤もありました。でも、今は理想の数字を追い求めるよりも、目の前にいる子どもたちの生命を守ることが「最優先」。数字へのこだわりを手放してでも、「生命を繋ぐこと」を選びました。さらに、日中のいちばん暑い時間帯には、里や森に自生する葛(クズ)の葉っぱを、山の水源の冷水「鎮守の雫」でキンキンに冷やして、鶏舎に吊り下げています。マメ科で栄養と水分がたっぷり詰まった葛は、夏バテ対策にぴったり。あえて少し高いところに吊り下げることで、彼女たちが自然に首を伸ばしてつつき、適度な運動とストレス発散にも繋がります。日陰で風を感じながら、冷たい葛の葉を嬉しそうにつつく姿を見ると、私の心も少しだけホッと救われます。そしてもうひとつ。自家配合の飼料に、新しく250グラムの「お茶」を添加することにしました。ご提供いただいたのは、同じ三原村にある岩崎製茶さんです。娘たちは暑いとき、犬のように口を開けてハアハアと呼吸(パンティング)をして体温を下げようとします。しかし、この激しい呼吸を長く続けると、血液中の二酸化炭素が過剰に吐き出され、血液がアルカリ性に傾く「アルカローシス」という危険な状態に陥ってしまいます。最悪の場合、「生命を落としてしまう」危険すらあるのです。そこで力を発揮してくれるのが、お茶に含まれる豊富なアスコルビン酸(ビタミンC)です。猛暑による強烈なストレスから、彼女たちの小さな体を内側から優しく、力強く守ってくれます。毎日卵を発送する際に同梱している「品質証明書」には、こうした配合の変化も、ありのまま正直に記載しています。私がなぜその決断をしたのか?「しゅりたま」を手に取ってくださるみなさんにも、この厳しい夏を懸命に生き抜く彼女たちの姿を知っていただき、一緒に見守っていただけたらという思いからです。山から引いてきた冷たい生命の水をたっぷり飲み、大自然の知恵と恵みが詰まったご飯を食べて。なんとかこの厳しい夏を、元気でたくましく乗り切ってほしい!これからもはちきん娘たちの「声なき声」に耳を澄ませながら、今の私にできる最善を尽くし、試行錯誤を重ねていきます。どうか、彼女たちの頑張りと農園の挑戦を、温かく見守り、応援していただけると嬉しいです!それではみなさん、今日も良い1日をお過ごしください。#しゅりの森自然農園 #開拓日記 #はちきん娘 #高知県 #三原村 #森林放し飼い養鶏 #自家配合飼料 #猛暑対策 #生命の水 #岩崎製茶 #アニマルウェルフェア #動物福祉 #里山 #生産者の想い #しゅりたま




