みなさん、おはようございます!毎朝、農場に着いて一番に、必ず行う習慣があります。まずは開拓小屋の中にある小さな神棚へ。新しい榊とお水をお供えして、二礼二拍一礼。そして静かにお線香を3本立て、不動明王真言、光明真言、お大師さまの真言を、それぞれ3回ずつゆっくりと唱えます。これまで私を支え、励まし続けてくださった皆々様に。この厳しい土地を切り拓いてきた先人の方々に。そして見守ってくださる八百万の神々や御仏に、「心からの感謝」を伝える大切な時間です。神棚へのご挨拶が終わると外に出て、朝日が昇る東の空へ。そして、私たちの命を潤してくれる水源の山に向かって、深く一礼をします。最後に水場へと向かい、そっと見守ってくれているお地蔵さまに、真言を3回。実は、この開拓生活を始めたばかりの頃は、こんなことは一切していませんでした。目に見えるものしか信じない「唯物論者」だったといえば、そうだったかもしれません。思い返せば、南米で活動していた頃も、以前の農場を営んでいた時も、「未来はすべて自分が切り拓いている」とばかり考えていました。「他人の力なんて借りなくたって、なんでも自分の力でできる」そう過信していた私は、やがて取り返しのつかないほどの「大きな挫折」を経験することになります。どん底を味わい、自分の無力さを思い知った後、始まったこの7年間の開拓生活。水源の山を這いずり回り、自然の中で土に触れ、天候の厳しさと恵みを肌で感じる毎日。そして何より、本当に多くの方々に助けられ、支えられながら日々を重ねる中で……。私の内側で、何かが静かに、けれど大きく変わっていきました。気が付けば、こうして自然と手を合わせることが、1日の作業を始める前の、私にとって欠かせない「習慣」になっていたのです。大自然の圧倒的な大きさに比べれば、私の力なんてほんのちっぽけなもの。だからこそ、こうして生かされていること、今日も無事に作業ができることへの感謝が込み上げてきます。決して、単に歳をとって丸くなったからではありませんよ(笑)目に見えない存在を敬い、大いなる自然に手を合わせる。そう思うと、やはり私も純粋な「日本人のDNA」を引き継いでいるのですね。「おまえは一人では生きていけないぞ」「ちっぽけで弱いからこそ、周りへの感謝を忘れるな」あの水源の山におられる神さまや先人の方々が、厳しい大自然を通じてそう教えてくれた気がします。「たくさんの見えない力によって、今の私がある」その温かい事実に背中を押されながら、今日も泥だらけになって頑張ってきます!みなさんにとっても、穏やかで素晴らしい1日になりますように。





